松下電器産業株式会社は、スペイン マドリッド市が進めている「M30環状高速道路拡張」工事・西部工区の電気集塵システム受注に成功し、6月14日、工事を担当するゼネコン2社(Dragados社及びFerrovial社)との間で契約調印を行いました。
今回受注した設備は、電気集塵設備に関するシステム一式で、パナソニックスペイン社が受注し、システム設計及び機器の生産は松下エコシステムズが担当します。マドリッド市のM30環状高速道路拡張工事は、総延長99Km、うちトンネル部分が56Kmの高速道路で、トンネル、インターチェンジ、下水道設備、緑地帯などの建設や拡張工事全般にわたり、都市部の交通量削減、都市環境改善、市民生活環境の向上等を目的に進められている総工費37億ユーロ(約5200億円)のプロジェクトです。マドリッド市の地域経済活性化に大きな期待が寄せられています。
工事は東西南北の各工区に分かれて進められ、当社は西部4工区(28Km)のうち、1〜2工区を受注しました。
このシステムの中心となる電気集塵設備は、1979年より、松下グループが日本の27トンネル、52ヶ所に納入したもので、現在国内トップシェアを持っています。日本で培ったこの技術を海外へも積極的に展開しており、2005年にはベトナムのハイバントンネルでも設置が完了しています。
特に近年は、都市部の交通量増加に伴い、高速道路を地下に拡張するケースが増えており、周辺への環境対策から排気ガスを浄化する電気集塵設備の需要が高まっています。今回の受注は、国内での豊富な実績に裏付けられた松下電器の技術力が評価されたもので、松下グループでは引き続き今回のような海外でのシステム事業をさらに強化していきます。
【受注概要】
プロジェクト名 | : | M30環状高速道路拡張工事 |
施主 | : | マドリッド市 M30委員会 |
受注工区 | : | 西部4工区のうち、1〜2工区 |
受注概要 | : | 9ステーション、処理風量合計1,670m3/S |
受注設備 | : | 電気集塵機、高圧発生盤、洗浄設備、汚水処理装置、制御盤 |
【お問い合わせ先】
松下エコシステムズ(株) 本部 経営企画グループ 森林 章広 TEL:0568-81-1161 FAX:0568-86-0091 Mail:moribayashi.akihiro@jp.panasonic.com URL:http://panasonic.co.jp/mesc/