2024年10月10日
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2012年7月19日
製品・サービス / トピックス
パナソニック株式会社 デバイス社は、スマートフォンなど各種電子機器のアンテナ回路や高速信号ラインの静電気対策に最適な業界トップレベル(※1)の静電気耐圧[1]を実現した「1005サイズ 15kV耐圧ESDサプレッサ[2]」を製品化しました。
(※1) 2012年7月18日現在 1005サイズの静電気対策部品として(当社調べ)
▼ESDサプレッサ ラインナップhttp://industrial.panasonic.com/www-ctlg/ctlgj/qAWD0000_JP.html
スマートフォンに代表される携帯機器の多機能化・高機能化に伴い、搭載される半導体をはじめとする各種部品は、小形化、薄形化により、静電気耐性が低下しており、静電気対策の重要性が高まっています。スマートフォンやカーナビゲーションシステムのアンテナ回路等では、より高い静電気耐圧が要求されており、今回当社では、業界トップレベル(※1)の静電気耐圧と、低静電容量[3]を実現した「1005サイズ 15kV耐圧ESDサプレッサ」を製品化、量産を開始します。
■1005サイズ 15kV耐圧ESDサプレッサ EZAEG2Nシリーズの特長
(※2)当社従来品:ESDサプレッサ 1005サイズEZAEG2Aシリーズ
1.業界トップレベル(※1)の優れた静電気耐圧を実現
静電気耐圧:15kV 当社従来品(※2) 8kV
スマートフォンをはじめとする各種電子機器のアンテナ回路や高速信号ライン等では、静電気対策の重要性が高まっており、より高い静電気耐圧を実現する対策部品が要望されています。当社のESDサプレッサは、アルミナ基板に特殊な静電気(ESD)吸収材料を構成する独自構造であり、電極間のギャップ上に形成されたESD吸収材で放電させることにより静電気抑制効果を実現しております。今回当社では、独自の新規ESD吸収材料と電極材料を開発、業界トップレベルの静電気耐圧15kVを実現、各種機器の回路保護に貢献します。
2.業界トップレベル(※1)の低静電容量と優れた静電気抑制効果を実現
静電容量:0.05pF (公差:+0.05pF/-0.04 pF)
ピーク電圧:500V以下
クランプ電圧:100VV以下
高速信号ライン用の静電気対策部品では、静電容量が高いと伝送品質が劣化するため、低静電容量であることが求められます。一般的に、静電気耐圧を高くすると静電気抑制特性が悪化する傾向にあり、静電気抑制特性を改善しようとすると静電容量が高くなる傾向にあります。今回当社では独自の電極材料と電極形成技術の開発により、高い静電気耐圧でありながら、業界トップレベルの低静電容量と優れた静電気抑制特性を実現しました。各種機器の回路保護と信号品質の確保に貢献できます。
■生産・販売計画
・量産開始:2012年7月
・サンプル価格:10円/個
・月産数量:1000万個/月
■用途
スマートフォン、カーナビゲーションシステムのアンテナ回路、RFモジュールおよび高速信号ラインのESD対策
【用語説明】
[1] 静電気耐圧
静電気をデバイスに印加した場合に、そのデバイスが耐えうる静電気の電圧のこと。
[2] ESDサプレッサ
静電気などの急峻波パルスなどが原因でおこる機器の破壊・誤動作を防止する役割をもつ静電気対策部品。通常は絶縁状態で、一定の電圧以上の急峻波パルス(静電気など)が印加されると、電流を流しその後再び絶縁に復帰する。
[3] 静電容量
導体が電荷を蓄える能力のこと。この値の低いほうが優れた信号品質が得られる。
▼本件に関するお問合せ先
パナソニック株式会社 デバイス社 経営企画グループ 広報・調査チーム
TEL:06-6904-4732
ホームページURL:http://panasonic.net/id/jp/
記事の内容は発表時のものです。
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