2021年3月5日
トピックス
成長市場のソリューションを成熟市場へクロスボーダー事業開発でリバースイノベーションを推進
成長市場と成熟市場との間で取り組むイノベーションの循環パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、社会課題の解決を図るソリューションを、インドなどクローバルな成長市場から日本など成熟市場へ導入・提供・展開していくこと(リバースイノベーション)により、イノベーション創出加速を図る新たな取り組みに挑戦しています。先ずはプロスポーツクラブと連携した「地域とくらし」への貢献としてスタートさせました。こうした事業活動をイノベーションの循環としていくことに取り組んでいます。
<背景>
成長途上にある市場には、成熟市場にはない潜在ニーズが数多く存在しています。加えて、成熟市場にある既存システムもないことから、新規事業創出を高いスピード感にて取り組むことが可能です。一方、成熟市場でもまだまだ取り残されたニーズが存在しています。こうした各々の市場のニーズを結びつけ循環されるエコシステムを構築することが出来れば、イノベーション創出が継続的に起こっていく組織的なスキームとなり得ると考えています。
こうした国や地域そして社内での役割を超えた、いわば商社的な機能を持つ新規事業特化型の事業開発組織として当社は2020年10月に「クロスボーダー準備室」を設立しました。まずは成長市場であるインドにある現地法人会社パナソニックインド(以下、PI)とともに事業化加速を図っています。具体的にはPI傘下のインドイノベーションセンター(以下、IIC)と連携して、IICにて創出した新規事業を成熟市場である日本に展開し、新たなイノベーションにすべく推進中です。
パナソニックが取り組むインドと日本との間で取り組むイノベーションの循環<具体的な取り組み>
IICにて事業化したテーマである Bluetoothビーコンを使った紛失防止ソリューション「Seekit」と、米国シリコンバレーで創出した、心を見える化する「ENY feedback」を組み合わせた、IoT活用の子どもの見守りサービスを、茨城県水戸市にてJリーグ水戸ホーリーホック様とともに実証実験を開始しました。地域の生活者への貢献を継続するために、プロスポーツクラブと共に、新たなビジネスモデルへの挑戦をしております。小さく手軽にスタートできるIoTサービスを通して、地域のくらしに密着した社会課題解決に貢献して参ります。
インドで利用されているSeekit米国で誕生したENY feedback本活動では、新規事業の事業開発プロセス全体のDXにも取り組んでおり、新規事業のマーケティングプロセスや、B-T-C(Business-Technology-Creative)/ジョブ型チームのエンゲージメント向上などにつながるソフトウェアテクノロジー、データ活用をしております。こうした取り組みを通じて、パナソニックにおける事業創出活動を加速させていきます。すでに、今回の事業開発プロセスの社内展開もスタートしています。
今後も海外の成長市場から成熟市場へ展開する新規事業テーマを増やし、クロスボーダーな事業開発を通じた「くらしアップデート」実現に向け取り組んでいきます。
【お問合せ先】
イノベーション戦略室 クロスボーダー準備室
contact@crossborder-biz.com
<関連情報>
・Seekit
https://service.crossborder-biz.com/seekit
・ENY feedback
https://service.crossborder-biz.com/eny-fb
・[Panasonic Newsroom]
海外で培ったIoTソリューションで地域活性化~ENY feedbackとSeekit
https://news.panasonic.com/jp/stories/2021/86101.html
・子どもを心配する親に心の平穏を~Seekit(シーキット)~
https://youtu.be/wK6DLqFR3qs
記事の内容は発表時のものです。
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