2024年10月3日
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2024年10月3日
技術・研究開発 / プレスリリース
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社(以下、パナソニック)は、大阪大学大学院歯学研究科 村上 伸也特任教授の監修の下、歯ブラシでのブラッシングに加えて、水流洗浄器を用いることが、より簡便な歯間部のプラークコントロールに対して有用である可能性を確認しました。
令和4年歯科疾患実態調査(※)によると、8020運動(「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動)の達成状況は51.6%と高齢者の残存歯数は増加傾向にある一方で、残存歯のトラブルの増加が問題となっています。口腔の健康維持には、日常的なセルフケアに加えて歯科医院でプロフェッショナルケアを受けることが大切です。自身の口腔状態を正しく理解し、毎日のセルフケアの質を向上させることが、より良い口腔ケアにつながります。通常は、プラークコントロールの改善を目的にデンタルフロスの使用が推奨されていますが、一方で使い慣れるまでに時間がかかる、奥歯への操作が難しいなどという声も聞かれ、一度使い始めても使用中止してしまう人がいることが課題です。
本研究は、セルフプラークコントロールにおける水流洗浄器の有用性を評価することを目的に実施しました。歯ブラシを用いたブラッシングに加えて、歯間部の清掃のための補助器具としてデンタルフロスおよび水流洗浄器(ジェットウォッシャー ナノクレンズEW-NJ80)を1か月間併用し、プラーク付着量検査を含む臨床検査を行った結果、歯ブラシでのブラッシングに加えて水流洗浄器を用いることでより簡便に歯間部のプラークを除去できる可能性が示唆されました。高齢者や歯間部の清掃に慣れていない人でも容易にセルフプラークコントロールが可能になることが期待されます。
パナソニックは、100年育んできたくらしに寄りそう力で、人と地球の未来に続く、感動の商品とサービスの創造を目指しています。「ドルツ」ブランドは、これまで培ってきたテクノロジーでオーラルセルフケアをサポートするとともに、電動歯ブラシや水流洗浄器の可能性を追求し続け、世界中の人々の口腔の健康増進と文化向上に貢献していきます。
※令和4年歯科疾患実態調査結果の概要(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/001112405.pdf
セルフケアにおける水流洗浄器の臨床的機能評価(日本歯科保存学雑誌第67巻第3号)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shikahozon/67/3/67_174/_pdf/-char/en
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