2024年10月10日
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パナソニック インダストリー株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役 社長執行役員・CEO:坂本真治)は、TOF方式[1]により3 mの長距離からの物体有無検出が可能な「長距離レーザ測距センサHG-F1シリーズ」を製品化、デジタル表示付きで業界最小クラスを実現し、2022年11月より発売します。
※1 FA用デジタル表示付きTOF方式長距離レーザ測距センサにおいて(2022年10月28日現在、当社調べ)
近年、原材料や人件費の高騰を背景に、生産ラインや物流現場における自動化や安全確保のためFA[2]機器の需要は飛躍的に増加しており、現場では省人化・省力化の流れが加速しています。特に自動車の生産ラインでの部品検出や物流倉庫での商品検出でさらなる効率化が求められています。そこで当社は、3 mの「長距離検出」、デジタルでの「実測値表示」、業界初※2赤色半導体レーザを使用した「投光スポット確認モード」など、現場が求める機能を搭載した新シリーズを発売します。
※2 FA用長距離レーザ測距センサにおいて(2022年10月28日現在、当社調べ)
新製品は、小型で長距離(3 m)検出が可能なため、作業者の動線に干渉しない場所への設置や様々な設備への取り付けが可能になるとともに、「実測値表示」機能により煩雑になりがちなセンサの閾値[3]設定の作業を大幅に簡素化しました。また「投光スポット確認モード」を使用すれば、検出ポイントを目視ではっきりと確認することができます。さらに、長距離(3 m)検出により現場における治具の共通化・装置の簡素化が図られ、生産現場におけるCO2排出量削減に貢献します。
当社は、生産ラインや物流倉庫など現場の作業負担を軽減させ、自動化・効率化を促し、現場の改善に役立つ商品・サービスを提供してまいります。
人が作業する工程で作業動線に干渉しない位置からの検出
ロボットの可動範囲にあるワークの可動範囲外からの検出
パナソニック インダストリー株式会社 産業デバイス事業部
https://ac-blog.panasonic.co.jp/ja/fasys/measurement/hgf1/inquiry
これまで小型センサの開発で蓄積した構造設計技術を応用し、投受光部のカバーを独自の形状にすることで、距離表示が可能なデジタル表示付きTOF方式長距離レーザ測距センサにおいて業界最小クラス(W20 mm×H44 mm×D25 mm)を実現しました。
また、TOF方式の採用により長距離(3 m)検出が可能となり、生産現場において作業者が介在する工程における上方からの検出や、ロボットの可動範囲内にあるワークの離れたところからの検出など、現場の幅広い用途に対応します。
さらに、長距離(3 m)検出により現場における治具の共通化・装置の簡素化が図られ、生産現場におけるCO2排出量削減に貢献します。
ボリュームで光量を調整して閾値を設定するセンサでは、検出物によるばらつきが発生するため、ボリュームで微調整しながら一台一台設定していくといった煩雑な作業を必要としていました。新製品は実測値を確認しながら閾値の距離設定が可能なため、1台目のセンサで距離を調整すれば、2台目以降はワーク無しで閾値の設定が可能。設定の作業を大幅に簡素化します。
業界初「投光スポット確認モード」を搭載。通常検出時よりも投光パワーをアップして明るいスポット光を点滅させることで視認性を向上させながら、クラス1[4]の赤色半導体レーザ光の採用で保護具無しでの使用が可能です。
測定可能範囲 |
250~3,000 mm |
---|---|
サイズ |
W20 mm×H44 mm×D25 mm |
ビーム径 |
約φ10 mm(設定距離1,000 mmにて) |
消費電流 |
40 mA以下(電源電圧24 V DC時)※3 |
光源 |
赤色半導体レーザ クラス1 [JIS / IEC / GB / KS / FDA] ※4 |
適合規制および認証 |
EMC指令、RoHS指令、FDA規則、UL/c-UL認証 |
※3 アナログ出力は含みません
※4 Laser Notice No.56規定に従い、IEC60825-1 Ed.3への準拠を除き、FDA規則(FDA21 CFR1040.10および1040.11)に準拠しています。
品番 |
タイプ |
標準価格(税別) |
---|---|---|
HG-F13A-A-N |
NPN出力タイプ |
54,800円 |
HG-F13A-A-P |
PNP出力タイプ |
54,800円 |
[1] TOF方式
「Time Of Flight」の略称で、センサからパルス投光されたレーザが、受光素子に戻ってくるまでの時間を計測し、その時間を距離に換算する測定方式
[2] FA
「Factory Automation」の略称で、工場などにおける生産ライン・検査の自動化のこと。FA機器とは、この自動化を実現するための機器
[3]閾値
判定するための基準値、もしくは状態を切り替えるための基準値のこと。センサでは、検出目標に変化が生じたかの判定をしたり、異常を判定してバックアップ制御などに切り替えたりするための基準値
[4]クラス1
「JIS C 6802」によるレーザ製品の安全基準で、直接ビーム内の観察を行っても安全であるレーザ機器。合理的に予見可能な運転条件下で安全であるレーザ
【商品の詳細情報】
https://ac-blog.panasonic.co.jp/ja/fasys/special/hgf1/pr
【パナソニック インダストリー株式会社】
https://www.panasonic.com/jp/industry
記事の内容は発表時のものです。
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