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2017年2月9日
製品・サービス / プレスリリース
~レジリエンス機能を強化し、IoT化にも対応~
東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)とパナソニック株式会社(社長:津賀 一宏、以下「パナソニック」)は、家庭用燃料電池「エネファーム」(以下「エネファーム」)の戸建て向け新製品を共同で開発しました※1。パナソニックは、「燃料電池ユニット」を製造し、「貯湯ユニット」および「バックアップ熱源機」と組み合わせて東京ガスに供給し、東京ガスは、2017年4月1日(土)から新製品を発売します。新製品は、戸建て向けとしては、東京ガスとパナソニックが共同開発して一般販売する5機種目の製品となります。
新製品は、部品点数の削減などにより、日本で初めて希望小売価格で150万円を下回り、1,498,000円を実現しました(希望小売価格、税別、設置工事費別、停電時発電継続機能※2なしの燃料電池ユニット、標準タイプのバックアップ熱源機の場合)。
また、非常時に役立つ機能(以下「レジリエンス機能」)を強化しました。現行品同様ラインナップとして用意した、停電時発電継続機能を内蔵した機種(以下「レジリエンスモデル※3」)については、停電時の発電継続期間を最長約8日間(現行品は最長約4日間)に延長するとともに、停電時にエネファームが停止していても、市販の蓄電池や発電機等※4のAC100V電源を用いて起動できるようにしました。
さらに、新製品は、IoT化への対応としてインターネットに接続できる仕様となっており、東京ガスが2017年8月から提供開始予定の「ネットワーク接続サービス※5」を利用することで、スマートフォンアプリを使用して、外出先からお風呂や床暖房、発電のON/OFF操作や、エネルギーの使用状況の把握等ができるようにしました。
東京ガスは、2009年5月に世界で初めてエネファームの一般販売を開始し、2016年12月末までに累計販売台数約74,000台を達成しました。
パナソニックは、2016年12月末までに、全国で累計約96,000台を出荷しています。
両社は、今回の製品でさらなる販売の拡大を目指す※6とともに、エネファームの普及を通じて、お客さまの快適な暮らしと地球環境の保全、電力ピークカットなどに貢献してまいります。
新製品は、システムの簡素化などにより部品点数を現行品と比較して約20%削減したことや、主要デバイスである発電を行うスタックの構成や燃料処理器の触媒の見直しなどにより、希望小売価格で1,498,000円を実現しました(税別、設置工事費別、停電時発電継続機能なしの燃料電池ユニット、標準タイプのバックアップ熱源機の場合)。希望小売価格で150万円を下回るのは、日本で初めてとなります。
レジリエンスモデルは、停電時に電気を使いたいというニーズに従来以上に対応しやすくするため、スタックの連続発電性能を向上させることで、現行品の約2倍の最長約8日間(192時間)、継続して発電できるようにしました※8。また、現行品は、エネファームが発電していないときに停電が起きた場合、別付タイプの自立起動用オプション品で起動させる必要がありました。このたび発売するレジリエンスモデルでは、起動時に必要な電流耐性の見直しなどにより、停電中にエネファームが停止していた場合でも、市販の蓄電池や発電機等のAC100V電源でエネファームを起動できるようにしました※9。
また、断水時にエネファームの貯湯ユニット内のタンクに貯まった水を雑用水※10として利用しやすくするため、エネファームの水抜き栓の改良等を行い、約140Lのタンクの水を全て利用する場合、現行品で最大約200分かかっていた水抜き時間を、新製品では約30分に短縮し、操作性を向上させました※11。
新製品は、LANケーブルを介してインターネットにつながることで、東京ガスが2017年8月から提供予定の「ネットワーク接続サービス※5」を活用できるようにしました※12。これにより、スマートフォンアプリを使用して、外出先からお風呂や床暖房、発電のON/OFF操作等が可能になります。また、エネファームで計測した電気やガス、お湯の使用量や光熱費等※13を、手軽に分かりやすく把握することもできます。
さらに、新製品はインターネット回線を通じて、遠隔からエネファームのソフトウェアを最新バージョンにアップデートしたり、万一の故障の際にメンテナンススタッフが遠隔からも機器の状態を確認できるようになるため、より安心してお使いいただけます。なお、「ネットワーク接続サービス」は別途お申し込みが必要で、東京ガスとの都市ガス供給契約を締結しているお客さまを対象に、2020年3月まで無料※14で提供させていただきます。
主要デバイスであるスタックと燃料処理器の耐久性を見直すことで、燃料電池ユニットの発電耐久時間を従来の7万時間から9万時間に延ばし、より安心して長くお使いいただけるようになりました。また、現行品では、エネファームの性能を保つため、1回の連続発電時間を最大22時間に制限していましたが、スタックの耐久性を向上させたことにより、最大120時間に延ばすことができました。
また、起動回数も、従来は1日に1回しか起動できませんでしたが、運転方法の改良等により、1日2回の発電※15が可能になりました。これらの改善により、少しでも長く発電したいというお客さまのニーズにお応えするとともに、お客さまの生活スタイルに合わせた、きめ細やかな発電・停止が可能になりました。
施工方法等の工夫や、メンテナンスの際に必要なスペースの見直しにより、現行品と比較して奥行きを150mm削減した600mmのスペースがあれば、一定の条件※16を満たした住宅にエネファームを設置できるようにしました。また、施工性を向上するため、燃料電池ユニットを現行品と比較して約15%軽量化しました。
さらに、現行品同様ラインナップとして用意した一体型については、意匠のバリエーションを増やすために、エネファーム本体前面に取り付けるルーバーパネル(二色展開)も、別売品として発売します※17。
「エネファーム」は都市ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、発電した電気は家庭内で利用します。その際に出る熱も給湯に利用します。電気をつくる場所と使う場所が同じであるため送電ロスがなく、また発電時に出る熱を無駄なく活用できる環境に大変やさしいシステムです。火力発電所からの電気と都市ガス給湯器からの給湯を行う方式と比べ、定格運転時にCO2排出量を約47%削減、一次エネルギー消費量を約37%削減できます※18。また、年間の光熱費を約6万円節約、年間のCO2排出量を約1.3トン削減できます※19。
新製品 | 現行品 | ||||||
一体型 | 別置型 | 一体型 | 別置型 | ||||
発売日 | 2017年4月1日予定 | 2015年4月1日 | |||||
性能 | 発電出力 | 200W~700W | 200W~700W | 200W~700W | 200W~700W | ||
定格発電効率 | 35.2% (HHV) 39.0% (LHV) | 35.2% (HHV) 39.0% (LHV) | 35.2% (HHV) 39.0% (LHV) | 35.2% (HHV) 39.0% (LHV) | |||
定格熱回収効率 | 50.6% (HHV) 56.0% (LHV) | 50.6% (HHV) 56.0% (LHV) | 50.6% (HHV) 56.0% (LHV) | 50.6% (HHV) 56.0% (LHV) | |||
総合効率 | 85.8% (HHV) 95.0% (LHV) | 85.8% (HHV) 95.0% (LHV) | 85.8% (HHV) 95.0% (LHV) | 85.8% (HHV) 95.0% (LHV) | |||
貯湯タンク容量 | 140リットル | 140リットル | 140リットル | 140リットル | |||
寸法 | 燃料電池 ユニット | H1,750mm×W400mm× D400mm | H1,750mm×W400mm× D400mm | H1,750mm×W400mm× D400mm | H1,750mm×W400mm× D400mm | ||
貯湯ユニット | H1,750mm×W700mm× D400mm | H1,750mm×W560mm× D400mm | H1,750mm×W700mm× D400mm | H1,750mm×W560mm× D400mm | |||
バックアップ 熱源機 | (貯湯ユニットに 内蔵) | H750mm×W480mm× D250mm※20 | (貯湯ユニットに 内蔵) | H750mm×W480mm× D250mm※20 | |||
質量 | 燃料電池 ユニット | 65kg | 65kg | 77kg | 77kg | ||
貯湯ユニット | 88kg | 50kg | 88kg | 50kg | |||
バックアップ 熱源機 | (貯湯ユニットに 内蔵) | 38kg | (貯湯ユニットに 内蔵) | 44kg | |||
設置スペース (隣接設置) | 奥行 | 750mm | 600mm※16 | 750mm※20 | 750㎜ | ||
面積 | 約1.7m² | 約1.7m² | 約2.0m² | 約1.7m² | 約2.0m² | ||
希望小売価格※20 (税別、設置工事費別) | 一般モデル:1,498,000円 | 停電時発電継続機能なし:1,600,000円 | |||||
レジリエンスモデル:1,598,000円 | 停電時発電継続機能付き:1,670,000円 | ||||||
エネファーム 安心フルサポート※21 | 10年間 | 10年間 | |||||
停電時出力 (レジリエンスモデルの場合) | 最大500W | 最大500W |
以上
記事の内容は発表時のものです。
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