
2025年7月7日
- 製品・サービス
- プレスリリース
- 電設資材
Adobe Acrobat Readerの特定のバージョンに、一部のPDFが開けないバグが発生しております。PDFが開けない場合、お使いのAcrobat Readerを最新版へアップデートの上お試しください。
パナソニック株式会社(本社:東京都港区、CEO 品田 正弘、以下、パナソニック)は、厳格な温度管理が必要となる医薬品や治験薬などの輸送に利用される真空断熱保冷容器「VIXELL(ビクセル)」のラインアップに、パレットに積みつけた荷物をそのまま収納できる大容量で電源不要ながら10日間保冷することが可能な「VIXELL Container(コンテナ)」を追加し、2025年6月16日よりレンタルサービスなどを開始します。
厳格な温度管理を必要とする医薬品の国際輸送には、一般的に、アクティブタイプと呼ばれる冷却装置を備えた輸送容器が用いられます。アクティブタイプは電源があれば一定温度を長時間維持できる反面、冷却装置の突然の故障や保冷トラックへの荷物積み替え時の外気暴露など、温度逸脱トラブルが発生する可能性があります。この対策として、電源が必要なく保冷剤を用いたパッシブタイプと呼ばれる輸送容器の採用も増えてきています。しかし、一般的なパッシブタイプは保冷可能日数が3~5日間程度と短く、フライトの遅延や通関トラブルなどの理由で輸送日数に変更が生じた場合、荷物を容器から取り出して冷蔵エリアでの保管が必要になるケースや、容器内の保冷剤を入れ替えるなどの対応が必要になります。
今回提供するVIXELL Containerは、パッシブタイプにおいて業界最長(※2)となる10日間の保冷を実現しました。これにより、フライト遅延や通関時の手続き遅延等で輸送日数が数日増えた場合でも保冷剤の交換作業が不要となります。さらに、荷物を保冷トラックへ積み替えることなくVIXELL Containerのまま輸送できるため、外気暴露による荷物の温度逸脱リスクを低減します。VIXELL Containerに収容可能なパレットサイズは、日本国内で流通している1,100 mm×1,100 mm(T11型)のパレットだけでなく、欧米で流通している1,000 mm×1,200 mmサイズにも対応しており、パレットに積みつけた荷物をそのまま収納できます。また、VIXELLの特長である通信電波透過構造はVIXELL Containerにも採用されており、リアルタイムロガー(※3)により輸送温度や位置情報の遠隔取得が可能です。
VIXELLは、ボックスタイプ、パレットタイプに、今回、新たにサービス提供を行うコンテナタイプを加え、多彩なラインアップでさまざまな温度管理輸送のニーズに応えていきます。また、VIXELL Containerのサービスは、製品レンタルとリースに加え、堅牢性を活かし、使い終わったVIXELL Containerを回収し再利用を行う海外輸送向けレンタルサービスも提供します。廃棄物を低減する循環型の仕組みを構築することで、サーキュラーエコノミー(循環経済)への貢献を果たしていきます。
※1 外気温30℃環境での保冷時間
※2 2025年6月現在、当社調べ
※3 計測データ(温度、湿度、圧力など)をリアルタイムで記録する装置
アルミレス構造の真空断熱筐体(以下、VIC:Vacuum Insulated Case)が継ぎ目からの冷気漏れを低減し、10日間保冷を実現します。積み替えなしかつ電源なしのため、温度逸脱リスクを低減し、かつ低コストで長期間の保冷輸送が可能です。
一般的な真空断熱パネル(VIP:Vacuum Insulated Panel)に比べて3~10倍厚いVICの外皮が、輸送中の振動や荷扱い中の落下の衝撃から、VICの真空状態を保護します。一般的な容器は輸送中の損傷による断熱性能の低下の判別が困難ですが、本製品は無線真空度センサーを搭載し、断熱性能の良否を利用前に瞬時に判定することができます。
パレットに積みつけられた荷物がそのまま収納できる構造です。日本国内で標準的な1,100 mm×1,100 mm(T11型)だけでなく、欧米で流通している1,200 mm×1,000 mmのパレットも収納可能です。扉はロック機構を備え、電波透過構造のためリアルタイムロガーで輸送温度データや位置情報を遠隔取得することも可能です。
温度管理輸送ソリューションVIXELL ウェブサイト
https://www.panasonic.com/jp/business/vixell.html
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますので、ご了承ください。