2024年11月8日
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パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)は、2024年11月7日から12月8日の期間、環境省所管の新宿御苑(東京都新宿区)で行われる無人販売に、遠隔操作型ロボットを用いた移動型無人販売サービス「PIMTO(ピムト)」を提供します。
新宿御苑は昭和24年より一般公開されて以来、約1億人の来園者が利用しており、近年では訪日旅行者の増加に伴い、令和5年度には過去最多の約250万人超の来園者数を記録しました。今後も来園者が増える見込みのなか、サービスの質を維持しながらより一層来園者の満足度を高めるために新宿御苑の魅力が伝わる商品の購入機会を増やすことと、働く視点でのユニバーサルデザインへの貢献のために福祉的就労を支援する移動型無人販売の実証実験を実施します。本実験をより多くの方に体験いただけるよう菊花壇展(期間:2024年11月1日から同年11月15日)・洋らん展(期間:2024年11月19日から同年11月24日)の開催期間内にも一部の日程で実施します。
工事不要で景観や自然を保持しながら、販売間口を増やすことができる、無人販売ロボットを提供します。ロボットは移動可能で、季節や天候、イベントなど需要の変化に合わせて柔軟に販売場所を変えることもできます。遠隔操作については、常時移動する必要がない運用であることから、自律走行やそのための事前準備等が不要と判断した結果、ロボットの本体やサービス運用のコスト優位性を考慮し、遠隔操縦のみで運用します。
新宿御苑では海外からの旅行者も多いことから、インバウンド客のニーズ抽出などのマーケティング調査を行い、販売する商品の企画支援、購入時の体験価値を向上させるロボットの企画、仕様策定を行うことにより、来園者の増加や満足度向上、事業者の売上増に貢献します。販売する商品については一般財団法人国民公園協会、株式会社マッシュアップ、株式会社電通とともに「御苑のOYATSU」を共同で企画、開発し、新宿御苑の魅力を表現して伝えます。
障がいや心に不安を抱える方々が、新宿御苑を訪れる際の利便性だけでなく、運営業務に参加しやすい環境づくりを目指し、「働く視点でのユニバーサルデザイン」を推進しています。その一環として、福祉施設との連携により、ロボットの遠隔操縦を活用した移動業務や、販売商品の梱包作業などを行います。
運用面において、在庫補填や商品入替、移動の依頼などを簡便で円滑に実施できる運用支援アプリ「PIMTO UI」を開発し提供します。また、ロボットについてはTISインテックグループ(TIS株式会社)が提供する駆動シャーシ部品を採用、これに合わせてシャーシに付随するソフトを使用し、遠隔操縦やロボットの位置情報の確認などができるようになっています。
天候やその他の事由によって休止することもあります。
パナソニックHD モビリティ事業戦略室では、人々のくらしを起点に「移動」のあり方を見直すことで、人やコミュニティ、地球を元気にすることをパーパスとして取り組みを推進しています。「PIMTO」を展開するモビリティ事業戦略室の「MOPTIMO(モプティモ)」プロジェクトでは、人やモノの移動量をオプティマイゼーション(最適化)することを通じて、パーパスの実現に取り組んでいます。新宿御苑での運用を通して顧客価値、原価試算、運用の実現性などを検証し、サービス提供価格を定め、今後の本格的なサービス開始を目指します。顧客それぞれの個別最適と開発・製造の全体最適をつなぎ、市場醸成とサービスの早期実現を図ります。
移動量とくらしの豊さの関係において、移動量が少ないと経済が停滞する一方で、多すぎると満員電車の不快さや待ち時間によるロス、交通事故の危険を引き起こすなど、移動量とくらしの豊かさは必ずしも比例するわけではありません。本プロジェクトでは、観光地や都市部における飲食の供給不足解消や地方における高齢者の買物支援といった社会課題に直結するユースケースでの社会実装を進めています。地方自治体や都市関連企業、観光関連事業者との共創に取り組む中、遠隔操作型小型車を用いた移動型の無人販売機を用いたサービス「PIMTO」を開発しました。「PIMTO」では、商品の販売事業者様が都度、最適な売り場所をピン止めして販売することでき、ターゲットとなる購入者様にしっかりとピントを合わせることで、販売事業者様の売り上げを向上させると同時に購入者様の移動を最適化させるとの思いを込めて、PINTOのNをモビリティのMとし、MOPTIMOのアナグラムになる「PIMTO」をサービス名としています。
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。