2024年12月18日
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パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社(以下、パナソニック)は、業界初(※1)の“高調波[1]センサとAIの組み合わせ”による「AI設備診断サービス」の提供を開始します(2021年4月予定)。本サービスは、設備の「いつもと違う」状態への変化を検知し現場へ通知することで、利用者の予兆保全[2]の実現に貢献します。また、制御盤内への設置が可能で設備を止めずに導入できるため、幅広い製造現場での生産性向上に寄与します。
(※1)2021年2月8日現在 設備診断用途に開発された高調波センサとAIの組み合わせによるサービスとして(当社調べ)
製造現場では、保全と呼ばれる設備のメンテナンス作業が行われています。設備の故障停止を確実に回避するための作業が高頻度・高コスト化していることは大きな課題であり、設備の状態変化に応じた適切なタイミングでの保全を実施するソリューションが求められています。
この課題に対応するため、パナソニックは、業界初となる高調波センサとクラウド上のAIの組み合わせによって設備の状態変化を検知する「AI設備診断サービス」を開発しました。本サービスでは、設備の状態変化が現れやすい電流内の高調波領域をセンサでモニタリング。機械要素部品が「いつもと違う」状態に変化したことを検知し、利用者へ通知します。利用者は設備の状態変化に応じた保全が可能となり、設備停止のリスク回避や保全費の低減を実現できます。
加えて、作業者が設備に触れることなくリモートで診断でき、既存設備を止めずにセンサの後付けで導入が可能なことから、製造現場における感染症リスクの低減も期待できます。
サーボモータ・インバータ駆動モータで稼働する設備(※2)の機械要素部品(※3)の状態診断
2018年以降、当社は試作品の展示会への出展などを通じて市場性を模索し、改良を重ねてきました。昨今の環境変化によって製造現場の省人化やリモート化の重要さがさらに加速していることを踏まえ、本サービスの提供を開始します(2021年4月予定)。
パナソニック インダストリアルソリューションズ社 メカトロニクス事業部
https://ac-blog.panasonic.co.jp/ai_diagnosis_j_question_lp?ad=press20210208
今回、当社が独自開発した高調波センサは、一般的な電流センサでは難しかった、機械要素部品の状態変化が現れやすい電流内の高調波領域の波形変動をクリアに取得することが可能です(図1)。また、振動センサで設備診断を行う際に課題となることの多い診断対象の周囲の振動にも影響を受けることがなく、高いセンシング性能を実現しています。
一般的に、設備の寿命を予測するには、センサから収集したデータをもとにAIなどによって分析を行います。本サービスでは、AI分析の前に、設備の動作特性に基づいてデータの重要部分の判定・抽出処理を実施。AIの学習期間の短縮と分析結果の精度向上を実現しています。
これまで、環境面や構造面から設備の本体にセンサを取り付けることが難しいという理由で設備診断を断念されるケースがありました。また、センサを取り付けるために設備を止めることは避けたいというニーズもあります。本サービスは、センサを設備本体ではなく、制御盤に設置することで導入できます。制御盤内コントローラの三相配線[3]のうちの1本に挟むだけで設置でき、稼働中の設備に対しても後付けで簡単に運用を開始することが可能です。
▼AI設備診断サービス
https://www3.panasonic.biz/ac/j/seed/ai-diagnosis/?ad=press20210208
以上
記事の内容は発表時のものです。
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