2024年10月3日
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2012年11月12日
技術・研究開発 / トピックス
パナソニックグループのPUX株式会社(※1)(代表者 深江秀和) は、様々な写真撮影シーンを認識するミドルウェア「シーン自動認識ソフトウェア」を開発し、企業向けライセンスを開始します。
▼シーン自動認識ソフトウェア
http://www.panasonic.co.jp/pux/softsensor/scene.html
当社は、顔認識ソフトウェア「FaceU(R)」をはじめとする画像認識技術で培った技術を発展させ、カメラで撮影する被写体として人気が高い12シーン(料理・桜・紅葉・ビーチ・森林・花火・花・雪・青空・パーティ・キャンドル・イルミネーション)を認識する機能を開発しました。
本ソフトウェアは、カメラからの入力シーンに応じて、絞り、シャッタースピード、ホワイトバランスなどを自動調整してキレイに撮影する機能や、撮りためた写真・動画のタグ付け・検索用途に利用できます。
また、デジタルスチルカメラ等の組込み機器用ミドルウェアだけでなく、スマートフォン用のアプリケーションに利用できるように、iOSやAndroid用ミドルウェアの提供も開始します。
なお、本製品につきましては、2012年11月14日からパシフィコ横浜で開催される「組込み総合技術展 Embedded Technology 2012」のパナソニックブースにて展示を行います。
PUX株式会社は、心躍るソフトウェアを提供し、明るい未来に貢献します。
【品名】
シーン自動認識ソフトウェア
【サンプル提供開始日】
2012年12月1日
【主な特長】
1.様々な撮影シーンを認識
料理・桜・紅葉・ビーチ・森林・花火・花・雪・青空・パーティ・キャンドル・イルミネーションの12シーンを認識します。順次認識シーンの拡充をはかっていきます。
2.独自の特徴量・照合方式により高精度かつ高速な認識を実現
シーンを自動認識し、様々なアプリケーションで応用するためには、誤判定率(※2)を低く抑えつつ、正解率(※3)をより高く保つことが重要です。当社は、パナソニックグループが長年の画像認識・画像処理技術開発の経験で培った独自の特徴量と照合方式により、写真撮影の支援や画像分類などの実用に耐える認識率を実現し、さらに、組込み機器上でも高速動作するミドルウェアを実現しました。
■性能
・認識率 : 正解率: 80%以上(誤判定率: 2%の場合)(※4)
・処理速度: 30msec (Snapdragon 1GHzにて測定時)
3.組込み機器向けだけでなく、スマートフォン用アプリケーション向けにも提供
デジタルスチルカメラやムービーなどの組込み機器向けだけでなく、iOSやAndroid等のスマートフォン用アプリケーション向けミドルウェアもライセンス開始します。
【アプリケーション例】
1.カメラ撮影支援用途(シーンに応じてカメラパラメータ変更)
例:シーン自動認識ソフトウェアでは「料理」と判定された写真の場合、カメラが自動的に料理向けに色彩調整を行い料理がより美味しく見えるように画像を補正
2.クラウドサービス用途(大量の写真・動画データのタグ付け)
例:大量にある写真や動画をシーン自動認識ソフトウェアを使用してシーン分類情報をタグ付け。画像検索時にタグを元に素早く検索
(※1) PUX株式会社は2012年4月2日にパナソニック株式会社からスピンオフしたベンチャー企業です。
ミドルウェア及びアプリケーションソフトウェアの開発と販売、及びライセンス事業を行っています。
詳細については下記のURLをご参照ください。
http://www.panasonic.co.jp/pux/
(※2) 誤判定率: 非正解シーンを正解シーンと誤って認識する確率
(※3) 正解率:正解シーンを正解として認識する確率
実用上、誤判定率は低く抑える必要がありますが、誤判定を減らすためにシーン判定基準を厳しくした場合、正解でも誤りと判定される確率が高くなるため、正解率は下がる傾向にあります。
(※4) 認識率は当社評価結果
FaceUは、パナソニック株式会社の登録商標です。
Androidは、Google Inc.の商標または登録商標です。
詳細はお問い合わせください。
▼お問い合わせ先
PUX株式会社
マーケティング部 見舘・新田
電話050-3587-3015 / 050-3587-3016
▼Webサイトからのお問い合わせはこちら
http://www.panasonic.co.jp/pux/contact/
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。