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2025年1月8日

企業・経営 / プレスリリース

目指す未来の実現に向けて新たな一歩を踏み出す

AIを活用したビジネスへの変革を推進するグローバルな企業成長イニシアティブ「Panasonic Go」をCES 2025キーノートスピーチで発表

2035年までに、AIを活用したハードウェアやソフトウェア、ソリューション事業を売上の約30%に拡大

画像:Panasonic Goロゴ

パナソニック ホールディングス株式会社は、AIを活用したビジネスへの変革を推進するグローバルな企業成長イニシアティブ(先駆的な取り組み)「Panasonic Go(パナソニック ゴー)」をCES 2025キーノートスピーチで発表しました。これまで培ってきた知見や技術、ハードウェアを最大限にいかしながら、AI活用を広げることで、競争力の高いビジネスへと変革し、さまざまな領域でパナソニックグループならではのお役立ちを果たしていきます。また、米・AI開発のAnthropic社とのグローバルな戦略的提携をはじめ、各領域で最適なパートナーとの共創活動も進めていきます。

パナソニックグループは、創業者松下幸之助が1932年に発表した250年計画に基づき、「物と心が共に豊かな理想の社会」を実現することを使命として事業活動に取り組んでいます。これまでも、進化するテクノロジーを活用し、時代とともに変化をする人々のくらしや社会課題の解決に向き合ってきました。現在、AIが急速に進化し、くらしやビジネスの新しい可能性を広げることのできる時代になっています。そこで、パナソニックグループは、2032年から始まる250年計画の第5節に向けて「Panasonic Go」を推進します。

パナソニックグループでは、業務効率化のために大規模言語モデル(LLM)によるAIアシスタントサービス「PX-AI」を約18万人の従業員に導入したほか、提供する製品やソリューションの中でのAI活用も進めてきました。さらに、サプライチェーンの領域で独自の小規模な言語モデルを複数用いてAIオーケストレーションを実現するBlue Yonderの子会社化(※1)や、グループのAI活用拡大に向けたプラットフォーム開発などに、これまで北米で100億米ドル以上の投資も行ってきました。
かつてないほど複雑で様々なデータが生み出されるサプライチェーンの領域において、Blue Yonderは、予測AIと生成AIを組み合わせてデータの価値を引き出し、オートノマスなサプライチェーンを構築しています。複数企業でマルチティア(多階層)(※2)なサプライチェーンプラットフォームで、日々200億件以上の予測を行い、小売業者・製造業者・物流サービスプロバイダーが、計画からフルフィルメント(ECや通販業界で、顧客が商品を注文してから手元に届くまでの一連の業務)、輸配送、返品などに至るまでのサプライチェーンを最適化することを支援し、企業のサスティナビリティに貢献しています。

※1 2020年7月にパナソニック ホールディングス株式会社(当時パナソニック株式会社)が、Blue Yonderの20%の株式を取得、2021年9月に追加で80%の株式を取得。本社所在地は、米国アリゾナ州スコッツデール。

※2 例えば原材料・部品・最終製品など、複数の階層にわたって異なる企業や組織が連携し、情報を共有しながら効率的に運営する形態。

今後は新たにくらしの領域でも、100年以上の事業の知見や毎日10億人以上が製品を利用する接点などをいかしながら、AIエージェントなどの技術により、多様化するお客様それぞれのニーズに合ったサービスの拡大を図ります。パナソニックグループ発のベンチャーおよびビジネスインキュベーターであるPanasonic Well(※3)では、AIや先進技術を活用し、アプリを通して家族をサポートする包括的なデジタルファミリーウェルネスサービス「Umi」を2025年より米国で開始します。「Umi」は、AIと専門家のコミュニティを統合したデジタルウェルネスサービスであり、パーソナライズされたファミリーウェルネスコーチでもあります。ウェルネスデータをそれぞれの家族に合わせた具体的な行動計画に落とし込み、健康的な習慣を築き、家族全員が同じ目標に向かって取り組めるようなウェルネスのルーチンを提供します。
また、Panasonic Wellは、健康やウェルネスに関する企業や団体、研究機関と連携し、Panasonic WellのデータとAIプラットフォームの強みを活用する取り組み「Panasonic Well Partner Collective」をはじめます。これらの企業・団体との連携により、「Umi」をはじめとし、個人や家族が健康で豊かな生活を実現するための革新的なソリューションを提供していきます。

※3 Panasonic Wellは、日本ではパナソニック ホールディングス株式会社のPanasonic Well本部として、米国ではPanasonic Well LLCとして運営。業界をリードする責任あるAIを通じて、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを繋ぎ、革新的な健康とウェルネスソリューションの開拓に尽力し、全ての世代のウェルビーイング向上に貢献するテクノロジーエコシステムの構築を目指している。

「Panasonic Go」を推進するためには、それぞれの事業領域で最適なパートナーとの共創活動も不可欠となります。今後は、パナソニックグループと同様にAI活用において、“AIは安全で、理解可能であり、人間の価値観と深く整合しているように設計されるべき”との考え方を持つ(※4)米・AI研究企業のAnthropic社とのグローバルな戦略的提携を進めます。このパートナーシップにより、パナソニックグループはAnthropic社のAIアシスタント「Claude」を活用することが可能となります。「Claude」は、優れた推論能力、複雑なトピックに対する深い理解、自然な会話における高い能力で知られており、「Claude」のような会話型AIの活用により、パナソニックグループが製品で毎日接点を持つ10億人のお客様に対してパーソナライズしたお役立ちを提供することも可能となります。「Umi」は、パナソニックグループのコンシューマー向け製品・サービスとして初めて「Claude」を搭載する予定です。

※4 パナソニックグループは、AI倫理を「人間中心・人権を尊重したAI活用を実践する世の中との約束」と考え、AI製品やサービスの開発運用・AI利活用を進めています。

「Panasonic Go」を推進するため、AI開発やプラットフォーム構築への投資やソフトウェア開発人材の育成も進め、2035年までに、AIを活用したハードウェアやソフトウェア事業、ソリューション事業をグループの売上全体の約30%の規模に拡大することを目指します。パナソニックグループは、今後も健康・快適・安全なくらしの実現や社会の持続可能性の向上に貢献するため、進化し続ける革新的なテクノロジーを最適に活用しながら事業を展開し、目指す未来の実現に取り組んでいきます。

記事の内容は発表時のものです。
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配信元:
パナソニックホールディングス株式会社

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