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2020年11月9日
企業・経営 / トピックス
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)が、アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 塩澤賢一)と共同開発したエコカップ「森のタンブラー」が、環境省が主催する令和2年度「循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰」を受賞しました。
「循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰」は、循環型社会の形成の推進に資することを目的として、平成18年度に環境省によって設けられました。この制度は、廃棄物の発生量の抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)の適切な推進に顕著な功績があった個人、企業、団体を表彰し、その功績をたたえるものです。今回「森のタンブラー」は、有機資源を55%以上使用した原材料を活用しているという技術的な先進性と、その新規性が高く評価され、受賞しました。
<「森のタンブラー」について>
・ 「森のタンブラー」は、“使い捨て”という消費行動自体を変革することを目標とし、“使い捨て”しない飲料容器として開発したエコカップです。
・ パナソニックとアサヒビールは2019年7月から、パナソニックが開発した「高濃度セルロースファイバー成形材料」(※1)を原材料とした「森のタンブラー」のテスト販売を開始しました。本材料はナノ~マイクロに微細化されたパルプ成分を55%以上含有する新開発の樹脂です。間伐材などの木材から精製したパルプを主原料としているため、廃棄する際にも紙製品として分類することができ、プラスチックごみ削減への寄与を期待できます。
・ 2019年は、企業・行政・消費者団体と協業し、「GAMBA EXPO 2019」「B-1グランプリ in明石」「つくばクラフトビアフェスト2019」などの様々なアウトドアイベントで累計約1万個を展開しました。これにより、使い捨てプラスチックカップを約3万個削減したと見込むと、プラスチックゴミが約0.3t、CO2が約2.1t削減された計算となります。
・ 2020年は、「森のタンブラー」の新たなラインアップとして、アサヒビールが広島県に所有する社有林「アサヒの森」の間伐材を原材料とした「森のタンブラー HINOKI」と、アサヒビールのグループ会社であるアサヒビールモルト(株)の副産物(加工する際に発生する廃棄物)である焙煎麦芽粉末を原材料とした「森のタンブラー MUGI」をそれぞれ発売しました。
・ 現在、「森のタンブラー」は、ECサイト「森のタンブラー公式shop」をはじめ、パナソニックミュージアム、RELIFE STUDIO FUTAKO(リライフスタジオ フタコ)、ベータ(b8ta)新宿マルイ、パナソニックセンター大阪、ふたこビール醸造所などで販売しています。
CO2排出量増加による気候危機および海洋プラスチック問題といった社会問題に対応するため、欧州やアジア各国を中心に、使い捨てプラスチック容器を禁止する法規制が広がっています。日本でも、2020年7月よりプラスチック製買物袋の有料化が全国で実施され、使い捨てプラスチック問題への関心がさらに高まっています。
パナソニックは、2017年に「パナソニック環境ビジョン2050」を策定しました。2050年に向けて、使うエネルギーの削減と、それを超えるエネルギーの創出・活用を目指します。
さらに、「森のタンブラー」によって、環境に優しい容器の普及活動を進めることで、「事業を通じた持続可能な社会への貢献」を目指していきます。
※1:パナソニックが独自に開発したナノ~マイクロに微細化されたパルプ成分を55%以上含有する新開発の成形材料技術を応用しています。同社独自の金型・成形技術により、独特の風合いと強度を実現できます。パナソニックが受託した環境省の委託業務(平成27年度~平成29年度セルロースナノファイバー製品製造工程におけるCO2排出削減に関する技術開発)で得られた成果を活用しています。
■「森のタンブラー」公式 SHOP
https://mori-tan.stores.jp
■Future Tide
https://futuretide.jp/
<本件に関するお問合せ先>
パナソニック株式会社 ブランド戦略本部 広報部
電話:03-3574-5661
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。