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画像:天井カセット形ジアイーノ

2024年1月30日

製品・サービス / プレスリリース

省施工を実現した天井カセット形ジアイーノをラインアップ

空質と空調機器を連携させたシステム商品を拡充

複数の機器を1つのリモコンで一括操作

パナソニック株式会社 空質空調社は、オフィスや店舗などの非住宅空間において、熱交換気ユニットや次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」といった空質機器と空調機器を組み合わせたシステム商品を拡充させます。2024年4月1日に複数の空質・空調機器を一括操作できる多機能ワイヤードリモコンを発売。さらに2024年7月1日には、システム商品のラインアップにダクトレスで省施工な「天井カセット形 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機(以下、天井カセット形ジアイーノ)」を追加します。

近年、電力価格の高騰や、環境負荷の低減を背景に、オフィスや店舗などの非住宅空間における空調機器の消費エネルギー削減が重要な課題となっています。また、生産性向上や安心・安全という観点から、換気や空気中の有害物質抑制などの空気質への関心も高まっています。

こうしたニーズに対応するため、2022年4月に空調、換気、除菌機能などを一体化した「業務用空質空調連携システム」を発売し、最適に制御した空気質を提供すると同時に、最大52%(※1)のエネルギー削減を実現しました。さらに、2022年12月には業務用空調機向けIoTサービス「Panasonic HVAC CLOUD」を開始。運転効率の可視化や省エネサービスを提供し、オフィス・店舗用エアコンでは約20%(※2)の省エネが可能です。

今回システム商品をさらに拡充させ、利便性や設置のしやすさを向上させます。2024年4月1日に、業務用空調機に加え、熱交換気ユニットとジアイーノを一括操作できる新しい「多機能ワイヤードリモコン」と、オプションとして温度・湿度・CO2濃度センサーを一つにまとめた「IAQセンサー」を発売します。IAQセンサーをリモコンとは別の場所に設置することで、より利用者に近い場所の測定データで、空調機と熱交換気ユニットを制御することが可能になります。また、2024年7月1日にジアイーノにダクトレスで省施工な「天井カセット形ジアイーノ」をラインアップに追加、これまで「天井埋込形ジアイーノ」で必要だったダクト工事が不要になり、設置が容易になります。

さらに、ジアイーノから放出された次亜塩素酸とオフィス・店舗用エアコンから放出されたナノイーXの拡散状況や濃度をシミュレーションできるAR(拡張現実)/VR(仮想現実)ツールを開発しました。施工前の機器設置台数や場所の検討を実現します。

当社は、空質と空調機器を組み合わせたシステム商品を強化し、清潔性・快適性が向上した空間を提供するとともに、オフィスや店舗における多様なニーズに対応した商品を開発していきます。

<特長>

1. ダクトレスで省施工を実現した天井カセット形ジアイーノをラインアップに追加

2. 複数機器を一括操作できる多機能ワイヤードリモコンを発売、別売のIAQセンサーの測定情報で制御

3. 次亜塩素酸とナノイーXの拡散状況と濃度を可視化したAR/VRツールを開発、設計提案を強化

※1 CO2センサーと連動した熱交換気ユニットを使用しなかった場合に対して。当社シミュレーションによる。実際の効果は使用条件により異なります。算出条件は下記の通り。
[算出条件]
・稼働時間:月~金 8時~17時
・空間:オフィス想定 200人在室 床面積 1,000 m2、天井高さ2.7 m(窓30 m2南北に設置)
・気象:東京
・空調:冷房7 kW/暖房8 kW×16台(COP:夏3.41/冬4.02)
・調湿:天井埋込型ジアイーノ(FY-350JCD1)×8台
・換気:換気扇(FY-18SCF3、FY-18KCF3)×各12台もしくは熱交換気扇(FY-500ZD10)×12台 換気風量6,000 m3/h(在室200名)(常時換気時は4,200 m3/h:弱ノッチ)
・空調の運転時間:8時~17時
・換気扇の強運転時間:8時~18時
・在室設定:7時半~17時:200人在室 11時半~13時:2名在室(昼食) 17時半~20時:100人在室(残業)
・CO2制御(CO2が1,000 ppmを超えると強運転、それ以外の場合は弱運転)
※2 2022年6月~9月に関東地方の物販店舗(約1,000 m2)の施設で検証。「設定温度自動リターン」機能(一定時間で指定した温度設定に戻る機能)との比較。実際の省エネ効果は、使用環境等の条件により異なります。

【特長】

1. ダクトレスで省施工を実現した天井カセット形ジアイーノをラインアップに追加

「ジアイーノ」で使われている次亜塩素酸技術には1987年から37年の歴史があり、医療、教育、介護現場などで広く採用され、除菌・脱臭力でお客様から高い評価を得ています。2013年には導入しやすい床置設置タイプ、2022年にはオフィスや店舗向けに遠心破砕方式(※3)を使った加湿機能などを搭載したダクト式の「天井埋込形ジアイーノ」を発売しました。

今回、2024年7月1日に、オフィス・店舗用エアコンの4方向天井カセット形室内機と同様に、本体下面に吹出し・吸込み口を設け、ダクトレスで省施工を実現した「天井カセット形ジアイーノ」を新たにラインアップします。また、本体下方から消耗品の交換を可能とし、メンテナンス性も向上させました。業務用空質空調連携システムとして、オフィス・店舗用エアコン、熱交換気ユニットと接続が可能です。

※3 高速回転するドラムから遠心方向に吹出した水滴を壁面にぶつけて微細化する技術

天井カセット形 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

天井埋込形ジアイーノと天井カセット形ジアイーノの違い

2. 複数機器を一括操作できる多機能ワイヤードリモコンを発売、別売のIAQセンサーの測定情報で制御

2024年4月1日に業務用空調機の新しい「多機能ワイヤードリモコン」を発売します。本リモコンでは空調機に加え、熱交換気ユニットとジアイーノを一括操作でき、3つ並んでいたリモコンを1つにまとめることで壁面がスッキリします。さらに、新たにBluetooth®(※4)を搭載し、空調機の運転状況や取扱説明書などをスマートフォンで取得するサポートアプリ「datanavi」がより容易に機器と連携できるようになります。

また、別売品として、温度・湿度・CO2濃度を測定するIAQセンサーも同時発売します。例えば、物販店舗などではいたずら防止で操作リモコンを事務室に設置しますが、IAQセンサーを店内に設置することで、よりお客様に近い場所で空気質を測定することができます。測定した情報で空調機と熱交換気ユニットを制御するとともに、多機能ワイヤードリモコンに表示します(※5)

※4 Bluetooth®ワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG, Inc.が所有権を有します。パナソニック株式会社は使用許諾の下でこれらのマークおよびロゴを使用しています。その他の商標および登録商標は、それぞれの所有者の商標および登録商標です。
※5 IAQセンサーの温度を用いた空調機制御は、オフィス・店舗用エアコンの7Bシリーズより対応しています。機種の拡大や、ビル用マルチエアコン・ガスヒートポンプエアコンへの対応は検討中です。ただし、温度、湿度、CO2濃度の表示は機種を問わず可能です。

システム連携イメージ

3. 次亜塩素酸とナノイーXの拡散状況と濃度を可視化したAR/VRツールを開発、設計提案を強化

この度、ジアイーノから放出された次亜塩素酸とオフィス・店舗用エアコンから放出されたナノイーXの拡散状況と濃度をシミュレーションし、タブレット端末にインストールした専用アプリを用いて、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)で可視化する技術を開発しました。既築のリフォームなどの場合は実際の空間を使ったAR(拡張現実)を、新築物件の場合は仮想空間のVR(仮想現実)を利用します。これまで家庭からオフィスまで効果を実証してきた当社独自のクリーンテクノロジーを、機器導入前に確認することで、最適な台数や設置場所を検討することができます。

専用アプリをインストールしたタブレットの画面上では、次亜塩素酸を緑色、ナノイーを青色の点線で拡散状況を表示します。さらに、時間経過とともに濃度を色の濃さで表し、空間内に行き届いているかを可視化します。実際の設計提案での運用としては、お客様の図面データを専用のツールで取り込み、流体解析モデルからAR/VRデータを作成、タブレットでの表示が可能になります。データは容易に作成でき、営業現場での活用を想定しています。

次亜塩素酸の濃度シミュレーション

ナノイーXの濃度シミュレーション

本技術により、設計段階および施工前に次亜塩素酸やナノイーXの拡散状況と濃度を確認でき、機器設置位置の検討はもちろん、脱臭、除菌、有害物質抑制など、様々な非住宅空間におけるお客様のニーズに合わせた機器提案も可能になります。今後も、設備導入・更新検討時に、空質空調効果の事前確認のための技術開発を進め、3Dデータ上で建築物を設計するBIM(Building Information Modeling)との連携実現も目指します。

画像:自動化ツールによる解析モデルの作成、AR/VRによる拡散状況と濃度の見える化

【仕様】

■天井カセット形 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

品名

天井カセット形 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

品番

FY-200JCB1

適用床面積の目安

15~60 m2

発売日

2024年7月1日

■多機能ワイヤードリモコンとIAQセンサー

品名

多機能ワイヤードリモコン

IAQセンサー

品番

CZ-10RT5

FY-SDGL1

希望小売価格(税別、工事費別)

48,000円

54,000円

発売日

2024年4月1日

記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

配信元:
パナソニック株式会社

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天井カセット形ジアイーノ
天井カセット形 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機
多機能ワイヤードリモコン
IAQセンサー
リモコンの操作画面
次亜塩素酸の濃度シミュレーション
ナノイーXの濃度シミュレーション
ARの利用イメージ
VRの利用イメージ

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