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【訂正】2024年3月12日
【ご参考】に「※2」を追記いたしました。

画像:マイクロLEDを活用した次世代照明器具

2024年3月7日

技術・研究開発 / プレスリリース

マイクロLEDを活用した次世代照明器具技術開発

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社は、1台の照明器具で複数の対象物を照らすことをはじめ、スマートフォンやタブレット等を活用した操作端末を通して、使用者の簡単かつ自由な光のコントロールを可能にする、マイクロLEDを活用した次世代照明器具を開発、2025年以降の製品化を目指します。

この次世代照明器具は、日亜化学工業株式会社(以下:日亜化学)が開発したμPLS™※1(マイクロPLS)を活用し、これに当社が長年培った照明制御技術や高速信号処理技術などを組み合わせて開発されました。この次世代照明器具は、1台の器具で複数の対象物を照らしたり、文字やサインなどを光として照射することができます。また、直感的に操作できるユーザーインターフェースにより、誰にでも簡単かつクリエイティブに光を扱うことができるようになります。

近年、照明器具がLED化されたことで、瞬時点灯~消灯、多彩な色演出が可能となり、商業施設や公共施設をはじめとしたさまざまな場所で、ライトアップやプロジェクションマッピングなどのライティング演出や、サイネージなどと連携した複雑な演出が実施されてます。しかしながら、今までの照明器具では、基本的に照射したい部分に1台の器具が必要になり、複雑な演出を行う場合には、多数の照明器具や、プロジェクター、ムービングライトなどの専門的な機材が必要でした。

今回開発した、マイクロLEDを活用した次世代照明器具では、1台の器具で複数の対象物を照らすことをはじめ、スマートフォンやタブレットを活用した操作端末を通して、使用者が簡単かつ自由に複雑な光をコントロールすることが可能となります。光源は、日亜化学の開発したμPLSで、16,384個の微細なLEDが実装されています。その一つ一つを当社の照明制御技術で高速に制御し、個々のLEDの光を照射面に投影することで、これまでにない様々な光のデザインが可能となりました。このマイクロLEDを活用した次世代照明器具を使用すれば、店舗の売り場では、動的な光による多彩な商品演出や、改装時の照射変更を簡単に行うことができます。また、ホテルなどでは、あかりとサインを兼ね備えた照明で宿泊客を客室に案内するなど、今後さまざまな用途での活用が期待できます。

当社は、このマイクロLEDを活用した次世代照明器具の2025年以降の製品化を目指します。また、今後センサーやAIを組み合わせた光のパターンの自動最適化やサービス提供も検討していきます。

※1 μPLS:マイクロPLS:micro Pixel Light Source

<特長>

1. 日亜化学の開発したμPLSを活用した次世代照明器具の開発

2. 光の形状・個数を自由に変えることができ、照明デザイン・空間デザインの可能性が拡大

3. ユーザーの操作に光が即座に反応する高速信号処理技術とデータ圧縮技術を採用

【お問い合わせ先】

エレクトリックワークス社 ソリューション開発本部
電話:06-6908-1131(代表 受付 9:00~17:30)

【特長】

1. 日亜化学の開発したμPLSを活用した次世代照明器具の開発

画像:μPLS (マイクロPLS)、次世代照明器具(ダクトタイプ)
  • 日亜化学が車載用に開発したμPLSを活用し、当社が長年培った照明制御技術や高速信号処理技術などを組み合わせ、次世代照明器具として技術開発しました。

2. 光の形状・個数を自由に変えることができ、照明デザイン・空間デザインの可能性が拡大

画像:光の形状、個数などを自由に設定、陰影のパターンやサインの表現も可能
  • μPLSは、微細なLEDを1粒単位で点灯制御できるので、光の個数や形状、エッジの立ち具合を自由にコントロールすることが出来ます。
  • これらの光を動的に変化させることで、誘目・誘導や揺らぎの演出を行うことも出来ます。
画像:動的な光で、誘目・誘導や揺らぎの演出も可能

3. ユーザーの操作に光が即座に反応する高速信号処理技術とデータ圧縮技術を採用

画像:ユーザーインターフェース画面と操作イメージ
  • 操作端末の画面は、キャンバスのようなスペースと、光の形状や動かし方を選ぶボタン類で構成され、ユーザーは「空間に光を描く」感覚で、直感的に思いのままの光を創り出すことができます。
  • また、ユーザーの操作に光が即座に反応するよう、通信データの圧縮と器具内部の信号処理高速化技術を用いることで、操作のストレスを低減させ、器具の操作を楽しめる体験を提供します。

【ご参考】

■プロジェクターとの違い:光パターン生成原理の違い

画像:マイクロLEDを活用した次世代照明器具とプロジェクターとの違い
  • プロジェクターは、光源から出た光のうち、不要な光を内部の映像素子で除去して映像を作り出すため、光源は原則※2常に最大の出力で点灯しています。そのため、あまり光を必要としない映像を投影するときも、大きな電力を消費します。
  • それに対してマイクロLED光源を用いる場合は、必要な部分だけLEDを点灯させ、それ以外のLEDは消灯しておくことが出来るので、点灯パターンに応じた最小限の電力消費ですみます。
  • このような使い方をすることで、光源部分での発熱を小さく抑えることが出来るので、点灯するLEDにより大きな電力を供給して、局所的に照度を高めることが出来ます。

※2 プロジェクターには光源を調整する機能を有するものもあります。

○日亜化学工業株式会社

所在地:徳島県阿南市上中町岡491番地
代表者:小川 裕義
HP:https://www.nichia.co.jp/jp/

◆マイクロLEDを活用した次世代照明器具の使用イメージ動画

画像:使用イメージ動画 QRコード

https://panasonic-microled.aidma.net
【使用イメージ動画】

記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

配信元:
パナソニック株式会社

画像ダウンロード

マイクロLEDを活用した次世代照明器具
照射イメージ画像 1
照射イメージ画像 2

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