
2025年11月17日
- 製品・サービス
- トピックス
- テクノロジー
- 現場プロセス
- 産業デバイス
Adobe Acrobat Readerの特定のバージョンに、一部のPDFが開けないバグが発生しております。PDFが開けない場合、お使いのAcrobat Readerを最新版へアップデートの上お試しください。

パナソニック株式会社(本社:東京都港区、CEO:品田 正弘、以下、パナソニック)は、特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と高品質冷凍商品のプラットフォームを運営するデイブレイク株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:木下 昌之、以下、デイブレイク)が実施した冷凍寿司の空輸実証に対し、真空断熱保冷容器「VIXELL(ビクセル)」を提供し、保冷輸送時の温度管理と品質維持の実証に成功しました。本実証により、高品質な冷凍食品を空輸する際に、VIXELLが有効な温度管理ソリューションとして役割を果たし、冷凍寿司のコールドチェーン構築に貢献する可能性が拡がります。
冷凍寿司の海外輸出を推進し、米国への輸出実績を持つデイブレイクでは、海外輸出における重要テーマとして、コールドチェーンの研究・実証を重ねており、今年3月には、日本から米国への海上輸送に成功しました。さらに、海上輸送に加え、より迅速な流通経路である空輸においても同等以上の品質維持を可能にするため、研究・検証を続けています。
しかし、空輸の輸送期間は海上輸送より短いものの、機内や貨物の積み下ろし時の温度変化リスクが高く、安定した品質維持が難しい問題がありました。デイブレイクではこれまで複数回の空輸検証を行ってきましたが、温度管理において設定どおりの結果が得られない状況が発生していました。こうした背景を踏まえ、デイブレイクの知見に、VIXELLならびに医薬品輸送で培ったパナソニックの温度管理輸送ソリューションを掛け合わせ、繊細な冷凍寿司の高品質空輸の実現に向けて連携を開始しました。
今回の検証は、2025年8月29日に日本を出発した冷凍寿司を対象に行いました。9月9日に米国現地で受け取るまでの約10日間、輸送した5つの「VIXELL」ボックスすべてがマイナス22℃以下を維持していたことを、同梱した温度ロガーデータにより確認。この結果、空輸においても冷凍寿司の品質維持に十分な温度管理が可能なことが証明されました。
発送時のVIXELLボックス
米国現地に到着した冷凍寿司の状態
今回の検証を通じて、VIXELLが冷凍食品の高品質なコールドチェーン構築に温度管理のソリューションとして有効であることが確認できました。海外に日本食の魅力を届けていくため、デイブレイクが提供する冷凍寿司などの空輸を通じ、温度管理輸送ソリューションの領域で貢献していきたいと考えています。
「作り手から食べ手までのより良い未来を創造する」をミッションとして掲げ、特殊冷凍機に特化した国内唯一の専門会社として2013年創業。食品事業者への特殊冷凍機の販売および導入支援、特殊冷凍食材「アートロックフード」の流通事業など、特殊冷凍テクノロジーを活用したソリューション事業を展開しています。デイブレイクは、これからも特殊冷凍のパイオニアとして、食品流通のあらゆる課題を解決する事業を展開・推進していきます。
パナソニックは、SBIインベストメント株式会社と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタルファンド(通称:パナソニックくらしビジョナリーファンド)を通じ、2023年7月にデイブレイク株式会社への出資を行い、冷凍食品流通の変革に向けたシナジーを検討しています。
https://www.d-break.co.jp/
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますので、ご了承ください。