
2025年12月5日
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品名 |
インバータ式CO2/MAG溶接用直流電源 |
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品番 |
YD-350NR1 |
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溶接法 |
CO2/MAG/ステンレスMIG |
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希望小売価格 |
オープン価格 |
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発売日 |
2025年12月12日 |
パナソニック コネクト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 執行役員 プレジデント・CEO:樋口 泰行、以下、当社)は、アークの追従性向上による高い溶接性能と、初心者でも簡単に操作でき、新素材・新工法へ対応しやすいサステナブルな、フルデジタルCO2/MAG溶接機「YD-350NR1」を2025年12月12日より発売します。
自動車・造船・鉄骨・建機・車両などモノづくりの現場で必要な「溶接」は、昨今テクノロジーの急激な発展に伴い進化するモノづくりに合わせて、溶接工法も変化しています。従来とは異なる素材・工法で生産する機会も増加し、常に新しい溶接技術が求められています。さらに、製品の信頼性確保や生産ロスを削減するため、高品質な溶接と生産効率の両立が必要になっています。同時に、溶接技能者は少子高齢化で減少、いわゆる“3K”のイメージ等で新たな担い手も不足しており、溶接技術で重要な要素である勘・コツ・経験の習得・継承が課題です。そして、モノづくりの現場ではカーボンニュートラル等に向けた迅速な開発・製造が競争力の源泉となっており、サステナブルなモノづくりへの対応が必要不可欠となっています。
当社は、1957年の溶接事業展開以来68年間にわたって、日本初(※1)のフルデジタル溶接機を発売するなど、業界をリードしてきました。モノづくりの課題を解決するため、フルデジタル溶接機の高精度波形制御技術をさらに進化させるとともに、使いやすさにこだわり、そしてサステナブルな新世代型溶接機を開発しました。
※1 2025年12月時点、当社調べ。
CO2溶接では、溶接電流波形を「マルチモードリアクトル」によるフルソフトウェア制御で、アークの追従性をさらに向上させました。これにより、スパッタの発生量を最大81%(※2)低減するとともに、ウィービングや突出し長さが変化した場合でも素早くアークを安定させ、高品質溶接を実現します。また、幅広い電流域の溶接電流波形をコントロールすることが可能となり、低電流域から高電流域まで幅広く高品質溶接が実現できます。
※2 低スパッタオプション搭載時。現行サイリスタ機 YD-350KR2との比較。スパッタ発生量は除去作業を要する大粒スパッタ(0.5 mm以上)で計測。スパッタ低減量は使用環境・条件により異なる場合があります。
スパッタ発生量の比較
現行機同様に手袋でも操作しやすい『物理ボタン』に加えて、新たに3.5インチの液晶ディスプレイを搭載。直感的な操作ができるユーザーインターフェース(UI)と分かりやすい情報表示で、溶接機の操作や条件設定の操作性および視認性を格段に向上しています。
経験が浅い方や初心者の方にも安心なサポート機能も充実。溶接作業の推奨条件を自動選択する『溶接ナビ』は、溶接継手などの情報がイラストで表示されることで作業者は実際の作業をイメージしながら簡単に設定でき、溶接条件出しの時間を短縮します。『溶接コンシェルジュ』は、現場の作業状況や作業者の課題を液晶表示に従って入力していくことで経験や専門知識が必要な溶接パラメータ調整をわかりやすくサポートします。
最先端のインバータ制御技術により、CO2排出量を最大22%(※3)削減し、省エネに貢献します。設計面では、冷却ファンを脱着可能、天板や側板を取り外しやすいケース構造に一新し、メンテナンス性が飛躍的に上がりました。
また、USBで溶接特性やソフトウェアを追加で機能拡張できるポートを完備。1台の溶接機で新素材・新工法への対応力が向上します。
今後、溶接施工の前後工程も含めた溶接関連情報のプラットフォームである統合溶接管理システム『iWNB(※4)for Welding Machines』に対応予定です。他社製含めて1台から1,000台まで接続可能な『iWNB for Welding Machines』との接続によって、溶接機の情報を収集、蓄積、分析することが可能となり、生産性向上・品質向上・トレーサビリティ強化を実現します。溶接現場の見える化が推し進められることで、工場全体の生産性向上および品質の改善に貢献します。
▼統合溶接管理システム「iWNB for Welding Machines」について
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_welding/products/iwnbforwm
※3 現行サイリスタ機 YD-350KR2との比較。算出条件:稼働日数260日、溶接4時間/日、待機4時間/日、当社測定方法に基づく。電力削減率は使用環境・条件により異なる場合があります。
※4 Integrated Welding Network Boxの略。
2000年に発売を開始した「フルデジタル溶接機」は、業界に先駆けて溶接波形をデジタル制御することにより精密な波形調整を実現して、高品位・高品質な溶接を追求した溶接機としてお客様に支持されてきました。その後さらなる進化を遂げ、「高い溶接性能」と「多彩な機能」を高次元で融合させることで、高度化・多様化するお客様のご要望にお応えしてきました。
新世代型溶接機Nシリーズは、【Comfortable(使いやすく)、Capable(溶接性能の向上)、Connectable(つながる)】を3つの開発コンセプトとして、これまでのフルデジタル溶接機からフルモデルチェンジを行い、新しいフルデジタル溶接機シリーズとして展開しています。
当社は、本製品を通じて、今後より一層高度化する「モノづくり」に貢献できるフルデジタル溶接機のラインアップ拡充を図ることで、溶接プロセスで社会をつなぎ、世界の暮らしを豊かにします。
▼フルデジタルCO2/MAG溶接機「YD-350NR1」製品 ウェブサイト
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/welding_machine/lineup/semiauto-nr1
▼パナソニック コネクト 溶接・ロボット・レーザ事業 ウェブサイト
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_welding
(「YD-350NR1」の動画もご視聴いただけます)
パナソニック コネクト株式会社は2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約29,700名の従業員を擁し、売上高は1兆3,332億円(2024年度)を計上しています。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメントのお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。
また、「人権の尊重」と「企業競争力の向上」を目的に、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)推進を経営戦略の柱のひとつに位置づけ、多様な価値観を持つ一人ひとりがイキイキと力を発揮できる柔軟性の高い企業文化の改革に取り組んでいます。
▼パナソニック コネクト株式会社 ウェブサイト
https://connect.panasonic.com/jp-ja/
▼パナソニック コネクト Newsroom
https://connect.panasonic.com/jp-ja/newsroom
▼パナソニック コネクト DEI(Diversity, Equity & Inclusion)
https://connect.panasonic.com/jp-ja/about/sustainability/dei
パナソニック コネクト株式会社 FA、溶接 ご相談窓口
https://industrial.panasonic.com/cuif2/jp/contact-us?field_contact_group=13
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますので、ご了承ください。