2024年10月1日
- 企業・経営
- トピックス
Adobe Acrobat Readerの特定のバージョンに、一部のPDFが開けないバグが発生しております。PDFが開けない場合、お使いのAcrobat Readerを最新版へアップデートの上お試しください。
2024年10月1日
企業・経営 / プレスリリース
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社は蛍光灯の生産を2027年9月末までに終了します。生産終了日の1年前に生産数量の見極めを行い、計画的な生産を行っていきます。今後は一体型LEDベースライト「iDシリーズ」などを生産している新潟工場の生産能力増強などにより、LED化の提案を加速します。
当社は1951年に蛍光ランプの販売を開始し、最盛期には年間1億本を超える生産を行ってきました。昨今ではより省エネ性能が高いLED照明への切り替え提案を進めており、2019年3月末に蛍光ランプ対応の照明器具の生産を終了しました。その後も蛍光ランプが必要な方への製品供給に努めながらも、需要減少に伴い、製品ラインアップを徐々に縮小してきました。そして、この度2023年11月の「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」で、すべての一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入禁止が2027年末までに決定されたことに伴い、今回の生産終了を決定しました。
今回生産終了を決定した品種は、事務所などの施設の主照明として広く用いられてきた直管蛍光ランプ(三波長形)、天井埋め込み照明などに用いられてきたツイン蛍光ランプ(コンパクト形蛍光ランプ)、自宅のシーリングライトなどに用いられてきた丸形蛍光ランプなどで、生産終了時期は以下の通りです。なお、一般的に直管蛍光ランプとツイン蛍光ランプ(コンパクト形蛍光ランプ)をLED化する場合は電気工事の有資格者による工事が必要です。
当社の生産終了スケジュール(※2)
品種 |
生産終了時期 |
---|---|
直管蛍光ランプ(三波長形) |
2027年9月末 |
ツイン蛍光ランプ |
2026年9月末 |
今後は、より環境に配慮したLED照明を迅速に普及するため、当社LED照明の主力製品である一体型LEDベースライト「iDシリーズ」を原料の再生材比率や施工性を高め2025年1月にモデルチェンジします。また、「iDシリーズ」を生産している新潟工場では長期にわたって節電を進めており、今年度Jクレジットの活用を開始したことで、2024年度からCO2実質ゼロ化(※1)を実現しました。さらに、生産体制の強化により「iDシリーズ」の生産能力を増強しており、今後想定されるLED照明の需要増加に対応していきます。
なお、現在蛍光ランプを生産している国内関連企業であるパナソニック ライティングデバイス株式会社では、従来光源事業で培った技術を生かしたタングステン極細線などの事業を開始しており、今後も蛍光ランプ事業の技術を生かした新たなビジネスに挑戦していきます。
当社は、今後も照明事業を通じて快適かつ、より省エネルギーなくらしに貢献していきます。
※1 当社のCO2ゼロの工場とは、省エネ技術、生産性向上などの推進と再生可能エネルギーの利活用の推進などを組み合わせ、化石燃料由来CO2の排出をオフセットするクレジットの活用によりCO2排出を実質的にゼロにしたものを指します。
※2 特殊用途蛍光ランプ、電球も2027年9月末までに生産を終了します。なお、直管蛍光ランプ(一般色形)については、2025年6月末の生産終了をすでに決定、発信しています。また、上記生産終了期日より早く終了する品番もございます。
照明器具・ランプ製品ご相談窓口
電話:0120-187-441
受付:月~土、9~18時(祝日‧正月三が日を除く)
ホームページ:https://www2.panasonic.biz/jp/lighting/renewal/
直管蛍光ランプやツイン蛍光ランプ(コンパクト形蛍光ランプ)をLED照明に置き換える場合は、一般的には電気工事の有資格者による工事が必要になります。工事時期の集中を抑制するためにも、早期のLED化を検討ください。
また、照明器具を過度に長期間使用し続けるとソケットや内部の電子部品が劣化し、発煙・発火などのリスクにつながる場合があります。そのため当社では、照明器具ごとの交換をおすすめしています。一般的な家庭用のシーリングライトやペンダントライトなど、引掛シーリングなどで設置できる照明器具は自身での取り換えが可能です。
当社の施設向け照明の主力製品である一体型LEDベースライト「iDシリーズ」を2025年1月にモデルチェンジします。一体型LEDベースライト「iDシリーズ」は直管蛍光ランプ対応照明器具の代替照明として、オフィスや公共施設、倉庫など、幅広い施設の主照明として用いられている当社LED照明の主力製品です。2012年の発売から、省エネ性能、施工性、製品ラインアップの進化を続けており、2022年には発売から10周年で累計出荷台数5,000万台を達成しました。
施設向け照明の選定基準において、その製品が生産から廃棄まで適切に環境に配慮しているかが重要な観点の一つになりつつあります。省エネ性能が高いLED照明を提案する企業として、生産工場である新潟工場のCO2実質ゼロ化(※1)を2024年度に実現しました。
新潟工場にて再生樹脂・再生鉄の活用スキームを構築し、工場内で発生する廃材の活用比率を高める取り組みを開始しました。今後、マイナーチェンジにより段階的に再生材利用率を高めていきます。さらに、当社は「iDシリーズ」のリユース・リサイクルのビジネスモデル構築に向けた実証実験にも取り組んでおり、将来的にサーキュラーエコノミーの観点から、生産から使用時、廃棄までの環境負荷低減を目指しています。
建築業界では、電気工事士の人手不足が課題の一つとなっています。新たな「iDシリーズ」では、ライトバーの形状変更などにより、施工性をさらに向上しています。また、梱包のラベル表示の視認性を向上しており、施工現場で最も知りたい明るさタイプ・色温度表示を判別しやすくしています。
「iDシリーズ」や誘導灯、非常灯などを生産している当社ライティング事業部の主力工場である新潟工場が2024年度にCO2実質ゼロ化(※1)を達成しました。新潟工場では早期から各生産工程における消費電力を見える化し、消費電力の削減に取り組んでおり、数多くの賞を受賞してきました。2020年からは1年あたり20件から30件の省エネ活動をプロジェクト体制で実施し、更なる節電に取り組んできました。さらに、2023年には太陽光パネル約3,500枚を工場内に設置。こうした継続的な省エネの取り組みによる電気代削減で得た原資を再生エネルギーの購入やJクレジットの活用に充てることで、CO2実質ゼロ化(※1)を達成しています。
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。