品名 | 同軸-LANコンバーター | ||
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タイプ | レシーバー側 (4チャンネル) | レシーバー側 (1チャンネル) | カメラ側 |
品番 | WJ-PR204 | WJ-PR201 | WJ-PC200 |
本体希望小売価格 | 60,000円(税抜) | 35,000円(税抜) | 30,000円(税抜) |
発売時期 | 2015年 12月 |
パナソニック システムネットワークス株式会社(代表者:片倉 達夫)は、映像セキュリティ関連製品として、同軸-LANコンバーターの新製品3機種を2015年12月に発売します。本製品は、アナログカメラ等で使用している既存の同軸ケーブルを活用することでネットワーク(IP)カメラの接続ができるほか、PoE/PoE+方式に準拠した給電機能で電源確保が困難な場所にもネットワークカメラの設置を可能とするものです。
新製品は、新たに4チャンネルタイプを加えたレシーバー側アダプター2機種と、カメラ側アダプター1機種です。PoEに加えてPoE+ (プラス)にも対応したネットワークカメラへの給電機能を備えているため、既設の同軸ケーブルを使用して、比較的消費電力量の大きいパン・チルト・ズームカメラとの長距離配線を実現します。
パン・チルト・ズームカメラや360度全方位カメラ等のラインアップの充実により、アナログカメラからIPカメラへの移行が進む中、本製品を活用することにより既存の同軸ケーブルを使うことでスムーズな導入ができるほか、Ethernet(100BASE-T)によるLANに比べ、約2倍から最大20倍(約200mから最大2km)の長距離配線が可能になります。
当社は、今後も映像セキュリティ関連製品のラインアップを一層強化し、ますます多様化するお客様のニーズに応えていきます。
<主な特長>
- レシーバー側は従来の1チャンネル・モデルに加えて、4チャンネル・モデルを新たに追加
- PoE+給電機能付で、屋外パン・チルト・ズームカメラも同軸ケーブルで接続
- 最大2kmまでの長距離、TCP:35 Mbps以上、UDP:45 Mbps以上の高速伝送が可能
【お問い合わせ先】
- パナソニック システムネットワークス株式会社
- パナソニック システムお客様ご相談センター
- [映像セキュリティホームページURL]http://panasonic.biz/security/
【開発の背景】
パン・チルト・ズームカメラや360度全方位カメラ等のラインアップの充実により、昨今、アナログカメラからIPカメラへの移行が進んでいます。しかし、IP化に伴うネットワークケーブルの新規敷設のコストの問題から、既存の同軸ケーブルを活用したIP化の要望が多くありました。このような要望から当社は2010年7月にアナログ監視カメラで使用されている同軸ケーブルをそのまま活用し、ネットワーク(IP)カメラの接続を可能とするPoE対応の「同軸-LANコンバーター」(BY-HPE11KT)を発売し、好評を博してきました。
このような中、ユーザーからはポート数の増加やPoE+に対応したものへの要望が多くありました。これらの要望に対応し、4チャンネル対応のレシーバーを追加するとともに、PoE+にも対応した新製品3機種を開発しました。
【主な特長】
1.レシーバー側は従来の1チャンネル・モデルに加えて、4チャンネル・モデルを新たに追加
レシーバー側4チャンネル・モデル(WJ-PR204)を使えば、1台のレシーバー側で4台のカメラを接続・使用可能です。
設置の際、ラック収納での省スペース化が図れるほか、レシーバー側からレコーダーやスイッチング・ハブへの配線も簡略化でき、さらにはカメラ1台ごとにレシーバーを準備する必要がないことからコストも抑えることが可能になります。
2.PoE+給電機能付で、屋外パン・チルト・ズームカメラも同軸ケーブルで接続
本製品は、PoE (15.4Wまで)に加え、PoE+ (30Wまで、IEEE802.3at準拠)による給電機能に対応しています。これにより、電源工事が困難な場所でもPoE/PoE+による給電ができるため、カメラの活用範囲が大幅に広がります。
当社の従来の製品(品番:BY-HPE11KT、発売年月:2010年7月)はPoEのみの対応のため電力消費量の関係から、固定タイプや屋内型パン・チルト・ズームカメラなど、使用できるカメラにつき一部制約がありました。本製品はPoE+に対応しているので、比較的消費電力量の大きい屋外パン・チルト・ズームカメラなどの使用時にも、PoE+給電機能での利用が可能になります。(4チャンネル・モデルではカメラのタイプ・台数の組み合わせで接続条件が異なります)
3.最大2kmまでの長距離、TCP:35 Mbps以上、UDP:45 Mbps以上の高速伝送が可能
同軸ケーブルを使用して当社指定PoE+カメラ使用時:300 m、当社指定PoEカメラ使用時:500 m、カメラを外部電源で動作させ、通信機能だけを使用する場合、最大約2.0 kmまでの長距離伝送ができます。
これにより、Ethernet(100BASE-T)によるLANに比べ、約2倍から最大20倍の長距離接続が可能になります。
(同軸ケーブル5C-2V使用時)
同軸ケーブルの最大距離 | 使用カメラ |
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200m | PoE+カメラ |
300m | 当社指定PoE+カメラ |
300m | PoEカメラ |
500m | 当社指定PoEカメラ |
2.0km | 外部電源動作カメラ |
※PoE+カメラを接続するとき、Ethernet(LAN)ケーブルの最大長は50 mまでです。
また、同軸-LANコンバーター使用時の通信速度は、実効速度でTCP:35 Mbps以上、UDP:45 Mbps以上(※いずれも、同軸ケーブル5C-2V使用時、通信距離2.0 km以下)の高速通信ができるため、現在発売中のほとんどの当社製ネットワークカメラと組みあせて、安定した動作が可能です。
以上