2024年11月15日
- 技術・研究開発
- プレスリリース
- テクノロジー
2022年4月19日
技術・研究開発 / トピックス
パナソニック コネクト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 執行役員 社長・CEO:樋口 泰行、以下パナソニック)は、排球堂マーケティング株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:牧野 美則)およびパナソニック映像株式会社(本社:大阪市都島区、代表取締役社長:宮城 邦彦)とともに、2021年11月から2022年3月まで開催された一般社団法人日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)が主催するV.LEAGUE DIVISION1 MEN 14試合で、開発中の「KAIROS(ケイロス)クラウドサービス」(※)を活用した、ライブ配信の実証に成功しました。
Vリーグ試合中のKAIROSクラウドサービス実証の様子
Vリーグ機構の関連会社として、Vリーグを中心に、バレーボールの映像配信やマーケティング活動を手掛ける排球堂マーケティング株式会社様は、Vリーグ独自の映像配信プラットフォーム「V.TV」の運営を行っており、V1(Vリーグの中でのトップカテゴリー)だけでも年間400試合にものぼるライブ・オンデマンド配信を実施されています。そのため、現場業務の効率化とともに、独自の配信プラットフォームとしての価値を高めるため、視聴者により楽しんでいただくコンテンツ配信を求められていました。この「効率化」「付加価値提供」への解決策を探る中で、実証実験という形でKAIROS クラウドサービスをご活用いただきました。
様々な会場で長期に渡り開催されるリーグ戦のライブ配信には、中継車やプロ向けの映像制作機材の持ち込み、システム構築など、都度発生するリソースやコスト面が大きな負担となります。そこで、本実証実験では、試合会場(大阪)にパナソニック製カメラレコーダー(AG-CX350)に加え、リモートカメラ(AW-UE150)を活用することで現場スタッフを削減。さらに、映像制作・配信、試合の実況・解説を、会場から離れたコントロールルーム(東京)で行うことで、現場への機材搬入や設置時間の短縮、人の移動時間削減により業務効率化を実現いたしました。
試合会場のカメラ映像は、一般のネットワーク回線を用いて、KAIROS クラウドサービスに伝送。コントロールルームにあるパソコンからKAIROSクラウドサービス環境にアクセスすることで、音声ミックスやスイッチング、スコア追加、スローモーションなど、多様な演出でライブ配信を行うことができました。
さらに、視聴者やファンの方々からの「試合の様子以外の映像もみたい」というニーズにお応えし、試合前の様子を各チームのマネージャースタッフがスマートフォン(※1)で撮影、その映像をKAIROSクラウドサービスに自動伝送。コントロールルームにてリアルタイムに映像を確認し、試合前やセット間の配信コンテンツに即座に差し込むことで、視聴者からも高評価をいただいたことで、コンテンツの価値向上をお客様にも実感いただきました。
※1:専用のアプリケーションのインストールが必要です。
【今回の実証実験のポイント】
現場「効率化」と「付加価値提供」を両立したライブ配信で視聴者体験を向上
1)「効率化」:制作業務分散化により、会場への機材搬入や準備、ハイライト映像の制作・配信を効率化することで、14試合の長期に渡るリーグ戦でも、安定した配信を実現。
2)「付加価値提供」:視聴者ニーズによる新たな映像素材を加えることで、よりファンや視聴者が楽しめるリッチなコンテンツ配信の実現
【各社の役割】
排球堂マーケティング株式会社:運営全般の各種調整・撮影スタッフの手配
パナソニック映像株式会社:撮影、配信時の各種設定・映像制作・スイッチング・オペレーション
パナソニック:KAIROSクラウドサービス・各種カメラシステム・ノートPC等システム構築
パナソニックは、「KAIROS クラウドサービス」のサービスインに向け、スポーツをはじめとする様々な現場での映像価値を高めることにより、映像制作現場の皆様と“視聴者の感動体験”を創造し、さらにエンターテインメント領域の「現場」をイノベートしてまいります。
※ KAIROSクラウドサービス:2021年10月26日プレスリリース「クラウド型映像コンテンツ制作ソリューション「KAIROS(ケイロス)クラウドサービス」を来春より開始」https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/10/jn211026-1/jn211026-1.html
【お問い合わせ先】
パナソニック コネクト株式会社 メディアエンターテインメント事業部 事業開発センター
Mail:bdc@ml.jp.panasonic.com
【実証実験事例ウェブサイト】
https://connect.panasonic.com/jp-ja/case-studies/vleague2
【パナソニック コネクト株式会社について】
パナソニック コネクト株式会社は2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、グローバルで約28,500名の従業員を擁し、売上高が8,182億円(※)の、B2Bソリューション事業成長の中核を担う事業会社です。当社は、企業としての存在意義であるパーパスを、「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」と掲げています。このパーパスには、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや、高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン・公共サービス・生活インフラ・エンターテインメントのそれぞれのお客様とつながり、お客様の「現場」をイノベートすることで、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の世界を目指していきます。
※2020年度、旧パナソニック株式会社コネクティッドソリューションズ社として
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。