【お知らせ】

Adobe Acrobat Readerの特定のバージョンに、一部のPDFが開けないバグが発生しております。PDFが開けない場合、お使いのAcrobat Readerを最新版へアップデートの上お試しください。

【訂正】2024年3月5日
ストリーミングインターフェースボードAK-NP703は、発売開始時期を2024年度第2四半期(2024年7月~9月)および品名をストリーミングオプションに変更させていただきました。
詳細は、https://news.panasonic.com/jp/press/jn240305-1をご確認ください。

画像:カメラコントロールユニット(CCU)AK-UCU700シリーズ

2023年10月31日

製品・サービス / プレスリリース

SMPTE ST 2110、業界初のDante®デジタルオーディオとNDI®/SRT接続対応など、IP接続機能を強化した4Kスタジオカメラ用コントロールユニットを開発

品 名

品 番

発売時期

カメラコントロールユニット
(ベーシックモデル)

AK-UCU700

2023年度第4四半期発売予定

カメラコントロールユニット
(SMPTE ST 2110/Dante®標準搭載モデル)

AK-UCU710

ST 2110インターフェースボード

AK-NP701※1

Dante®インターフェースボード

AK-NP702※2

ストリーミングオプション

AK-NP703

2024年度第2四半期発売予定

パナソニック コネクト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 執行役員 プレジデント・CEO:樋口 泰行)は、当社製4Kスタジオカメラシステム※3のIP化を実現するカメラコントロールユニット(以下CCU)AK-UCU700シリーズを開発しました。本機は2023年度第4四半期の発売を予定しています。

なお、本シリーズ用ストリーミングオプションAK-NP703Gについては、製品品質の担保のため発売開始時期を2024年度第2四半期(2024年7月~9月)に変更、品名をストリーミングオプションに変更させていただきます。

新CCU AK-UCU700シリーズは、次世代のIP伝送規格SMPTE ST 2110に対応し※1、4K映像を非圧縮または、映像の劣化を防ぎながらデータ量を最大1/10まで圧縮可能なJPEG-XS方式にも対応。また、AK-UCU700シリーズはスタジオカメラシステムとして業界初※4のネットワークオーディオ規格Dante®︎※2、IP伝送規格であるNDI®(High Bandwidth NDI®)※5やSRT(Secure Reliable Transport)に対応※6。様々なネットワーク環境や用途に応じたIPスタジオカメラシステムを構築可能です。

本機によってIP化したスタジオカメラシステムは、当社製IT/IPプラットフォーム「KAIROS」と組み合わせて使用することで、より高効率で自由度の高いIPライブ制作システムを構築可能。“撮る”・“創る”・“映す”の全工程をIPによるトータルソリューションで円滑化します。

なお本機は、2023年11月15日(水)から11月17日(金)まで千葉県・幕張メッセで開催されるメディア総合イベント「Inter BEE 2023」に参考出展します。

<主な特長>

1. 4K運用・HDR運用に対応

2. 現行の運用システムからIP化への移行を容易にする多彩な追加オプション

3. タッチパネル式の3.5型LCDモニター搭載など、高い操作性と運用性を確保

【開発の背景】

近年、ライブイベントがコロナ禍以前の盛り上がりを取り戻すとともに、スタジオ制作においては、リアルとリモートが融合した運用が求められています。また、様々な解像度、画面アスペクト比への対応や複数メディアへの同時配信など、視聴環境の多様化も加速しています。そのような状況の中で、ライブプロダクション業界ではIPシステムへの移行が求められています。

これらの市場ニーズに応えるため当社ではスタジオカメラシステムのIP接続対応を強化しています。一つは、スタジオカメラ本体から直接IP出力を可能にする「CCUレス」システムです。これにより、システム機器の簡素化・省スペース化を実現可能です。

一方、従来のCCU(カメラコントロールユニット)を介するワークフローを望むお客様は、ベースバンドからIP化への移行をスムーズに行える柔軟なシステム構築が可能な機器を求められています。
今回当社は、後者に代表されるご要望にお応えするため、ネットワーク環境に応じたシステム構築が可能にする様々なIPインターフェースオプションを装着可能な新CCUを開発しました。

※HDスタジオカメラAK-HC3900においてSMPTE ST 2110対応オプションソフトウェアキーAK-SFC391で実現済み。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください。

・HDスタジオカメラAK-HC3900:
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/proav_system-camera/lineup/ak-hc3900

・SMPTE ST 2110対応オプションソフトウェアキーAK-SFC391:
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/proav_system-camera/lineup/ak-sfc391g

【特長の説明】

1. 4K運用・HDR運用に対応

AK-UCU700/UCU710ともに、標準で12G SDI出力を搭載するなど4K・HDR運用に対応しています。将来的には4Kハイスピード撮影にも対応します。

■カメラとCCU間の距離を2 kmまで延長可能

カメラとカメラコントロールユニット(CCU)間の長距離伝送が可能な光トランスミッションを搭載。CCUからカメラに電源供給した場合、カメラとCCU間で最大2 kmまでの4K/HD非圧縮光伝送が可能です。

■HDR/SDRの同時オペレーションが可能

HLGまたはHDR BT.2020とBT.709のサイマル出力に対応。HDR/SDRの同時制作が可能です。

■幅広いオペレーションが可能な12G-SDI出力にも対応

12G/3G/HD-SDI出力を2系統、3G/HD-SDI出力を5系統、HD(1.5G)-SDI出力を1系統、合計8系統の出力を標準装備しています。

■ハイスピード撮影に対応(将来対応)

AK-UC4000との接続時、最大4倍速(1080/59.94i/p-240 fpsまたは1080/50.00i/p-200 fps)のHDハイスピード撮影に対応予定です。※7
また、現在開発中の次世代スタジオカメラとの接続により、最大2倍速(2160/59.94p-120 fps または2160 50.00p-100 fps)の4Kハイスピード撮影に対応予定です。

2. 現行の運用システムからIP化への移行を容易にする多彩な追加オプション

ベースバンドからIPベースの運用へシームレスに移行できるように、3種類(ST 2110、Dante®、ストリーミング)のIPインターフェ―スオプションを提供します。AK-UCU710は標準でST 2110とDante®の各インターフェースを搭載しています。これらのIP接続により、本線、バックアップ、モニタリングなど用途に応じたネットワークを構築することができます。

■4K非圧縮伝送とJPEG-XSによるSMPTE ST 2110に対応※1

ST 2110インターフェースボードAK-NP701により、国際標準規格「SMPTE ST 2110」に対応※1。4K(2160p)/HD(1080p)の非圧縮信号伝送に加え、より高効率なJPEG-XS方式に対応しています。さらに、制御方式の標準化を行う国際団体AMWA NMOSのIS-04とIS-05への準拠も予定しています。SFP28コネクターを2基装備しており、ネットワークリダンダンシー(冗長化)も確保しています。

■スタジオカメラシステムとして業界初※4のDante®対応※2

Dante®インターフェースボードAK-NP702により、オーディオネットワークDante®(PRIMARY/SECONDARY、16×16マトリクス入出力)に対応※2。コンバーターを介することなくCCUから直接Dante®対応のオーディオミキサーに接続することができます。Dante®インターフェースもまた、標準でリダンダント接続に対応しています。

■スタジオカメラシステムとして業界初※4、NDI®※5やSRTに対応

オプションのストリーミングオプションAK-NP703(別売)の装着により、高画質映像のIP伝送が可能なHigh Bandwidth NDI®に対応※5。映像ソースを同一ネットワーク上の様々な機器から利用することができ、IPアドレスが不明でもCCUが自動認識してカメラに接続します。
さらに、不安定なネットワーク環境に強い次世代の映像伝送プロトコルSRTにも対応。番組制作中やイベント配信中に映像が途切れるなどのトラブルを抑え、安定した配信を実現します。また、強固なセキュリティを備え、情報漏洩などのリスクも軽減します。

3. タッチパネル式の3.5型LCDモニター搭載など、高い操作性と運用性を確保

フロントパネルデザインを一新し、タッチパネル付3.5型カラーLCDモニターを搭載。ウェブブラウザー機能も搭載し、PCからリモートで設定・確認を可能など、高い操作性と運用性を確保しました。

■3.5型カラーLCDをフロントパネルに搭載

タッチパネル式の3.5型カラーLCDモニターをフロントパネルに装備。タリーや光通信レベルなどの各種ステータス表示と、カメラ映像を切り替えて表示することができます。ピクチャーモニターが無くても本体だけで、直感的な操作でメニュー設定や映像モニタリングが可能です。

■ウェブブラウザーでリモート設定

ネットワークを介して、PCのウェブブラウザーからリモートで各種の設定・確認が可能です。

▼詳細についてはカメラコントロールユニットAK-UCU700シリーズのウェブサイトをご覧ください。
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/proav_system-camera/lineup/ak-ucu700

※1:SMPTE ST 2110/Dante®標準搭載モデル(AK-UCU710)は標準搭載、ベーシックモデル(AK-UCU700)は有償オプションST 2110インターフェイスボード(AK-NP701)の装着により対応します。

※2:SMPTE ST 2110/Dante®標準搭載モデル(AK-UCU710)は標準搭載、ベーシックモデル(AK-UCU700)は有償オプションDante®インターフェイスボード(AK-NP702)の装着により対応します。Dante®は、Audinate Pty Ltdの登録商標です。

※3:対応スタジオカメラはAK-UC4000/UC4000S、AK-UC3300/UC3300Sです。

※4:2023年9月、当社調べ。

※5:NDI®とは、NewTek, Inc.によって開発されたIP利用における新しいライブ映像制作ワークフロー支援プロトコルです。NDI®はNewTek, Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。

※6:AK-UCU700でSFP28接続を行う場合は別売のST 2110インターフェイスボード(AK-NP701)が必要です。

※7:将来的なファームウェアアップデートで対応予定。

【お問い合わせ先】

パナソニック 放送・業務用映像システムサポートセンター 
フリーダイヤル:0120-872-233
(営業時間:月~金 9:00~17:30 <祝日と弊社休業日を除く、12:00~13:00は受付のみ>)

[放送・業務用映像システム ウェブサイト]

【パナソニック コネクト株式会社について】

パナソニック コネクト株式会社は2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社です。グローバルで約29,500名の従業員を擁し、売上高は1兆1,257億円(2022年度)を計上しています。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野のお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。

■人権の尊重と企業価値の向上に向けて

パナソニック コネクトは、「人権の尊重」と「企業価値の向上」を目的に、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)推進を経営戦略の柱のひとつと位置づけ、多様な価値観を持つ一人ひとりがイキイキと力を発揮できる柔軟性の高いカルチャーを目指しています。
「少数であること」やその他の理由で権利が守られていない状況に対しては、妥協できない「人権」の問題として取り組みます。
例えば、2016年、国内の人事制度運用上の配偶者に「(同性婚も含む)事実婚を結婚したものと同様に取り扱う」ことを発信するなど、家族の在り方の多様化に対応しています。

▼その他の取り組みについてはこちら
画像:Panasonic CONNECT
▼パナソニック コネクト株式会社 ウェブサイト
▼パナソニック コネクト Newsroom

記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

配信元:
パナソニック コネクト株式会社

画像ダウンロード

カメラコントロールユニット(CCU)AK-UCU700シリーズ
カメラコントロールユニット(CCU)AK-UCU700 AK-UCU710

注目ニュース