2024年10月4日
- 企業・経営
- プレスリリース
- 企業・経営
- 事業会社
- 現場革新
- 事業方針
- 現場プロセス
2022年4月に事業会社化を正式スタートして、初めての新年を迎える2023年1月5日。グループCEOの楠見は従業員に向けたメッセージを発信した。2021年度のCEO就任後、「今後2年間は、各事業の『競争力強化』に注力」と強調する中、いよいよ3月末にその期間が終了する。今回のメッセージでは、2年間の取り組みの完遂と、さらには誰にも負けない競争力の獲得を見据えた、強い思いに言及。それぞれの現場、従業員一人ひとりが「挑戦」を重ねることで、「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現を目指していく。
パナソニックグループの皆さん、あけましておめでとうございます。
ご家族やご友人とお正月を過ごし、フレッシュな気持ちで新年の仕事を始められていることと思います。今年も、ご家族ともども健康と安全にご配慮いただき、特に職場ではゼロ災が継続する年になるよう、一人ひとりが安全第一で仕事に臨んでいただくようお願いします。
昨年は、嬉しいニュースがたくさんありました。
スポーツでは、パナソニック ワイルドナイツがJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの初代チャンピオンに輝き、パナソニックエンジェルスがクイーンズ駅伝のシード圏内に復活、さらには9人制バレーボールのパナソニック ブルーベルズの8連覇(V9チャンプリーグ)やパナソニック インパルスのライスボウル出場など、パナソニックのチームが素晴らしい活躍をしてくれました。
事業の方でも、昨年はグループ内の事業場を国内外25カ所、訪問させていただきました。ほぼ全ての拠点が、大部屋で知恵を出し合いながら改善活動を始めていました。これは競争力強化の大きな一歩だと思うのです。
その中でも、例えばある工場では、全員参加での愚直な改善活動で昨年3月からの半年間で生産性・直行率を大幅に改善しています。さらに、後日聞いたところではその工場の皆さんは「『改善後は改善前』という言葉を肝に銘じて、生産性2倍とさらに高い目標に挑戦していきます」と言ってくれています。これは嬉しいお話でした。
他にもたくさんの現場の改善事例が届いています。ある工場では大部屋の熱気がすごいと聞こえてきました。メンバーから頻繁に課題が挙がる。そして課題を挙げたメンバーに「ありがとう」の言葉や拍手が贈られている。だから活気にあふれてるんだと。若手も皆、躊躇せずに声を挙げて、全員で課題に取り組んでいる。だから自然と成果も出てきて、「これまでと違う感覚を得ている」と、こんな嬉しい話も聞いています。
こういう職場の活動がもっと広がればパナソニックグループは確実に強くなる。皆さんの引き続きの、熱い改善活動を大いに期待しています。
さて、新しい年を迎え、「新年の抱負」として今年の目標を立てた方も多いのではないでしょうか。「資格を取る」「新しい趣味に挑戦する」「お金を貯める」…色んな目標があると思いますが、それらは意識するかしないかは別にして、皆さんの理想の人生…そのあるべき姿に近づくための目標になっているはずです。簡単に達成する目標ではあるべき姿になかなか近づけないし、充実した人生にもつながりませんよね。
これは私たちの仕事でも同じだと思うのです。
私たちがなすべき 「誰にも負けない競争力を身に付ける」…これをあるべき姿として強く願えば、皆さんの仕事の目標も、今の実力の10倍といった一見達成不可能な「高い目標」になるでしょう。しかし、それで良いのです。
達成不可能と思えるほどの高みを目指さなければ競争力強化はトップスピードにはなりません。そこにできるだけ早く達するために改善を重ねる。仲間と一緒に日々の改善を楽しみながら、毎日毎日少しずつ目標に近づけば良いと思うのです。目指すべき目標が正しければ、ある程度たって振り返ってみると確かな手ごたえが感じられ、やがては確かな成果が出るはずです。
もし、高い目標を立てるのを躊躇することがあるとすれば、それを達成しなければ上司から叱られるとか、評価に響くとか思ってしまうからかもしれませんね。もし、そういう風土があるのならそこから変えていかないといけません。誰にも負けない高い目標に挑戦する…上司の方はその意欲を褒め、より良いやり方に導くよう支援をしてください。そしてメンバーの皆さんは高い目標の達成に向けて、ぶれることなく挑戦してください。
過去の反省を生かすのはもちろん大事ですが、振り返ってばかりでは進歩しません。変えられるのは未来だけです。あるべき姿の高い目標に一歩でも近づくために、常に先を見て、やるべき改善をトップスピードで回す…今年はひとつ、そんな仕事のやり方に、まさに今日から変えていこうではありませんか。
「競争力強化」に集中してきたこの2年も、残すところ3カ月。先ほど紹介した明るい兆しもありますが、もし皆さんが取り組む事業における競争力強化がいま道半ばであるとしても、その改善のスピードだけは誰にも負けない…せめて残り3カ月でその状態には達していただきたいと思います。
この1年、皆さん一人ひとりの高い目標に向けた積極果敢な挑戦に大いに期待しています。
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。