2024年11月8日
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パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、家電事業の新たな拠点であるパナソニック目黒ビルをオープンし、関連部門が一堂に集い、相互コミュニケーションを促進するとともに、社員一人ひとりが自分らしく活き活きと輝く多様な働き方の実現を加速します。
パナソニックは「くらしを支えるベストパートナー」というビジョンの下、お客様一人ひとりに寄り添い、その人にあった「くらしの質」の向上に向けた製品やサービスを提供しています。そして、創業者 松下幸之助の“自主責任経営”※1“衆知を集める”※2という言葉に代表されるように、社員一人ひとりがお客様に寄り添い、かつ各々のスキルや知識を持ち寄ることで新たな製品やサービスを生み出していくことが、パナソニックらしさと考えています。一方で、「縦割りで分断された職場環境」「気軽な会話ができる場が少なく、組織を越えた関わりが薄い」など組織や職場の在り方が問題視される中、コロナ禍の制約された環境という外的要因も相まって、昨今、社内のコミュニケーション不足が大きな課題として顕在化していました。
今回、新たにオープンするパナソニック目黒ビルは、組織の壁を越えて、家電事業に関連する部門が一堂に会するほか、「自然と集まりたくなる」「パナソニックらしさが溢れている」職場環境を目指し、自然とコミュニケーションが活性化する工夫を随所に施しています。
当社は、職場環境の整備と新しい働き方の創造の両輪で、社員一人ひとりのウェルビーイングを実現する経営を加速していきます。
(1)“自主責任経営” “衆知を集める”を体現し、社員が“つながる”場を創出
当社が担うくらし事業は、パナソニックグループの祖業です。この度、国内外の家電事業の拠点として新たにパナソニック目黒ビルを発足させ、白物家電を担当するくらしアプライアンス社のマーケティング部門や商品企画部門、一部の開発部門が集結。コンシューマーマーケティング ジャパン本部、パナソニック マーケティング ジャパン株式会社、海外マーケティング本部の各マーケティング部門に加え、空質空調社、エレクトリックワークス社、パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社、パナソニック エナジー株式会社など異なる組織が一堂に会し、共にお客様に寄り添うことで世の中の変化に対応する体制を整えました。お客様に本当に必要とされる製品やサービスを迅速に提供し、さらなる家電事業の強化を目指します。
パナソニック目黒ビルのレイアウト検討においては、自発的なプロジェクトとして集まった若手社員が主役となって意見を交わし、「自然と集まりたくなる」「パナソニックらしさが溢れている」工夫を凝らした、ワクワクする職場環境を整えました。
顧客を取り巻く環境変化に対応した商品やサービス提供による“お客様へのお役立ち”を実現し続けるために、多様な人材がそれぞれの力を最大限発揮し、衆知を集めた全員経営の実践を可能とする「言うべきことが言い合える」風土の醸成が不可欠と考えています。このような背景に基づいて、本プロジェクトは有志によるプロジェクトとして発足し、率直に意見を出し合いながら3つの課題に対する取り組みを行いました。
「社員一人ひとりが活きるオフィスづくり」の取り組みを通して、お客さまに寄り添う“くらしを支えるベストパートナー”であり続け、持続的に“お客様へのお役立ち”に貢献していきたいと思います。
■課題
1. 柔軟かつ効率的なしごと環境づくり
2. 組織間の活発なコミュニケーションの場づくり
3. パナソニックらしさが溢れる空間づくり
■取り組み(主な事例)
1. カジュアルな意見交換を促すスペース
▶10F 共用の“Tsumugu-ba”
▶22F ソロワーク中心の“Tsudou-ba”
2. 気軽な行き来が可能なスペース
▶4F-7F 螺旋階段を通した“FREE LOUNGE”
3. 自社製品との接点スペース
▶1F エントランス、企業発信・商品・空間展示エリア
(2)“魅力的な会社”であり続けるための「社員の成長」と「組織の活性化」
「働く人や価値観の多様化」「生産労働人口の減少」「グローバル競争の激化」など、当社の事業を取り巻く環境が多面的かつ非連続的に変化していく中、持続的な成長を実現し、お客さま・社員の両視点で“魅力的な会社”であり続けるためには、「社員の成長」と「組織の活性化」が不可欠です。創業者 松下幸之助の“ものをつくる前に人をつくる”※3の原点に立ち戻り、一人ひとりが自らの成長を実感し、組織の活性化による事業強化を目指していきます。
組織の枠を越え、横連携で風土改革をドライブするカルチャー&マインド改革を加速させます。パナソニック目黒ビルではフリーアドレスを採用するとともに、低層階の各フロア中央には、自由に集まってディスカッションができるエリア(COWORKING)を設置しました。
ライフスタイルの多様化が進む中、人々のくらしに密着した事業を展開するパナソニックにおいて、DEIは持続的な成長を遂げるカギです。女性をはじめとするマイノリティの活躍推進だけではなく、誰もが活き活きと働ける職場を実現するためにも、女性幹部開発や男性育休100%の促進などの活動強化に加えて、柔軟な働き方も可能にする新しい働き方に挑戦していきます。リモートワーク制度は、具体施策の1つです。通勤圏内に居を構える必要はなく、通常はテレワーク、出社が必要な場合は出張ベースで構わないという働き方を、パナソニック目黒ビル勤務者から導入します。
パナソニック目黒ビルの食堂では、片手でもトレーを安定して運べるワゴンを導入しています。
誰もが活き活きと働ける職場の実現に向けた取り組みの一環として、両手でトレーを持つことが難しい場合にもストレスフリーで喫食できるように導入に至りました。
実際に杖を使用する社員からは、「このワゴンによって安心して利用できている」といった声が寄せられています。
各ポスト・ポジションの人材要件(職務内容・スキル・能力要件)を明確にした上で、社員自らそのポスト・ポジションを目指し、自律的に能力開発を行うことを前提に、会社として社員の挑戦を全面的に支援するジョブ型人材マネジメントを導入しました。本制度は“ものをつくる前に人をつくる”の思想を体現した考え方となっています。
パナソニックでは、柔軟かつ効率的な仕事環境の提供やコミュニケーションの活性化、プライベート空間の充実などを通じて、社員一人ひとりが仕事においても快適・安心で心身共に健康で幸せな状態を保てる「健康経営」を実践しています。
一例としてパナソニック目黒ビルの社員食堂では、毎日の食事を通じて自然と健康になれるようなヘルシーメニューの提供のほか、食事用途だけでなく、チームメンバー間の語らいやミーティング、社員がリラックスできる空間を創出しました。終業後には、パーティーメニューやアルコール類も提供することで、コロナ禍では実現が難しかった社内外とのコミュニケーションの場としても利用できるなど、多角的な活用を推進していきます。
※1 自主責任経営:
私たち一人ひとりの社員が、自らを自らの仕事の責任者・経営者と自覚して仕事に取り組み、会社の方針に則りつつも、責任をもって自主的な経営を行うという、パナソニックグループの経営の根本の一つ
※2 衆知を集める:
一人の知恵による経営よりも、一人ひとりの個性を互いに受け入れ、組織全員の知恵を結集して経営に活かすという創業者 松下幸之助の考え方
※3 ものをつくる前に人をつくる:
事業の根幹は人にあり、まず人材を育てていかねばならず、人間として成長しない人を持つ事業は成功するものではない、という創業者 松下幸之助の考え方
名称 |
パナソニック目黒ビル |
---|---|
所在地 |
東京都品川区西五反田3丁目5-20 |
竣工 |
2006年5月 |
延床面積 |
47,843.31 ㎡ |
規模 |
地上25階/地下2階 |
最寄り駅 |
JR山手線/都営地下鉄浅草線/東急池上線 五反田駅徒歩6分 |
記事の内容は発表時のものです。
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