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2022年1月31日
企業・経営 / トピックス
空質空調社は、「2021年度(令和3年)省エネ大賞」(主催:一般財団法人 省エネルギーセンター 後援:経産省)で、「『給水フリー加湿&新ナノイーX』搭載エアコン」LXシリーズが、製品・ビジネスモデル部門における最高賞である経済産業大臣賞(家庭分野)を受賞しました。また、「住宅用加湿機能付き全熱交換型換気システム」が、同部門の省エネルギーセンター会長賞を受賞しました。
省エネ大賞は、事業者や事業場などにおいて実施した他者の模範となる優れた省エネの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰し、省エネ意識の拡大、省エネ製品の普及などによる省エネ型社会の構築に寄与することを目的とした賞です。
空質空調社は、パナソニック株式会社 くらし事業本部の傘下の分社として2021年10月に発足しました。地球温暖化、蔓延する菌・ウイルス、心身のストレスを社会課題ととらえ、100年を超える歴史の中で培ってきた知恵と技術を結集し、空気と水のテクノロジーで、省エネやCO2削減に取り組んでいます。各製品の省エネの進化はもちろん、環境テクノロジーの革新・融合により圧倒的な省エネ性の実現を目指します。そして、健康で快適なくらしと社会を創造し、持続可能な社会、地球環境改善に向け貢献していきます。
空質空調社が受賞したテーマの概要と、受賞者の声をご紹介します。
【製品・ビジネスモデル部門】
■経済産業大臣賞(家庭分野)
空質空調社 空調冷熱ソリューションズ事業部
人に寄り添う美肌うるおいシステム『給水フリー加湿&新ナノイーX』搭載エアコン
冷暖房だけでなく空気の清潔性や快適性にこだわり、お部屋の空気を整えるルームエアコン「エオリア」LXシリーズとして、2021年11月に発売しました。在宅時間が増加傾向にある環境下で、年間を通じて快適性と省エネ性を両立する製品です。
室外機のコンプレッサーからの排熱を冷房にも有効活用し、連続で安定的な運転・除湿を行う「エネチャージ快湿制御」や、給水フリー加湿と潤いを保ちながら暖房する「ナノイーXうるおい暖房」、新鮮な外気を取り入れ空調を行う「給気換気」などの省エネ機能を搭載しています。
具体的には、「快湿制御技術」によって、エアコン運転時に大気中へ放出していた熱エネルギーを蓄熱することで、設定温度を保ちながら、除湿もし続ける、快適な冷房を実現することができました。排熱を活用するため、電力の無駄を省くことができます。
また、業界で初めて室外機に吸湿・放湿力に優れた「高分子吸着剤」を採用しました。高い吸湿力を持つ「高分子吸着剤」によって、暖房時には外気の水分を取り込み室内へ送ることで、給水の手間なくお部屋を素早く加湿。暖房時に感じる肌などの乾燥を防ぎます。除湿時には乾燥させた外気を室内へ送る「ドライ給気制御」で、寒くなりにくい快適な除湿も可能になりました。さらに新鮮な外気を取り入れ空調を行う「給気換気」機能も搭載しています。さらに、パナソニック独自の「ナノイー技術」も活用。OHラジカル量を大幅にUPさせた新「ナノイーX」を搭載し、お部屋の有害物質を抑制したり、エアコン内部を清潔に保つことができます。
他にも、省エネ要素技術として、換気性能を高める「大風量換気技術」、コンプレッサーの効率向上などによる伝熱効率の向上や、通風抵抗減などによる高効率化などを開発し、省エネへの貢献を実現しました。
※1:国内家庭用エアコンにおいて。2021年11月10日発売。(空質空調社調べ)
[関連リンク]
●2022年モデル LXシリーズ
https://panasonic.jp/aircon/products/22lx.html
【受賞者の声】
空質空調社 空調冷熱ソリューションズ事業部 グローバル空調開発センター EHP先行開発部 開発一課 課長 植松 峻一
パナソニックとして、これまで幾度も挑戦し商品化出来なかった無給水加湿機能搭載エアコンを、この度ようやく商品化でき、かつこのような賞を頂けたこと、大変うれしく思います。ご協力頂きました皆様に深く感謝します。
これからも、「健康・清潔」な空気の創出と、人の暮らしに寄り添った「快適」な空間づくり、そして商品の省エネ性の向上を図ることで、お客様と地球環境への貢献をしていきたいと思います。
■省エネルギーセンター会長賞
パナソニック エコシステムズ株式会社(株式会社一条工務店との共同受賞)
住宅用加湿機能付き全熱交換型換気システム
健康的な室内空気質を維持するため、新築住宅には0.5回/h以上の機械換気設備の設置が義務付けられています。またZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を推進する中、高気密高断熱住宅や、省エネかつ高性能な空調機器の必要性が高まっています。このような環境において、換気による熱ロスの低減や、暖房と外気導入による冬季の乾燥が大きな課題となっていました。本製品は、住宅の高気密・高断熱化に伴う冬季の過剰乾燥の対策として、省エネと快適性の両立を目指し、加湿機能を搭載した全熱交換型換気システムです。
特長は、エネルギー(温湿度)を逃がさない「換気」と、最小限のエネルギーによる「加湿」です。外気を室内の温度に近づけて取り入れる熱交換換気システムには、高効率な全熱交換素子(顕熱交換効率90%、潜熱交換効率82%)と独自のIAQ制御を搭載しました。また、新たに開発した独自の遠心水破砕技術は、加湿ユニットに自動給水された水を、回転する「ディスク」の遠心力によって吸い上げ、その水が水平に飛び出すことで、ユニット内壁に当たり細かいミストになります。これが換気による空気の流れと共に、室内を加湿します。さらに、その遠心破砕をする「ディスク」は制御されており、加湿量をコントロール。加湿ユニット内への給排水や、自動洗浄もフルオートで行うので、お手入れの手間がありません。これにより、必要最低限の水使用量と少ない消費電力で全館加湿を実現することができました。
【受賞者の声】
パナソニック エコシステムズ株式会社 IAQBU 技術革新センター 設備技術部 熱交開発課 課長 清本 訓央
業界NO1となる「快適性」「省エネ」「メンテナンスフリー」の加湿熱交換気システムを開発しようと本当に苦労して開発した製品が、評価されたことを心から嬉しく思います。開発にあたっては、R&D部門、技術部門、営業部門、製造部門が一体となり、何度も大きな壁を乗り越え完成した製品で、関係者には心より感謝しております。
この活動により、お客様の快適性向上とカーボンニュートラルへ大きくお役立ちと社会貢献ができたことは、我々にとって大きな自信と喜びになりました。今後も、全員で力を合わせ、社会課題解決活動を推進し社会貢献をしていきます。
記事の内容は発表時のものです。
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