2024年12月17日
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パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社(以下、パナソニック)は、株式会社アスター(以下、アスター)と次世代産業用モータの共同開発を開始します。各種産業機器の省スペース化、軽量化、生産性向上に貢献するため、小型化と高効率化を実現する産業用モータの実用化を目指します。
工場での自動化や省人化のニーズを背景に、産業用モータの需要は拡大傾向にあります。このような中、ロボットや設備の小型化、工程作業時間の短縮、より高精度な制御といった要求の高まりから、モータには、さらなる小型化と高効率化が求められており、その実現のためには、電磁石の役割を果たすコイルの高密度化が必要です。
アスターは、従来の丸線を利用したコイルに比べ、大幅に巻線密度を向上できる独自の高密度成形コイル技術を開発しています。一方、パナソニックは、産業用モータとして業界最小※1のサーボモータを量産しており、高いモータ設計技術を有しています。今回の共同開発を通じて両社の技術を融合し、サーボモータのさらなる小型化(当社現行品※2比、体積20%以上減)、高効率化(当社現行品※2比、損失10%減)を図ります。
今後一層の進化が期待される産業用ロボットや産業機器向けを想定して開発を進め、2019年度から順次サンプル提供を開始する予定です。
https://industrial.panasonic.com/cuif/jp/contact-us?field_contact_group=623&field_contact_lineup=687
コイルスロット面積に占める導体の割合を占積率と呼びます。その値が高いほどモータの小型化、高効率化に有利となり、従来の丸線コイルの占積率は55%前後です。一方、成形コイルは、板状の導体を積層してコイルを構成するため、コイルごとの自由な形状設計が可能です。最適に設計された成形コイルでは、占積率を90%以上と大幅に向上できるため、30%の抵抗値低減、20%の高放熱化が図れます。この成形コイル技術と、パナソニックの保有するモータの小型、高効率技術を融合させることで、当社現行品比、体積20%減の小型化と、損失10%減の高効率化を目指します。
本社:秋田県横手市 代表取締役:本郷 武延
株式会社アスターは、コイル製品・薄型高輝度LED照明・融雪装置などさまざまなオリジナル製品の開発・製造を行っています。新規分野の開拓にも積極的に取り組んでおり、独自の積層技術を活かした小型で高出力な高効率モータコイル(成形コイル)を開発しています。
株式会社アスターのホームページ: http://ast-aster.com/
以上
記事の内容は発表時のものです。
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