
2025年6月11日
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夏休み、皆さんはどのように過ごされたでしょうか?
3年ぶりの行動制限のない夏休みで旅行に行かれた方も多いと思います。
私はこの夏休みはオカタヅケに明け暮れました。
明け暮れたと言っても、全て終わったわけでもなく休み中の進捗は70%くらい。残りは9月中の休みの日にボチボチやるつもりです。
今後は読まないであろう本や、見ないであろうBlu-ray、使わなくなったカメラなどリサイクルできるものは「みんなで“AKARI”アクション」(読み終えた本やリサイクル品の寄付によって、無電化地域にソーラーランタン(あかり)をお届けし、あかりの輪を広げる活動)に少しでも役に立てればと思い寄付することにしました。
さて、これからの自分にとって不要なものは寄付や処分をするわけですが、今回のオカタヅケPROJECTを行うにあたり、ポリシーを決めました。
ポリシー1: 書籍については今後また参考にする可能性のある書籍は残す。
ポリシー2: 音楽(CD)や映画(Blu-ray)は今も好きなジャンルのものは残す。
ポリシー3: 思い出の写真や、部署を変わったときにいただいたアルバムや寄せ書きは残す。
ポリシー4: ポリシー1~3に該当しないものは、3年間使わなかったものは捨てる。
例えば、自作アンプもいくつか残していましたが、今も使っている2A3の真空管アンプ以外は処分しました。
そんな中でも、ポリシー通りに捨てられず、むしろ大事に置いておくことにしたものがあります。
一つは、もう20年以上開いてなかった本で、「デジタル放送ハンドブック」。
この本の存在も、自分自身が関わったことも全く記憶に残っていなかったのですが、開いてみると編纂委員会の編主任のところに自分の名前が載っているのを見て記憶がよみがえるとともに、執筆者のリストを見ると、20年以上前にBSデジタル放送の放送方式の規格化や放送サービスの立ち上げに携わられた多くの皆さん、本当にお世話になった多くの皆さんのお名前があり、お一人おひとりのお顔や、その時の光景や議論を思い起こすことができました。
おそらくこの本は今後も滅多に開くことはないでしょうが、たくさんの思い出が詰まった本として、ポリシー3を適用することにしました。
これ以外にも、ポリシー3を適用した本や資料がいくつかあります。今回のオカタヅケは、自分自身がこれまでいかに多くの方々に支えられてきたかを改めて深く認識する機会となりました。
一方、ポリシー1~3のどれにも当てはまらないのですが、捨てられなかったのが、これ。
20年前といえば、東京出張の帰りに秋葉原で真空管を物色していましたから、それよりずっと前に、いつか暇になったらこれを使ってアンプを作ろうと思って買っておいたパワーアンプ用の半導体(MOS-FET)。最近は真空管アンプを除けば、テクニクスのアンプを使うので、おそらくこのMOS-FETを使ってアンプを作ることはないだろうと思いつつも・・・
ポリシー5:老後の楽しみの材料になる可能性が少しでもあるものは残す
という新たなポリシーを設定して、残しておくことにしました。
会社でも個人でも、「足し算」は比較的容易ですが、「引き算」は難しいものですね。私の「オカタヅケPROJECT」はしばらく続きそうです。
※本記事は「楠見 雄規@パナソニック|note」からの転載です。
記事の内容は発表時のものです。
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