鶏舎用120cm換気扇を発売

パナソニック エコシステムズ株式会社の子会社である、ナベック株式会社 (愛知県春日井市鷹来町字上仲田3905番3、代表取締役社長　玉井博文）は、電動シャッタードライブユニット搭載で確実な開閉を行うことができる鶏舎用120cm換気扇を2011年2月1日より発売します。

従来より養鶏農家では、鶏の育成に最も適した環境を維持するために、鶏舎用換気扇が使われています。この換気扇は、停止時にはシャッターが閉じて外気の侵入を軽減し、運転時にはシャッターが開いて空気を入れ換えますが、省エネのために換気扇にインバータを接続して換気量を必要最小限にするのが一般的です。しかし、従来の鶏舎用換気扇は、ファンの回転（遠心力）を利用してシャッターを開く構造のため、換気量を必要最低限にするためにインバータにより回転数を下げるとシャッターが開かなくなり、結局、シャッターを開くために、より高い回転数が必要となり、結果、空気とともに熱までをも必要以上に鶏舎外へ排出してしまうという無駄が発生していました。またシャッター閉時の遮光性・気密性が十分ではなく、過度の日光や外気侵入がありました。

本製品は、電動シャッタードライブユニットを搭載し、ファンの運転速度にかかわらずシャッターの開閉を行うことができる^※2ためインバータの低速運転時でもシャッターを開き、確実に換気を行うことができます。また、シャッターに「ライトガード」を採用し、遮光性を85％^※3高めることに成功。また、「デュアルガード」により外気の侵入を軽減、鶏の育成環境向上に貢献します。さらに主要部品の交換を簡単にするため、メンテナンス性を向上しました。
当社は本製品『鶏舎用120cm換気扇』により、次世代への農業経営・環境に貢献致します。

1. 業界初^※1　インバータ低速運転時^※2でもシャッターが全開し、換気が可能
   • 静圧や羽根回転数に依存しない、電動シャッタードライブユニットを採用
2. シャッターブレード周りの隙間を85％^※3カットし、遮光性の向上と外気の侵入を軽減
   • ライトガード、デュアルガードの採用により、シャッター全閉時の隙間をカット
   • 遮光性、気密性を高めて、鶏の育成に適した環境作りに貢献
3. メンテナンス性に優れた設計
   • ベルト、モーター、プーリーなどの各部品交換が容易な構造で、長期使用にも対応

【お問い合わせ先】

ナベック株式会社　企画部　伊垣　電話：（0568）81-1162（代表）

ホームページ：http://navec.panasonic.co.jp

【特長】

1．業界初^※1　インバータ低速運転時^※2でもシャッターが全開し、換気が可能

電動シャッタードライブユニットの採用により、遠心力でシャッター開閉する従来の方式では不可能だったインバータ低速運転時のシャッター全開が可能となりました。
さらに、シャッターが開いている状態で、強風などの過大な外力がシャッター部分に加わった場合、セーフティーデバイスと呼ばれる安全装置が作動して一時的に風圧式シャッターに切り替わり、電動シャッタードライブユニットの損傷を保護します。（セーフティーデバイス作動後、100％運転を行うことで電動式へ復帰します。）

2．シャッターブレード周りの隙間を85％^※3カットし、遮光性の向上と外気の侵入を軽減

シャッターブレード先端に曲げ加工を行い、シャッターブレード同士の密着度を向上（デュアルガード）。また各シャッターブレードと外側フレームの間に特殊形状のガード（ライトガード）を採用しました。これにより、シャッターブレードが閉じた状態での隙間を当社従来品比で85％^※3カットし、鶏の生育サイクル上で不都合となる鶏舎外からの日光や外気の侵入を軽減しました。

3．メンテナンス性に優れた設計

従来はベルトテンション調整が困難で、適切でないテンションのまま継続使用されるケースがありました。そこでモーター（プーリー）周りをユニット化することにより、ベルトテンション調整及びベルト、モーター、プーリーの交換を容易にしました。また、シャッターブレードも1枚から交換可能です。

【知財権出願状況】

国内特許2件

【需要動向】

【製品仕様】

■商品写真と設置事例

(1)製品写真

NK-27VWD

（2）設置事例

鶏舎の外観

鶏舎内部

■注釈一覧