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画像:熱交換気ユニット ガス温水式浴室暖房乾燥機

2024年4月23日

製品・サービス / プレスリリース

大規模マンションで初めて採用

浴室暖房乾燥機連動の熱交換気システムを「パークシティ中野」住宅棟(※1)に納入

室内への花粉侵入を約86%(※2)低減

パナソニック株式会社 空質空調社は、東京ガス株式会社(以下、東京ガス)と共同開発した「ガス温水式浴室暖房乾燥機連動タイプ熱交換気システム」を、三井不動産レジデンシャル株式会社が東京都中野駅に開発中の新街区「パークシティ中野」に建設する住宅棟全戸(※1)(807戸)に納入します。本システムの給排気を最適制御する技術と微小粒子フィルターにより、室内への花粉侵入を約86%(※2)低減しました。

コロナ禍以降、人々の住まいにおける空気質への関心や換気の重要性が高まっています。また、日本人の約4割が花粉症にかかっているとされる中(※3)、換気時に花粉が室内に侵入するのを抑制しながら、健康で快適に暮らせる住空間の実現が求められています。

これらのニーズに対応するため、当社の換気技術と、東京ガスの設計・施工のノウハウを生かして本システムを共同開発し、2021年に発売。これまで100戸未満のマンションで採用されていますが、大規模マンションの採用は今回が初めてとなります。

このシステムは、浴室暖房乾燥機が運転すると、熱交換気ユニットの排気量を自動で減らし、室内の負圧を抑え、建物の隙間などからの花粉やPM2.5の侵入を低減します。この制御技術と微小粒子用フィルターにより、花粉の侵入を約86%(※2)低減しました。また、浴室暖房乾燥機と、換気の際に失う室内温度と湿度を回収する熱交換気ユニットを組み合わせることで、浴室暖房乾燥機のみで住宅全体を換気する場合と比べ約37%(※4)の省エネを実現しました。さらに、室内外の温度差と室内の湿度変化に合わせて自動で給排気量を調整(※5)するおまかせ自動運転で、冬期の過乾燥や結露を防ぎ、快適な住空間を実現しました。

当社は、快適と省エネの両立を実現した本システムを通じて、健康で快適に暮らせる空間づくりに貢献していきます。

<本システムの特長>

1. 排気量の自動制御と微小粒子用フィルターで、室内への花粉侵入量を約86%(※2)低減

2. 換気時の熱ロスを抑制した熱交換気システムにより、約37%(※4)の省エネを実現

3. 室内外の温度差と室内の湿度変化に合わせて給排気量を自動調整(※5)し、快適な住空間を実現

※1 「囲町東地区第一種市街地再開発事業」において、中野駅北口にて開発中の新街区「パークシティ中野」に建設される2棟の住宅棟「パークシティ中野 ザ タワー エアーズ」「パークシティ中野 ザ タワー ブリーズ」。

※2 第3種換気[浴室暖房乾燥機で住宅全体を換気]と比較した場合。当社独自の試験条件とシミュレーションによる評価。数値はあくまでも目安であり、設置環境、使用状況によっても効果が異なります。人の出入り、窓の開放、洗濯物の持込による花粉侵入は加味していません。1日の平均値であり、すべての時間においての低減率ではありません。

※3 環境省:花粉症環境保健マニュアル、令和4年<https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf

※4 第3種換気[浴室暖房乾燥機で住宅全体を換気]と比較した場合。換気による支出金額の比較であり、躯体空調負荷分の支出金額は含んでいません。当社独自の条件による試算。実際の効果はお客様のご使用条件により異なります。

※5 室内外の温度差と室内の湿度変化により、給排気量を自動調整します。(室内の温度・湿度は制御しません)

【特長】

1. 排気量の自動制御と微小粒子用フィルターで、室内への花粉侵入量を約86%(※2)低減

熱交換気システムと浴室暖房乾燥機が連動していない場合、室内全体の排気量が給気量よりも多くなるため、窓などの隙間から外気が入り、花粉などを取り込んでしまいます。そこで、浴室暖房乾燥機と連動運転することで、浴室換気時に熱交換気ユニットの排気量を自動で減らし、建物の隙間から花粉やPM2.5の侵入を低減します。同制御と熱交換気システムに搭載の微小粒子用フィルターにより、花粉の侵入を約86%(※2)低減しました。

画像:換気のイメージ

※本システムは、室内が負圧とならないよう給排気量をコントロールすることで、室内に外気汚れが入りにくくするものです。完全に外気の汚れの侵入を防げるものではありません。

※本製品の連動時の風量は、浴室暖房乾燥機の運転モード「強」を想定しています。そのため、浴室暖房乾燥機が運転モード「弱」で運転している場合、室内は正圧となります。(給気量>排気量)

※レンジフード等、熱交換気システムと連動しない機器において排気が行われる場合、室内が負圧になる場合があります。

画像:花粉侵入の低減効果

1:当社独自の試験条件とシミュレーションによる評価。数値はあくまでも目安であり、設置環境、使用状況によっても効果が異なります。

2:人の出入り、窓の開放、洗濯物の持込による花粉侵入は加味していません。

3:1日の平均値であり、すべての時間においての低減率ではありません。

●室内花粉侵入量を比較した低減率。第3種換気方式での花粉侵入量を100とした場合、本システムでの花粉侵入量14

※浴室暖房乾燥機運転時に室内が負圧になることを防ぐ連動機能がある換気ユニット(給気フィルター付)と、専用の浴室暖房乾燥機を組み合わせたシステム

●1日24時間での平均値

●試算条件

●1日24時間の各機器時間内訳:

・熱交換気ユニット常時換気運転:24時間

・浴室暖房乾燥機局所換気運転:8時間

・レンジフード局所換気運転:1.1時間

●本システム条件

・熱交換気ユニット

・浴室暖房乾燥機(局所換気用)を使用

・レンジフード(同時給排タイプ。給気フィルター非搭載)使用

●第3種換気方式条件

・浴室暖房乾燥機(常時換気機能搭載)使用

・レンジフード(同時給排タイプ。給気フィルター非搭載)使用

・自然給気口にフィルター非搭載

2. 換気時の熱ロスを抑制した熱交換気システムにより、約37%(※4)の省エネを実現

熱交換気ユニットは外気を室温に近づけて給気します。例えば、外気温度0℃、室内温度が20℃だった場合、室内の熱エネルギーを回収し、0℃の外気を15℃にして室内に取り入れるので、熱ロスが少なく省エネで冷暖房費を大幅に節約します。このように、浴室暖房乾燥機と、換気の際に失う室内温度を回収する熱交換気システムを組み合わせることで、浴室暖房乾燥機のみで住宅全体を換気する場合と比べ、約37%(※4)の省エネを実現しました。

画像:換気のイメージ
画像:換気による支出金額の目安比較

【算出条件】

●暖房期間:5.4か月 ●冷房期間:3.7か月

●空調設定:暖房20℃、冷房27℃、24時間連続運転

●外気温湿度:拡張アメダスデータ ●空調方式:ヒートポンプエアコン(COP:4)

●換気機器:

〇24時間連続運転 第3種換気/ABD-4116ACSK-J3 1台(120 m3/h設定)
熱交換気ユニット/ABD-14VBD3STG 1台(120 m3/h設定、6口)

〇浴室暖房乾燥機運転時 第3種換気/ABD-4116ACSK-J3 1台(180 m3/h)
熱交換気ユニット/ABD-14VBD3STG 1台(120 m3/h設定、6口)
浴室暖房乾燥機/ABD-4116ACSK-L 1台(90 m3/h)

●電力料金目安単価:31円/kWh

※実際の効果はお客様のご使用条件により異なります。

3. 室内外の温度差と室内の湿度変化に合わせて給排気量を自動調整(※5)し、快適な住空間を実現

本システムは、屋外の温度や室内の温度・湿度の変化に合わせて自動で給排気量を調整(※5)し、風量バランスをコントロールするおまかせ自動運転が搭載されています。
例えば、冬場の乾燥や結露を抑えるために、室内外の温度差と室内湿度の変化に合わせ、熱交換気量を0.5~0.3回/時間で調整し、快適な住空間を実現します。

画像:おまかせ自動運転

【参考】

・三井不動産レジデンシャル株式会社リリース
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2024/0423/download/sumai/20240423.pdf

記事の内容は発表時のものです。
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配信元:
パナソニック株式会社
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