2021年2月25日

「瞑想プログラム」を体験できる宿泊ソリューション
「(MU)ROOM」を宿泊事業者向けに開発
2021年3月からホテル アンテルーム 京都で効果検証を開始

パナソニック株式会社(以下、パナソニック)とUDS株式会社(以下、UDS)は、「瞑想プログラム」を通じてマインドフルネスアクティビティを提供する宿泊体験ソリューション「(MU)ROOM(ムルーム)」をUDSが運営する「ホテル アンテルーム 京都」(京都府京都市)に設置し、宿泊プランを開発しました。共同で本プランの受容性評価や、ホテル運営における導入メリットなどの検証を2021年3月2日から行います。

【効果検証の狙い】

人々の価値観の変化や法制度の改定により、単に宿泊するだけでなく、特別な体験を提供する宿泊施設が増加しています。パナソニックは世界中で広まりを見せているマインドフルネス*1に着目。ミスト、光、音、香りなど、パナソニックが有する様々な技術を組み合わせて室内環境を制御し、人の感覚を刺激して最適なマインドフルネス空間を演出する宿泊体験ソリューション「(MU)ROOM」を開発しました。ホテル アンテルーム 京都は「(MU)ROOM」を活用し、アートや観光からの視点に加え、ストレスの軽減や心の豊かさを探求するような宿泊体験を提供することで、現代の社会が抱える課題にホテルの方向性からアプローチしたいと考えています。

【ホテル アンテルーム 京都における効果検証の概要】

■効果検証スケジュール

  • ・実施期間:2021年3月2日(火)から9月30日(木)まで<予定>
  • ・実施場所:ホテル アンテルーム 京都 1室
  • ・宿泊プラン名:五感でマインドフルネスを体験できる「(MU)ROOM」
  • ・客室スペック:30平米/最上階6F/ベッドサイズ160 cm:205 cm
  • ・予約サイト:ホテル アンテルーム 京都公式予約サイト他、各予約サイト
  • ・検証内容:1)宿泊ゲストによる「(MU)ROOM」の受容性評価
         2)ホテル運営における導入メリット(優位・波及効果など)評価
  • ・ホテル公式予約サイトURL:https://bit.ly/37ud8a4

【(MU)ROOMの特長】

「(MU)ROOM」は、あえて“何も設置しない”二畳半~四畳半程度の空間をつくり、早稲田大学 人間科学学術院 熊野宏昭(くまのひろあき)教授の監修による「瞑想プログラム」に応じて、ミスト、光、音、香りを連携させて空間環境を制御し、瞑想状態に誘導します。熊野教授は「瞑想には、気持ちを集中し、心の中の深い世界を体験することを目的とするものと、五感を研ぎ澄ませて、自分が世界とともに存在すること感じることを目的とするものがありますが、空間環境の制御により、初心者であっても、この2種類の瞑想が体験しやすくなりました。」と述べております。また、プログラム利用時の生体データを計測し、専用スマートフォンアプリで瞑想のスコア化*2を行います。

ホテル アンテルーム 京都導入モデル
(MU)ROOMでの瞑想イメージ
※ホテル アンテルーム 京都導入モデルは二畳半程度のサイズ。導入居室に合わせてサイズ変更可能。

■瞑想プログラム

瞑想プログラムは、効果の異なる2種類のプログラムを開発しました。
「集中力の瞑想」は、何か一つのことに意識を集中して心を研ぎ澄ますことにより、集中力を育むことを目的としています。
「気づきの瞑想」は、視野を広げまわりの世界を隅々まで感じ取ろうとすることにより気づきを育むことを目的としています。
これらのプログラムを専用アプリ上で選択すると、30分の音声ガイダンスとシルキーファインミスト*3、照明の調光・調色・映像システム、音響、アロマを連携させて空間環境が変化、深い瞑想状態へと誘導されます。

瞑想ガイダンスに合わせて変化するミスト、光、音、香りにより空間の環境を制御 イメージ図

■生体計測・瞑想スコア化

(MU)ROOMでは、生体計測デバイスにより体験中の心拍と呼吸を計測し、独自に開発したアルゴリズムを用いて瞑想状態をスコア化します。さらにアプリ上で行われる質問をもとに、瞑想前後における疲労感・緊張感・爽快感の変化を算出します。
これらの結果を継続へのアドバイスと瞑想状態の変化グラフと併せて、アプリ上に表示、瞑想効果の確認と習慣化をサポートします。

生体データ計測、瞑想スコアフィードバックのイメージ図計測デバイス開発協力:アフォードセンス(株)

瞑想スコア化のアルゴリズムは、2020年2~9月に実施した被験者テストをもとに開発しています。

  • ・Phase1:瞑想熟練者を対象とし生体データ取得による瞑想状態の可視化を検証
  • ・Phase2:(MU)ROOM内での音声ガイダンス・環境制御による瞑想支援効果を検証

これらは京都大学オープンイノベーション機構 藤野正寛特定助教の実験デザイン指導のもと検証を行いました。

【(MU)ROOMの主な技術】

■シルキーファインミスト技術

独自開発した2流体ノズルから噴射される、粒径が約6 μmの濡れ感の少ない極微細なドライ型ミストです。水のため人体への影響が少なく、空気中に漂いやすいため、照明との掛け合わせにより没入感を生む空間演出を可能とします。また、粘度の高いアロマ原液も瞬間噴霧することができるため、香りを漂わせる演出も可能とします。

シルキーファインミスト イメージ画像

■空間音響技術(ハイレゾサウンド)

スピーカの位置を意識せず、全身が包み込まれるようなサウンドと、心と体に作用し瞑想効果を高めるハイレゾ高音質技術で、自分と向き合える音環境を提供します。

空間音響技術(ハイレゾサウンド)イメージ画像

■アンビエント照明システム(監修:(株)岡安泉照明設計事務所)

2種のカラー照明構成により、多様なバリエーションを生み出し、瞑想に適した環境を構築します。微細な変化により空間の奥行き感を消失し、非日常の瞑想体験へと誘導します。

アンビエント照明システム イメージ画像

■省施工性パネル工法

設置スペースに応じてサイズ変更可能な工法で、工場製作のパーツの組合せによりフレキシブルかつ、省施工を可能とします。

アンビエント照明システム イメージ画像

■瞑想体験用アプリ

プログラムの選択や体験のサポートと共に、計測した心拍、呼吸データをもとに独自アルゴリズムにより瞑想スコアを算出し、心理指標の変化も含めた瞑想の結果を表示します。

瞑想体験用アプリ イメージ画像アプリ開発協力:ベースドラム(株)

【今後の展開】

瞑想は継続することで高い効果を生みます。(MU)ROOMでは瞑想効果を実感いただき、継続しやすいステップをご提案することにより、マインドフルネス習慣化のサポートサービスの提供を目指します。ホテルとホームを繋ぐ(MU)ROOMアプリを接点として、トータルな体験ブランディングを提供します。

(MU)ROOMを起点としたトータルな体験ブランディング イメージ画像

<用語の説明>

  • *1 今この瞬間に起こっている体験に意識を向ける心理的な過程であり、瞑想などの訓練を通じて発達させることができる。医療や福祉の現場でも取り入れているケースがある。
  • *2 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」の支援を受け、パナソニック株式会社テクノロジー本部にて開発。
  • *3 パナソニック独自の2流体ノズルで生成される極微細ミスト。噴霧後、素早く気化するため、直接当たっても濡れを感じにくく快適な涼感が得られるため、人に近い位置で噴霧ができる従来にないミスト。

■ホテル アンテルーム 京都

UDS株式会社(東京都渋谷区)が「企画」「設計」「運営」を手掛け、2011年当時、学生寮として使用されてきた建物をコンバージョンしオープンしたホテル&アパートメント。館内には、ギャラリー・朝食レストラン・バーを併設。2016年のリニューアルでは新たに67室が加わり全128室の客室と50室のアパートメントとなり、コンセプトである「アート&カルチャー」に新たに「和」が加わる。アンテルームではそれら3つのテーマを現在進行形の視点で捉え、「京都の今」を発信している。
HP:https://uds-hotels.com/anteroom/kyoto/

ホテル アンテルーム 京都 イメージ画像

<パナソニック株式会社の概要>

代表者 代表取締役社長 津賀 一宏
本社所在地 大阪府門真市大字門真1006番地
設立 1935年12月15日
事業内容 部品から家庭用電子機器、電化製品、FA機器、情報通信機器及び住宅関連機器等に至るまでの生産、
販売、サービスを行う総合エレクトロニクスメーカー
URL https://www.panasonic.com/

<UDS株式会社の概要>

代表者 代表取締役社長 黒田 哲二
本社所在地 東京都渋谷区神宮前1-19-19 2F
設立 2009年2月26日
事業内容 まちづくりにつながる「事業企画」「建築設計」「店舗運営」
URL https://www.uds-net.co.jp/

以上