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2025年9月25日

製品・サービス / プレスリリース

漕がずに走れる、免許のいらない電動モビリティ

パナソニック初の特定小型原動機付自転車「MU（エムユー）」を発売

サイクルテック

パナソニックサイクルテック株式会社（以下、当社）は、当社初の漕がずに走れる、免許のいらない電動モビリティ、特定小型原動機付自転車「MU」を2025年12月上旬より発売します。自転車メーカーのノウハウを活かした車体設計と性能が特長です。

近年、都市部を中心に短距離移動のニーズが高まり、多様なモビリティの活用が進んでいます。中でも、免許不要で漕がずに走行できる特定小型原動機付自転車には電動キックボード型や自転車型などバリエーションもあり、既に広く普及しているペダルを漕ぐ力を補助する電動アシスト自転車とともに、通勤・通学、日常の買い物、観光など、さまざまなシーンで利用されています。

こうしたニーズの高まりを受け、当社は特定小型原動機付自転車の開発を決定しました。車体は着座式構造と路面の起伏や段差に適した自転車用タイヤを採用することで、安全で快適な走行を実現。また自転車部品を活用した扱いやすい設計により、自転車販売店での修理やメンテナンス対応を容易にすることで、自転車のように“ご自身のモビリティ”として、より多くの方にご利用いただける製品の実現を目指す方針としました。

そして、自転車メーカーとしてこだわってきた「くらし起点での製品設計」と「安全性に配慮した品質水準」を大切にしながら、特定小型原動機付自転車の開発に取り組みました。新製品はシート付きの自転車型で、バッテリーを含む多くの部品に電動アシスト自転車と共通のものを採用。その結果、これまで培ってきた自転車の製造技術とノウハウを採り入れた、漕がずに走れる、免許のいらない電動モビリティが完成しました。

さらに購入後の不安を軽減するため、当社では充実した保証制度を整備。初めて特定小型原動機付自転車を購入される方にも、長きにわたり安心して使い続けていただくため、もしもの時の「あんしんサービス」を提供します。

当社は今後も「世界中の人々が青空の下へ走りだせる未来を創造します。」というミッションの実現に向け、環境にやさしく、お客様の利便性と快適性を更に高める新たなサイクルモビリティの価値を提案していきます。

＜パナソニックの特定小型原動機付自転車「MU（エムユー）」特長＞

1. 毎日がもっと快適になる、くらし起点での製品設計

2. 安全性に配慮した品質水準

3. ご購入いただいた後、もしもの時の「あんしんサービス」

【特長】

1. くらし起点での製品設計

当社は「くらし」に着目し、乗る人すべての毎日がもっと快適になる製品を企画・開発しています。新製品「MU」には車道通行や歩道への乗上げや歩道での押し歩きなど、様々な路面状況での走行を想定し、安定性と取り回しに優れた車体と20インチタイヤを採用。また足をつく機会が多いことも想定して、剛性の高い自転車型をベースに、乗り降りを重視したフレーム形状としました。そして一部歩道^（※1）に対応する6 km/hの歩道モードを搭載。また、坂道での出力を制御するための加速度センサーも搭載しています。さらに電動アシスト自転車と共通仕様のバッテリーは、簡単に取り外せて自宅に持ち込んでの充電が可能。急速充電にも対応しています。

足つきが良く、またぎやすいU字フレーム
足をつく機会が多いことを想定し、またぎやすいフレーム形状を採用。また、足つきがしやすいよう高さ調節可能なシートで、快適な乗り心地を実現します。

加速度センサーで安定した登坂を実現
12度の斜面を登るパワー^（※2）を持ちながらも、センサーで出力を制御することでスムーズな坂道発進を実現します。

電動アシスト自転車と共通仕様の大容量バッテリー
一度の充電で長く乗ることができる、電動アシスト自転車と共通仕様の大容量バッテリーを搭載。急速充電にも対応しています。容量の80％までを短時間で充電でき、日常使いにおける利便性を向上させました。また簡単に取り外せて、自宅での充電が可能です。

歩道モード（最高速度6 km/h）搭載
特定小型原動機付自転車は主に車道や自転車道などを通行することが想定されており、原則歩道は通行できませんが、新製品「MU」は歩道通行^（※1）が認められる特例特定小型原動機付自転車としての機能を搭載。電源を入れた際は最高速度6 km/hの歩道モードになります。その後、車道通行のために一度停止し、最高速度20 km/hの車道モードに切り替えます。

※1 例外的に「自転車歩道通行可」の標識・標示がある歩道のみ通行可能です

※2 乗車重量65 kgを想定

2. 安全性に配慮した品質水準

特定小型原動機付自転車は、安全性と道路交通法への適合を確保するため国土交通省が定めた保安基準に適合している必要があります。求められる保安基準への適合はもちろんのこと、独自の基準を定めて品質試験を実施。製品の品質管理を徹底しています。

フレーム疲労試験
フレームに繰り返し荷重を加え、破損や変形に至るまでの耐久性を測定。自社基準をクリアすることに加え、破損時の状態も確認することで、強度と安全性を総合的に評価しています。

ブレーキ性能試験
特定小型原動機付自転車に求められる制動力の保安基準を満たすとともに、電動アシスト自転車で培ってきた技術を活かし、耐久性・坂道走行・急停止など、実際の使用環境を想定した繰り返し試験を実施。これにより、制動性能と耐久性の両面を確認しています。

塩水噴霧試験
雨天時の走行や沿岸部での使用、経年劣化による錆びつきなどを確認するため、塩水による噴霧試験を実施。「MU」に安心して、長く美しく乗り続けていただくことを目指しています。

3. もしもの時の「あんしんサービス」

初めて特定小型原動機付自転車をご利用される方にも安心してお使いいただけるよう、充実した保証制度をご用意しました。万が一のトラブルが発生した際もお客様をしっかりサポートします。

製品保証
本体1年^（※3）、フレーム・フロントフォーク3年、駆動ユニット3年。期間内に品質不良や欠陥が生じた場合には、お買い求めいただいた販売店にて無料で修理を受けることができます。
バッテリー保証
特定小型原動機付自転車及び交換用バッテリーを購入いただいた後に、製品登録を完了すると3年間のバッテリー保証を受けることができます。
盗難補償優遇制度
特定小型原動機付自転車を購入後、3年以内に盗難にあわれた場合は盗難補償優遇制度が適用されます。車体価格（税込）の30パーセントとその組立手数料4,400円（税込）で、盗難車と同タイプの新車をお買い求めいただくことができる制度です。
自転車延長保証「フタメグリ」（オプションサービス）
製品に付帯する製品保証が2年間延長されます。保証修理の回数制限はありません。バッテリーも対象です。
自転車バッテリー盗難補償「サキゾナエ」（オプションサービス）
万が一、バッテリーの盗難にあった場合、新しいバッテリーを購入する際の費用の70％を補償します。
自転車ロードサービス「スグマイル」（オプションサービス）
事故や故障により自力走行できなくなった場合に、自転車店やご自宅などご希望の場所まで自転車を搬送します。

※3 消耗部品は除く

＜仕様一覧＞

品名		MU
品番		BE-TMU011
タイヤサイズ		20×2.125HE
質量		24 kg
寸法	全長	1,610 mm
寸法	全幅	585 mm
モーター出力		250 W
カラー		F：パールジェムホワイト／ナチュラルブラック G：シャインライトグリーン／ナチュラルブラック T：マットソイルベージュ／マットジェットブラック
速度		車道モード最高速度20 km/h （歩道モード最高速度6 km/h）
走行距離		約40 km^（※4）
バッテリー		リチウムイオンバッテリー
バッテリー容量		16.0 Ah
メーカー希望小売価格（税込）		234,000円
発売日		2025年12月上旬

※4 1充電あたりの走行距離：電動アシスト自転車業界統一テストに準ずる条件

スペシャルサイト【キミとゆったりどこまでも「MU」】
https://cycle.panasonic.com/special/mu/

スペシャルサイト【まるわかり！特定小型原動機付自転車】
https://cycle.panasonic.com/special/tokuteigentsuki/

【特定小型原動機付自転車について】

特定小型原動機付自転車とは、最高速度20 km/h以下、長さ190 cm・幅60 cm以下の電動モビリティで、定格出力0.6 kW以下の電動機を使用し、オートマチックトランスミッション（AT）機構や最高速度表示灯を備えた構造が条件です。運転免許は不要ですが、16歳以上であること、自賠責保険への加入、ナンバープレートの装着が義務付けられています。
また特定小型原動機付自転車のうち、例外的に歩道を通行することができるものを特例特定小型原動機付自転車といいます。これは、最高速度表示灯を点滅させ速度6 km/hに制限する構造を持つなど、条件を満たす必要があります。

【参考情報】

■「サイクルモビリティ安全運動まちと、のること。」

当社ではモビリティの多様化が進む中で、交通ルールに対する知識不足が原因となる事故やヒヤリハットの増加などの課題解決に取り組むべく、「サイクルモビリティ安全運動まちと、のること。」を開始します。
この運動では当社がこれまで取り組んできた電動アシスト自転車の乗り方・ルールについての安全啓発活動をより拡大させます。啓発活動の対象となるモビリティについては、従来の電動アシスト自転車に加え、近年普及が進む特定小型原動機付自転車などへの拡大を予定。また、開催回数・地域を増やすことで、すべての人が安全快適な移動をすることができる社会の実現を目指します。
URL https://cycle.panasonic.com/pct/safety/