2024年11月15日
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パナソニック株式会社は、これまでビジネスの現場で長年培ってきた先進コア技術とB2Bシステム提供ノウハウを活用したIoTサービス「μSockets(ミューソケッツ)」を構築いたしました。2017年10月より順次、サービスを提供していきます。
昨今、高齢化による労働人口の減少、物流量の飛躍的増大、サイバーセキュリティ問題などが社会を取り巻く課題として大きくクローズアップされています。一方で、AI(人工知能)やIoT、ロボティクスに代表される新しい技術の急速な進化を背景に、サイバー空間とフィジカル空間(現実社会)を融合し、人々に新しい豊かさをもたらす超スマート社会「Society5.0」の実現へ向けた動きも始まりつつあります。こうした社会の変化を捉え、経営やプロセス、商品・サービスなどを大きく変革する「デジタルトランスフォーメーション※1」への対応が企業や官公庁にとって喫緊の課題になっています。
パナソニックでは、IoT向けテクノロジープラットフォーム「Panasonic Digital Platform」で、家電、住宅、車載、B2Bをつなぎ、新たなイノベーションを生み出すデジタル革新の取り組みをスタートしています。μSocketsは、その「Panasonic Digital Platform」を使って企業・官公庁様向けに提供するB2B向けIoTサービスとして、お客様のビジネス成長をサポートするために誕生いたしました。パナソニックが持つ多彩で豊富なIoT対応商品・デバイスと、業界トップレベルのセンシング技術や解析技術(エッジコンピューティング技術※2)、ネットワーク技術、アクチュエーション技術※3など先進コア技術に加え、これまで、企業・官公庁様向けシステム納入で培った豊富な現場ノウハウをIoTサービスとして体系化し提供します。また、IoT時代に課題となるサイバーセキュリティ対策についても、独自のIoTサイバーセキュリティ技術により、より安心して導入できるサービスをご用意しています。ビジネスフロント(現場)を知り尽くした、パナソニックならではのリアル空間に強いIoTサービスです。
μSocketsは、お客様の現場で生まれるさまざまなデータをリアルタイムに可視化・分析し、ボトルネックの解消や業務効率改善などの課題解決や、快適な現場環境やサービス向上を実現するだけではなく、さらには、全く新しいビジネスモデルを生み出すサービス基盤を目指します。また、当社は、μSocketsによってお客様の「デジタルトランスフォーメーション」を支えるIoTパートナーを目指します。
本サービスは、2017年10月3日から開催される「CEATEC JAPAN 2017」に出展いたします。
μSocketsアーキテクチャ
当社は、B2B各業界に向けて、多様なデバイス製品群を提供しています。安心安全を守るセキュリティカメラや集音マイク、高い信頼性と堅牢性を特長とするモバイル端末は、特定の業界に留まらないビジネスフロント(現場)において広く活用されています。また、特定業界向けとして、製造業界には実装機や溶接機、流通業界には決済端末やPOSレジスタ、航空業界には機内エンターテインメントシステムを提供しています。
これらの製品と官公庁・法人のお客様へのシステム納入の中で培ったICTサービスインテグレーションで、さまざまなお客様の要望に応える豊富な現場ノウハウをIoTサービスとして体系化し提供いたします。
当社の製品を支えてきた先進コア技術は、従来、ハードウェア製品に組み込み搭載されることで、お客様の元に届けられ、お客様の業務の効率化、経営の改善などに貢献してきました。今後は、それらの先進コア技術をマイクロサービス※4アーキテクチャで実装し、API※5で提供することで、お客様が必要とされる先進的なB2Bソリューションを短期間で、低コストに構築することが可能になります。
従来、カメラ・マイクによる映像・音声によるセンシング、ディスプレイやスピーカーからの映像・音を使った現場へのフィードバック、あるいはモバイル端末のアプリケーションを使ったセンシング、およびフィードバックが行われてきました。エッジコンピューティング※2をμSocketsへつなぎ、サイバー空間でのデータ分析と相互連携しようとすると、エッジ側にはサイバー空間で必要となるユニークなデータのセンシング機能、あるいは、高度なデータ分析結果を素早く現場へ伝えるフィードバック機能が求められます。
μSocketsにつながった当社の豊富なハードウェア機器から取得したあらゆるデータを分析し、効率的なフィードバックを追求する中で、エッジコンピューティング※2を最適化していきます。さらには、ロボティクス技術の活用で人手を介さずに現場へフィードバックしていくことで、より高度なサイバーフィジカルシステム※6を実現する当社の製品の新しい形を提案していきます。
現場のあらゆるデータを当社のセンシング技術とエッジコンピューティング※2で分散処理を行い、クラウドコンピューティングと連携することにより、処理負荷の集中と通信量増大の問題を解決します。お客様の現場で起きていることをリアルタイムに可視化、分析し、業務効率改善などの課題解決によりお客様の経営スピードアップ、ビジネス拡大に貢献します。
デバイスとμSocketsの接続方法として、従来の3G/LTEに加えて、Wi-Fi、LPWA※7などのネットワーク構築もサービスとして提供することで、IoTサービスを活用されるお客様ごとに最適なネットワーク環境の構築を行います。さらにHD-PLC※8の活用により、既設電灯線でIP通信を行うことができるため、新たな配線工事をすることなく、機器のIoT化を実現することができます。
IoT機器が増加する中、IoT機器に対するサイバー攻撃が問題視されています。当社は、既にセキュリティカメラなど数多くの製品で実績のある当社独自の暗号実装技術を組み入れた暗号認証モジュールを提供しています。これにより、CPUやメモリーリソースが少ないIoT機器でも、高速・軽量の暗号化処理や、高速な鍵生成を含むデジタル証明書の発行が可能となり、従来実装が困難とされたパソコン並みのセキュリティを実現することができます。また、IoT機器へのなりすまし行為を防止する「デバイス証明書発行サービス」に続き、ITやIoT機器へのサイバー攻撃にいち早く対応するための「サイバー攻撃検知・分析サービス」、そしてリモートから攻撃対策をおこなう「セキュアリモートメンテナンスサービス」を2017年10月より提供します。
これらにより、当社は製品へのセキュリティコンサルティングから製品への実装、そしてIT/IoTシステムへのサイバー攻撃対策、さらにはIT/IoTシステムの運用までをトータルで提供することが可能となります。
以上
記事の内容は発表時のものです。
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