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2025年2月17日
技術・研究開発 / プレスリリース
~「FAMILICO」プロジェクトにおけるウェルビーイング研究成果を介護・福祉領域で導入実証~
パナソニック ホールディングス株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役 社長執行役員 グループCEO:楠見 雄規、以下、パナソニックHD)は、パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社(本社:大阪府守口市、CEO:豊嶋 明、以下、パナソニックE&C)とリハプライム株式会社(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:小池修、以下、リハプライム)と共同で、2025年2月より、高齢者施設利用者と離れて暮らすご家族とをつなぐソリューションサービス「テレさんぽ日記」の実証実験を開始します。
「テレさんぽ日記」は、パナソニックHD傘下で映像・音響・通信事業を担当するパナソニックE&Cが介護・福祉施設や医療機関向けに展開するソリューション「テレさんぽ」を活用し、パナソニックHDが「FAMILICO」プロジェクトにおいて京都大学と香川大学とともに開発中の「家族を理解する技術」「理解した家族の特徴にあわせて支援の方針を定めるAI技術」「家族のコミュニケーションを支援する技術」を導入し、3つのウェルビーイング体験を創出するソリューションサービスです。リハプライムが運営する歩行機能回復を目的とするリハビリデイサービス施設「コンパスウォーク」に導入して実証を進めていきます。
パナソニックHD技術部門の「FAMILICO」プロジェクトでは、AIを活用したくらしのウェルビーイング研究を行っています。パナソニックグループのAI技術およびくらしに関するデータアセットと、京都大学の柴田 悠研究室で蓄積してきた幸福研究の学術的知見、香川大学の山中 隆史研究室、北村 尊義研究室で蓄積してきたコミュニケーションUXの学術的知見とを掛け合わせることで、現代の多種多様な家族のカタチに合わせて、最適な形態で最適な行動支援をお客様にお届けし、家族のウェルビーイング体験を創出する技術の開発を進めています。
パナソニックE&Cは、モニターに映る各地の美しい風景や町並みを眺め、旅行気分を味わいながら楽しく足踏み運動ができるソリューション「テレさんぽ」を展開しています。利用者の運動継続を促進するとともに、大画面に映る観光地などの映像を皆で楽しむことが可能なため、自然に会話が生まれ、コミュニケーションの活性化も期待できます。
リハプライムは、「敬護」の理念に基づき、利用者一人ひとりの自立を支援し、心身機能の維持と回復を目指すリハビリデイサービス「コンパスウォーク」を運営しています。「敬護」という言葉には、人生の大先輩を「敬い」、「大切にする」という意味が込められています。利用者が安心して自宅で生活できるよう、専門職による科学的なリハビリを提供しています。
図1 3社での共創ポイント(左)と「テレさんぽ日記」が創出する3つのウェルビーイング体験(右)
パナソニックHDおよびパナソニックE&Cが開発中の「テレさんぽ日記」サービスを、リハプライムのリハビリデイサービス「コンパスウォーク西上小町」「コンパスウォーク大宮西口」に期間限定で導入いたします。
表1 3社の強みと実証における提供物
本実証は、3社の強みを掛け合わせることで新たなシナジーの創出・実証を目的としています(図1左および表1)。
継続的な運動を促進する「テレさんぽ」を起点に、施設での運動データや施設での日常の様子などの情報を用いて他の施設利用者や施設職員と一緒に日記を作ることができ、作成した日記を通じて、利用者と、離れて暮らすご家族(以下、非同居家族)とが相互に情報連携することで非同居家族とのつながりを創出するソリューションサービスです。
利用者および非同居家族参加型のモニター実験により、3社のシナジーでの3つのウェルビーイング体験の創出(図1右)および本ソリューションサービスによる事業性の実証をいたします。
第1期 2025年2月より2025年4月頃まで
(実証のサポート)
様々な家族のカタチに合わせて、家族ごとのウェルビーイングな体験を創出する技術の開発を、京都大学・香川大学と進めています。
家族の数だけ「個性」や「文化」や「歴史」があり、また、進学、就職、結婚、出産、育児、引越、病気、介護、終活など、家族のカタチは一生のうちに目まぐるしく変わります。
わたしたちは、そんな家族ごとのライフステージ・各シーンにフォーカスし、例えば、
子育て時には、楽しいことを家族みんなで共感する体験。
一人で悩んでいるときには、家族がそっと後押ししてくれる体験。
家族が離れ離れになっても、家族とのつながりをさりげなく感じられる体験。
そのような体験を、くらしの身近にあるタッチポイントを介して、自然な形でお客様にお届けします。
パナソニックHDは、創業者 松下幸之助が掲げた「物心一如の繁栄」すなわち、物と心が共に豊かな理想の社会の実現を使命とし、AIを活用したビジネスへの変革を推進するグローバルな企業成長イニシアティブ「Panasonic Go」(https://news.panasonic.com/jp/press/jn250108-5)を発表しました。またパナソニックHD技術部門では2040年の未来社会のありたい姿とその実現に向けた研究開発の方向性を示す「技術未来ビジョン」(https://holdings.panasonic/jp/corporate/technology/technology-future-vision.html)を定め、技術の強化とパートナーとの共創を戦略的に取り組んでいます。これらのビジョンのもと、「FAMILICO」プロジェクトでは、今後も、AIを活用したくらしのウェルビーイング研究をすすめ、パナソニックグループを横断して各事業会社と連携し、人々のくらしに寄り添ったソリューションサービスの創出・社会実装に貢献していきます。
パナソニック ホールディングス株式会社
技術広報担当 Email:crdpress@ml.jp.panasonic.com
記事の内容は発表時のものです。
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