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2025年6月25日
技術・研究開発 / プレスリリース
受賞式での記念写真、左から
栗原 聡(一般社団法人 人工知能学会 会長)、小塚 和紀(パナソニック ホールディングス株式会社)
鈴木 健史(FastLabel株式会社 CEO)、内田 修平(FastLabel株式会社 CPO)
パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)はFastLabel株式会社(以下、FastLabel)と共同で、一般社団法人 人工知能学会より2024年度人工知能学会現場イノベーション賞(銀賞)を受賞し、2025年6月24日に受賞式が行われました。
テーマ:
「マルチモーダル基盤モデルを用いたアノテーション自動化によるAI現場展開の効率化」
受賞者:
パナソニック ホールディングス株式会社 DX・CPS本部
小塚 和紀、野田 晃浩、加藤 祐介、Konstantinos Kallidromitis
FastLabel株式会社
鈴木 健史、内田 修平
受賞技術概要:
AI開発においてAIの学習に必要なデータセットの作成は重要なプロセスです。しかしながら特にその中のアノテーション(データに対してラベル付けを行う)作業には時間とコストを要し、効率やスピードを低下させる要因となっています。
今回、パナソニックHDと国内最大規模(※)でアノテーション代行事業や生成AI開発データ作成事業を展開するFastLabelは共同で、パナソニックHDのマルチモーダル基盤モデル「HIPIE」をFastLabelの Data-centric AIプラットフォーム「FastLabel Data Factory」上の自動アノテーション機能として統合し、アノテーション作業の負担軽減とAI開発・社会実装の加速を実現しました。同プラットフォームが有する豊富なアノテーション機能とデータ管理機能は、直感的な操作画面で非エンジニアでも利用しやすく、モデルの学習・評価まで一貫運用が可能となっています。一方HIPIEは大規模言語モデルの事前知識を活かして任意のテキスト入力をもとに高精度なセグメンテーション(画像内を画素レベルで複数の領域に分割)を実行でき、世界トップクラス(※)の性能を誇っています。これらを組み合わせることで手動アノテーションと比較して、アノテーション時間を10分の1に削減することができました。
本技術は現在、パナソニックグループ内での展開を開始しており、10件のAIプロジェクトで利用され、開発の効率化に大きく貢献しています。これらの革新的な取り組みと、具体的な実績が評価され、2024年度現場イノベーション賞銀賞の受賞に至りました。
今後もパナソニックHDは、AIの社会実装を加速し、お客様のくらしやしごとの現場へのお役立ちに貢献するAI技術の研究・開発を推進していきます。
※2025年6月25日現在 パナソニックHD調べ
人工知能学会 2024年度現場イノベーション賞(人工知能学会ウェブサイト)
https://www.ai-gakkai.or.jp/about/award/#INNOVATION
[プレスリリース]パナソニックHDとFastLabel、アノテーションコストの大幅削減と高精度化を両立するAI開発効率向上に向けた協業を開始(2024年9月27日)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn240927-1
人工知能学会現場イノベーション賞について[表彰の趣旨]
目的:実生活やビジネスの現場における実問題に関して,人工知能技術により解決した事例を学会として評価した上で,その研究開発を遂行した個人や団体を表彰する
審査基準:実生活・実ビジネスの現場における問題を見出し解を与えたことを重視する
(一般社団法人 人工知能学会の現場イノベーション賞募集要項に掲載された表彰概要から引用しています。)
パナソニック ホールディングス株式会社 コーポレートR&D戦略室 技術広報担当
Email:crdpress@ml.jp.panasonic.com
記事の内容は発表時のものです。
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