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2019年5月29日
技術・研究開発 / プレスリリース
約25 m3(約6畳)の空間で付着ウイルスへの効果確認
パナソニック エコシステムズ株式会社は、食塩水を電気分解して得られる「次亜塩素酸水溶液」から揮発した有効塩素成分が、約 25 m3(約6畳)の空間で、付着のアデノウイルスを抑制する効果があることを検証しました。
食品業界や医療・介護施設、その他の室内環境において、次亜塩素酸を用いた洗浄、除菌、脱臭などの作業が日常的に行われています。今回、試験空間(約 25 m3(約6畳))で、有効塩素成分が、付着のアデノウイルスに対して60分で99%以上抑制する効果があり、テーブルや手すりなどに付着したアデノウイルスを短時間で抑制する効果が期待されます。
回転式除菌フィルターに約10 mg/Lの次亜塩素酸水溶液を含浸し、一定の風(3 m3/min)を回転式除菌フィルターにあてて有効塩素成分を揮発させて、アデノウイルスを付着させた試料に暴露した場合と、有効塩素成分を暴露させない場合(自然減衰)とで検証試験を行いました。
アデノウイルスに対し、60分で99%以上の抑制効果を確認(図1)
(図1)アデノウイルスへの効果
パナソニック エコシステムズ株式会社 経営企画部
TEL:0568-81-1161
付着アデノウイルスに対し、次亜塩素酸の揮発した有効塩素成分を暴露することで、99%以上の抑制効果を確認
一般財団法人 北里環境科学センター、パナソニック エコシステムズ株式会社
回転式除菌フィルターに約10 mg/Lの次亜塩素酸水溶液を含浸し、一定の風(3 m3/min)を回転式除菌フィルターにあてて有効塩素成分を揮発
約25 m3の試験室内にアデノウイルスを付着させた試料を設置し、検証装置を運転する。
所定時間作用毎にシャーレを回収し、シャーレの洗い出し液を試料原液として、10段階希釈液を作製した。その試料原液または希釈液を細胞に感染させたのち処理を加え37℃のCO2インキュベータで7日間培養した。顕微鏡下で、細胞変性効果(CPE)を観察し、Reed-Muench法を用いて、洗い出し液1 mLあたりのウイルス感染価(TCID50/mL)(※2)を求めた。
対象 | 効果検証内容 | 検証機関 | 検証年 |
---|---|---|---|
大腸菌ファージ | 浮遊・付着 | (一財)北里環境科学センター | 2015 |
黄色ブドウ球菌 | 浮遊・付着 | (一財)北里環境科学センター | 2015 |
A型インフルエンザウイルス | 浮遊・付着 | (一財)北里環境科学センター | 2015 |
ネコカリシウイルス(ノロウイルス代替) | 浮遊・付着 | (一財)北里環境科学センター | 2015 |
新型インフルエンザウイルス | 付着 | (一財)北里環境科学センター | 2015 |
MRSA | 付着 | (一財)北里環境科学センター | 2016 |
肺炎レンサ球菌 | 付着 | (一財)北里環境科学センター | 2016 |
ロタウイルス | 付着 | (一財)北里環境科学センター | 2016 |
麻しんウイルス | 付着 | (一財)北里環境科学センター | 2019 |
以上
記事の内容は発表時のものです。
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