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2022年7月1日
製品・サービス / プレスリリース
業界初(※1)運転効率をリアルタイムで分析し、消費エネルギーを低減
吸収式冷凍機向け
サービス名 | Panasonic HVAC CLOUD(パナソニック ヒーバック クラウド) |
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対応機種 | 吸収式冷凍機 8シリーズ |
サービス開始日 | 22年12月 |
パナソニック株式会社 空質空調社は、業務用ガス空調である吸収式冷凍機(ナチュラルチラー)向けIoTサービス「Panasonic HVAC CLOUD(パナソニック ヒーバック クラウド)」を22年12月に開始します。本サービスは、業界初(※1)吸収式冷凍機の運転効率をリアルタイムで分析し、消費エネルギーの低減を実現します。
当社は現在、国内の業務用空調IoTサービスとして、設備オーナー向けに室内機の遠隔コントロールサービス「AC Smart Cloud」と、保守メンテナンス業者向けに警報監視サービス「サンエスネット」を提供しています。このたび「サンエスネット」の吸収式冷凍機向け機能を大幅に拡充し、運転効率の可視化や省エネ制御機能を加えた「Panasonic HVAC CLOUD」を開始します。また、本サービスは今後電気空調や他のガス空調機器にも順次対応予定(※2)です。
当社がトップシェア(※3)で50年の歴史を誇る吸収式冷凍機は、自然冷媒である「水」を利用することにより、冷媒の排出によるオゾン層破壊・地球温暖化に影響を与えない環境に配慮した空調システムです。また、昨今の電力不足を契機に、電気以外のエネルギー源で動く空調が再認識され、天然ガスや工場廃熱などを燃料に稼働する吸収式冷凍機が注目されています。
本サービスは吸収式冷凍機内に搭載のセンサーから各種情報を収集し、運転効率を24時間365日分析、適正な運転効率からの低下を判定します。効率が悪化している場合は原因をクラウド上の本サービスで特定することで、早期のメンテンスを実現。経年劣化や適切な時期に必要なメンテナンスを実施しないと性能が約15%(※4)悪化しますが、本サービスにより、大幅に改善できます。
また、部品単位の整備計画の作成を支援し、設備管理者の機器管理業務を効率化します。23年以降に予定している本サービスのアップデートでは、運転効率の悪化を検知し、使用状況に合わせて、吸収液の循環量などの機器の設定をクラウド上で自動チューニングし、さらなる省エネ化を実現します。
当社は空調機器にIoTを活用することで、機器の最適な運転の維持による省エネルギー化の実現と、機器設置後のメンテナンスを効率化し、設備管理・メンテナンス業者の負担軽減に貢献します。
パナソニック(株)空質空調社 空調冷熱ソリューションズ事業部 業務用空調ビジネスユニット 分散型エネルギー事業推進室
(0276-61-5354/carbon-neutral_derd@gg.jp.panasonic.com)
本サービスでは、クラウドアダプタとLTEルータを機器本体にセットし(図1)、機器本体に搭載されているセンサーから各種情報をクラウド上に収集します。それらデータを分析し、夏・冬シーズンごとに「エネルギーレポート(図2)」として、運転効率の判定結果や要改善時の想定原因を設備管理者へ情報提供。悪化要因に基づいて整備と機器のチューニングを行います(23年以降)。経年劣化や適切な時期に必要なメンテナンスを実施しないと、性能が約15%(※3)悪化しますが、本サービスにより、大幅に改善できます。
図1. システム構成の例
図2. エネルギーレポートの例
各機器の稼働状況や、部品の使用状況を分析し、交換や整備の推奨時期を可視化し、整備計画を作成します。これにより、劣化による消費エネルギーの低減やダウンタイムの低減を図ります。作成した整備計画は年次で「整備提案レポート」として設備管理者に情報提供し、設備管理者が整備計画を把握することで、予算計画を立てやすくなり、機器管理業務の削減に貢献します。
図3. 整備提案レポートの例
本サービスは定期的にアップデートし、機能を追加します。23年以降で予定しているアップデートでは、センサー情報をリアルタイムに収集しクラウド上で分析。運転効率の悪化を検知すると、室内冷房に必要な能力に合わせて、吸収液の循環量を調整するポンプを自動チューニングし運転効率を改善、遠隔制御で省エネを実現します。
機器の各種センサーで24時間365日遠隔監視します。万が一の警報発生時も当社遠隔監視センターより迅速に対応手配を行います(契約者のみ) 。メンテナンスの際には、本サービス上で運転状況を事前に確認することができ、作業を効率的に行うことができます。また、発報された警報ごとに作業状況を追跡して管理し、定期的にレポートとして報告します(図4)。
図4. 遠隔監視レポートの例
また、23年以降で予定しているアップデートでは、設備管理者で管理している物件の機器の警報発生情報を一元管理することが可能となり、機器の運転データも遠隔で確認できます(図5)。
設備権限をサービス契約者ごとに設定しますので、メンテナンス対象ではない設備の情報は表示されず、プライバシーに配慮した安心な設計です。
図5. 警報監視画面の例
品名 | Panasonic HVAC CLOUD(パナソニック ヒーバック クラウド) |
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ロゴ | |
対応機種詳細 | エルーラVシリーズ(ガス焚き)、FシリーズCP型(ガス焚き)、FシリーズPR型(ガス焚き)、エルーラRJシリーズ(ガス焚き)、FシリーズR型(ガス焚き)、エルーラミニ、FシリーズCP型ジェネリンク、FシリーズPR型ジェネリンク |
年額費用(税別) | 通常の保守点検契約のプラス4万円(80Rt)~ ※機種および機器容量により設定予定 |
以上
記事の内容は発表時のものです。
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