2022年6月22日

「スペースデリバリープロジェクト」に参画

航空宇宙用最先端電子材料開発に向けた宇宙曝露実験を実施

過酷な宇宙環境に耐え得る高品質・高信頼性材料の商品開発に活用

パナソニック インダストリー株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役 社長執行役員・CEO:坂本真治)は、2022年度内に当社の電子回路基板材料・実装補強材料を宇宙空間に打上げ、国際宇宙ステーション(ISS) 「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォーム[1]にて約6ヶ月間の宇宙曝露実験[2]を実施します。

近年、航空宇宙分野において、有人月面活動推進の本格化や低軌道の人工衛星を活用したサービスの増加など、地球上の環境課題・社会課題の解決を見据えた宇宙技術・ソリューションの開発が加速しています。
このような背景から今回の実験では、通信インフラ分野の発展に貢献している当社の多層基板材料「MEGTRONシリーズ」、半導体デバイス材料「LEXCMシリーズ」等を、地球上では再現することが困難な宇宙空間(微小重力・高真空・宇宙放射線・広範囲での温度変化が同時に起こる環境)に曝露させることで、当社製品に与える影響を確認し、今後の商品開発に活用します。

当社は、今後市場拡大が予想される月・火星利用によるビジネスや空飛ぶ基地局(HAPS)[3]等の技術革新に対して、電子材料分野で長年培ってきた技術開発力と商品提供による貢献を通じて、持続可能な社会の実現を目指します。

【実験内容】

<概要>

Space BD株式会社が主導する国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟にて宇宙空間曝露実験を行う「スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-」に参画します。当社の電子回路基板材料・実装補強材料などの電子材料が曝露実験装置に搭載されます。
約6か月の曝露実験の後、ISS船内に回収され、補給船で地球に帰還後、宇宙空間曝露前・後での材料特性の変化を評価する予定です。

画像:実験イメージ

<宇宙曝露実験 当社対象商品>

<今後の予定>

  • ・2022年度内 国際宇宙ステーションの補給船に搭載され輸送
  • 船外実験プラットフォームにて約6か月の間、宇宙空間に曝露
  • ・2023年度内 ISS船内に回収され、補給船で地球に帰還、その後評価実施予定

【製品に関するお問い合わせ】

パナソニック インダストリー株式会社 電子材料事業部
https://industrial.panasonic.com/cuif/jp/contact-us?field_contact_group=2201

【パナソニック インダストリー株式会社 電子材料のご紹介】
https://industrial.panasonic.com/jp/electronic-materials

【パナソニック インダストリー株式会社 WEBサイト】
https://www.panasonic.com/jp/industry

<参考情報>

スペースBD株式会社
https://space-bd.com/

【用語説明】

[1]国際宇宙ステーション(ISS) 「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォーム

地上から約400 km上空に位置する国際宇宙ステーション内「きぼう」日本実験棟の船外にある、宇宙空間にさらされた実験スペース。科学観測、地球観測、通信、理工学実験および科学実験等が可能。

[2]宇宙曝露

微小重力、宇宙放射線、高真空など宇宙環境特有の空間にさらすこと。地上ではこれらの環境を同時に再現することは難しい。

[3]HAPS

High-Altitude Platform Station:高高度プラットフォームの略。上空約20 kmの成層圏に飛行させた無人航空機にLTEや5G等の通信基地局を搭載し、広域エリアに通信サービスを提供するシステムの総称。災害にも強く、上空を含む3次元空間エリアへの通信サービスの提供を実現できる点から山岳部や離島など通信ネットワークが未整備の場所や地域を広くカバーし、情報格差解消の一助となることが期待されている。

以上