■検証方法の詳細
付着麻しんウイルスに対し、次亜塩素酸の揮発した有効塩素成分を暴露することで、99 %以上の抑制効果を確認
●検証機関・・・一般財団法人 北里環境科学センター、パナソニック エコシステムズ株式会社
●検証装置・・・回転式除菌フィルターに約10 mg/Lの次亜塩素酸水溶液を含浸し、一定の風(3 m3/min)を回転式除菌フィルターにあてて有効塩素成分を揮発
●検証方法
- ・暴露時間・・・5時間(暴露<検証装置設置有>/非暴露<検証装置設置無>)
- ・試験空間容積
- 暴露・・・約25 m3(約6畳)換気無
- 非暴露(自然減衰)・・・約400 L試験チャンバー 換気無
<ウイルスの設置(暴露)>
シャーレに試験ウイルス液を50 μL(2 μLx25箇所)滴下し、安全キャビネット内で約30分自然乾燥させ、試験ウイルス付着 シャーレとし、検証装置から1.5 m離れたところに設置(床上1.2 m)
<ウイルスの設置(非暴露)>
- ・付着麻しんウイルスのシャーレを約400 L試験チャンバー内に設置
●暴露方法
約25 m3の試験室内に麻しんウイルスを付着させた試料を設置し、検証装置を運転する。
●麻しんウイルス感染価の測定
所定時間作用毎にシャーレを回収し、シャーレの洗い出し液を試料原液として、10段階希釈液を作製した。
その試料原液または希釈液を細胞に感染させたのち処理を加え37 ℃のCO2インキュベータで7日間培養した。
顕微鏡下で、細胞変性効果(CPE)を観察し、Reed-Muench法を用いて、洗い出し液1 mLあたりのウイルス感染価(TCID50/mL)(※2)を求めた。
- ※2:感染性を持つウイルスの量を表す単位。またはウイルスの力価を表す単位。
■次亜塩素酸の除菌効果検証一覧
対象 | 効果検証内容 | 検証機関 | 検証年 |
---|
大腸菌ファージ | 浮遊・付着 | (一財)北里環境科学センター | 2015 |
黄色ブドウ球菌 | 浮遊・付着 | (一財)北里環境科学センター | 2015 |
A型インフルエンザウイルス | 浮遊・付着 | (一財)北里環境科学センター | 2015 |
ネコカリシウイルス(ノロウイルス代替) | 浮遊・付着 | (一財)北里環境科学センター | 2015 |
新型インフルエンザウイルス | 付着 | (一財)北里環境科学センター | 2015 |
MRSA | 付着 | (一財)北里環境科学センター | 2016 |
肺炎レンサ球菌 | 付着 | (一財)北里環境科学センター | 2016 |
ロタウイルス | 付着 | (一財)北里環境科学センター | 2016 |