2018年3月13日

欧州市場でCO2冷媒採用ノンフロン冷凍機7.3kW機種を受注開始

~ラインアップの拡充で小型店舗のノンフロン化を加速~

パナソニック株式会社は、CO2機器の普及で先行する欧州市場において、新たに小型店舗向けにCO2冷媒採用のノンフロン冷凍機7.3kW(10馬力相当)2仕様(標準/耐重塩害仕様)を開発し、2018年4月より受注を開始します。

環境先進地域の欧州では、大型店舗に大出力集中型のCO2ブースター(ラックシステム)が広く普及していますが、近年はコンビニエンスストアや小型スーパーマーケット、またガソリンスタンド併設店舗といった小型店舗にCO2小出力集中型機器の導入が始まり、流通店舗のノンフロン化が加速しています。
当社は、昨夏にCO2冷媒採用ノンフロン冷凍機1.6kW(2馬力相当)機種を投入、小型店舗のプレハブ冷凍・冷蔵庫向けの受注を開始し、欧州市場へ参入しました。この度、7.3kW機種を新たに市場投入することにより、1.6kW機種と併せて、複数の冷蔵ショーケース、プレハブ冷凍・冷蔵庫を稼働させる小型店舗にノンフロン冷凍機の提供の幅を広げることができます。

当社は日本市場で初めて、自然冷媒であるCO2冷媒を採用したスーパーマーケット向けショーケース用冷凍機システムを開発し、2010年9月に発売を開始しました。2018年3月末までに、日本全国のコンビニエンスストア、スーパーマーケットなど約3,100店舗に、約8,500台のノンフロン冷凍機を納入する見通しです。新製品は、長年日本で信頼を得ている当社独自のCO2二段圧縮ロータリーコンプレッサーと冷媒回路を搭載し、高COPの冷凍サイクルを実現しています。また、搬送圧力をコントロールする技術を搭載し、小型・軽量化を実現させました。日本で培った豊富なノウハウを生かしながら、欧州で求められるさまざまな規制や安全規格に対応しています。

欧州ではFガス規制により2015年からHFCの段階的削減アプローチが開始され、2016年のルワンダ・キガリで開催されたMOP28(モントリオール議定書第28回締約国会合)では、先進国においては2036年までに段階的にHFCを基準年(2011-13年)の85%に削減することが合意されました。欧州のみならず世界各国で合意履行に向けた国内法の整備やHFC削減の動きが活発化しています。当社は、地球温暖化防止と環境配慮型店舗の実現に向け、今後もCO2冷媒に対応した機器の開発を積極的に推進していきます。

【製品特長】

(1)当社独自のCO2二段圧縮ロータリーコンプレッサーと冷媒回路を搭載し、高COPの冷凍サイクルを実現

・CO2冷媒は代替フロンのHFC冷媒に比べ、圧力が高いという特性があるため、コンプレッサーに大きな負荷がかかるという課題がありました。当社が2000年に開発したCO2二段圧縮ロータリーコンプレッサーはCO2冷媒の圧縮を2回に分けて行うため、冷媒を1回で圧縮する単段圧縮方式と比べて運転時の負荷を半減でき、耐久性・信頼性に優れています。

・CO2冷媒はHFC冷媒に比べ、温暖化係数が1/1300~3920と小さく、万が一冷媒が漏洩した場合でも、CO2冷媒は地球温暖化に与える影響を大幅に低減できます。

(2)搬送圧力コントロール技術搭載により、冷媒の年間搬送圧力をほぼ一定に制御

「搬送圧力コントロール」は、冷凍サイクルの搬送圧力制御において、年間を通してショーケースの膨張弁前の圧力が一定になるように、外気温などから判断しながら、冷凍機側の搬送圧力を自動制御する技術です。この技術により、小型化・軽量化と施工性向上を追求すると共に、ショーケースの膨張弁制御の安定化にも貢献しています。

【仕様】

品名 ノンフロン冷凍機
標準仕様 耐重塩害仕様
品番 OCU-CR1000VF8 OCU-CR1000VF8SL
呼称出力 7.3kW
電源 三相 380V/400V/415V 50Hz
使用冷媒 R744
蒸発温度範囲 -20℃ ~ -5℃
定格冷凍能力
AT32℃、ET-10℃
14.0/14.0/14.0kW
圧縮機 方式 二段圧縮ロータリー
駆動方法 DCインバーター
外形寸法(幅×奥行き×高さ) 890mm × 890mm × 1,938mm
製品質量 293kg

【製品画像】


OCU-CR1000VF8/ OCU-CR1000VF8SL

以上