2024年12月11日
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パナソニック株式会社(本社:東京都港区、CEO 品田 正弘、以下、パナソニック)は、繊細な湿度管理が求められる製造現場で、湿度管理と静電対策の課題解決を図る新たな加湿ソリューションの受注を2024年8月から日本と中国で開始しました。独自開発の二流体ミストノズル(※1)から噴霧される極微細ミスト「シルキーファインミスト」を用いることで、蒸発しやすい特性を活かし生産設備に対する影響を抑えながら、電気ボイラーによる蒸気加湿と比較した際の消費電力の低減を実現します。
電子・電気部品や装置の小型化、高密度化による静電気耐性の低下が進む中、昨今の製造現場では静電気対策の重要性が増しています。加湿は静電気の発生を抑える予防的手段のひとつですが、脱炭素経営に向けた環境への配慮も求められている状況にあります。二流体ミスト加湿ソリューションは、当社の製造現場で実施した実証実験において、既設の電気ボイラーによる蒸気加湿と比べて、消費エネルギーを約90%削減する効果を発揮しています。
従来の電気ボイラーによる蒸気加湿システムのランニングコストを大幅に低減する優れた省エネ性能を発揮しながら、製造現場の要求湿度を実現する本ソリューションについて、受注を開始しサービス提供を行っていきます。今後は、国内外へ展開を進め、製造現場の大規模空間加湿ニーズに応えることで、ビジネス顧客に対する経営貢献を目指します。
※1 二流体ミストノズル…主に空気と水という2つの流体を噴射するノズル
本システムは、暑熱対策用ミストシステムで開発したニ流体ノズルから噴霧される極微細ミスト(シルキーファインミスト)を製造現場加湿ニーズに用途展開したソリューションです。粒径が約7.5 μm以下の極めて小さく蒸発性が高いミストは、生産設備や製品を濡らすことなく製造現場を加湿し、静電気の発生を抑えます。
特許取得済の省エネ低圧ミストノズルにより、大規模空間を効率よく加湿します。従来の電気ボイラーによる蒸気を利用した加湿と比較して、消費エネルギーを90%削減可能(※3)で省エネ経営に貢献します。さらにミストの気化熱による冷却効果で冷房負荷を低減し、空調設備のランニングコスト削減が期待されます。
省エネによるCO2排出量の削減に加え、冬は加湿による乾燥防止、夏はミストの冷却効果で従業員に快適な労働環境を提供することで健康でサステナブルな経営に貢献します。
※2 平均粒子径は、ザウター平均粒子径
※3 2016年10月以降、国内関係会社製造拠点、また中国製造拠点など複数拠点で先行実証を実施
1台の制御盤につき、最大4系統まで制御可能。
空気電磁弁ユニットと水電磁弁ユニットは1系統に1つずつ必要です。
1系統には最大14個の噴霧ユニットが設置可能です(1列には最大9個まで設置可能)。
なお、今回発表したソリューションは2024年9月4日から6日まで幕張メッセで開催される「ネプコン ジャパン エレクトロニクス開発・実装展」(https://www.nepconjapan.jp/autumn/ja-jp.html)で展示予定です(小間番号:6-26)。
製造現場向けミスト加湿ソリューションウェブサイト
https://www.panasonic.com/jp/business/green-ac/scenes/Humidification.html
記事の内容は発表時のものです。
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