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2022年1月26日
企業・経営 / トピックス
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、一般財団法人 省エネルギーセンターが主催する「2021年度(令和3年度)省エネ大賞」において、最高賞である経済産業大臣賞1件をはじめ、省エネルギーセンター会長賞2件の合計3件を受賞しました。
「省エネ大賞」は、国内の産業・業務・運輸部門に属する企業、工場、事業場などの省エネを推進している事業者および省エネ性に優れた製品を開発した事業者の活動を発表大会で広く共有するとともに、優れた取り組みを行っている事業者を表彰することで、省エネ意識の浸透、省エネ製品の普及促進、省エネ産業の発展、および省エネ型社会の構築に寄与することを目的としたものです。
パナソニックは、新たな環境コンセプト「Panasonic GREEN IMPACT」を掲げ、2030年までに全事業会社のCO2排出量を実質ゼロに、2050年に向けてはお客様にお使いいただく商品からのCO2排出量を減らし、さらには、B2B/Gのお客様への省エネソリューションやクリーンエネルギー技術の提供を通じて社会のCO2を減らす活動を進めており、今回受賞した製品や取り組みもこのコンセプトに合致するものです。
パナソニックは今後も持続可能な未来に向けて行動を続けてまいります。
パナソニック株式会社が受賞したテーマの概要は下記の通りです。
【製品・ビジネスモデル部門】
●経済産業大臣賞(家庭分野)
パナソニック株式会社 空調冷熱ソリューションズ事業部
人に寄り添う美肌うるおいシステム『給水フリー加湿&新ナノイーX』搭載エアコン
https://panasonic.jp/aircon/
本製品は、在宅時間が増加傾向にある環境下で、年間を通じて快適性と省エネ性を両立するエアコンです。圧縮機からの排熱を冷房に活用し、連続で安定的な運転・除湿を行う「エネチャージ快湿制御」や、給水フリー加湿と潤いを保ちながら暖房する「ナノイーXうるおい暖房」、新鮮な外気を取り入れ空調を行う「給気換気」などの機能を搭載しています。具体的には、圧縮機廃熱利用のエネチャージを冷房にも活用した「快湿制御技術」、メンテナンスフリーで暖房時の肌乾燥感を解消する「高分子収着剤を用いた高性能給水フリー加湿技術」、OHラジカル量を大幅にUPさせた「ナノイー技術」、換気性能を高める「大風量換気技術」、圧縮機の効率向上等による伝熱効率向上や通風抵抗減などによる高効率化等の「省エネ要素技術」を開発しました。これらにより通年給水フリー湿度制御、独自技術のイオン放出技術による人肌の保水性向上、湿度制御エネルギーの低減を実現するとともに、APF(通年エネルギー消費効率)7.3(※1)を達成しました。
※1 冷房能力4.0kWのCS-LX402D2の場合。JIS C 9612(2013)ルームエアコンディショナに準拠
●省エネルギーセンター会長賞
パナソニック エコシステムズ株式会社
(株式会社一条工務店との共同受賞)
住宅用加湿機能付き全熱交換型換気システム
本製品は、住宅の高気密・高断熱化に伴う冬季の過剰乾燥対策として、省エネと快適性の両立を目指して開発された加湿機能付きの全熱交換型換気システムです。(1)エネルギー(温湿度)を逃がさない換気、(2)最小限のエネルギーによる加湿というコンセプトのもと、具体的には、(1)を実現するために高効率な全熱交換素子(顕熱交換効率90%、潜熱交換効率82%)と独自のIAQ制御を搭載した熱交換換気を開発。また、(2)を実現するため、独自の遠心水破砕技術と、新たに開発した破砕円盤を制御するアルゴリズムにより加湿量のコントロール性を向上し、必要最低限の水使用量とわずか16Wの消費電力で全館加湿を実現しました。加湿・熱交換換気技術を搭載した本製品により、年間消費電力量95%削減(※2)を実現しています。
※2 東京都にて、第3種換気+置き型のハイブリッド式(加熱気化式)加湿器5台での比較
【省エネ事例部門】
●省エネルギーセンター会長賞
パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 マーケティング本部/パナソニック ファシリティーズ株式会社 西日本支社
ビル関係者の一体活動によるエネルギー使用量半減達成と新時代の施設ニーズへの対応
本取り組みはパナソニックの7階建て約12,000平方メートルのビルにおいて、オーナー、運営主体部門、ビル管理部門及び入居者が一体となり取り組んだ省エネ活動です。1996年に高効率機器とガス・電気のベストミックスを意識した熱源機器を導入し竣工した後、2004年に導入したBEMSを有効活用し省エネ活動を推進、2009年度からは余力の出た電力設備に合わせた空調熱源のオール電化改修を実施しました。その後も、ビル運用関係者が一体となって汎用高効率機器(空調機、LED照明等)を活用した継続的な設備改修や、空調設備の運転台数最適化などに取り組むとともに、省エネに対する従業員の意識改革・行動変容を促しました。これらの継続的な取り組みにより、2020年度のエネルギー使用量は2008年度比で49%減(197kL削減)という半減化を達成しました。また2020年からは、近年の働き方の変化やコロナ禍における省エネ対策にも実証実験として取り組んでいます。
<関連情報>
・パナソニックのCSR・環境
https://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability.html
・Panasonic GREEN IMPACT
https://www.panasonic.com/jp/corporate/panasonic-green-impact.html
・2021年度(令和3年度)省エネ大賞 受賞者の決定について(一般財団法人 省エネルギーセンター)
https://www.eccj.or.jp/bigaward/winner21/index.html
★ 国内家庭用エアコンにおいて。コンプレッサーの排熱を顕熱蓄熱し、暖房および冷房に再利用する技術。2021年10月13日発売。(パナソニック調べ)
記事の内容は発表時のものです。
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