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海外で培ったIoTソリューションで地域活性化~ENY feedbackとSeekit

2021年1月27日

特集

海外で培ったIoTソリューションで地域活性化~ENY feedbackとSeekit

パナソニックは、サッカーJ2リーグの「水戸ホーリーホック」に、海外先行で開発・提供を進めた2つのIoTソリューションを納入しました。1つは、ボタンを押すだけでクラウドに信号を送りお客様の声を「見える化」するENY feedback。もう1つは、インドで社会課題となっている子どもの連れ去り防止のために開発された位置情報サービスSeekitです。海外で培ったイノベーションが、日本での地方スポーツチームの課題解決や、その活動を軸とする地域社会への貢献をサポートする存在として注目されています。

来場客の体験価値をボタンひとつで収集するENY feedback

水戸ホーリーホックは近年デジタルマーケティングに注力しており、2020年2月から当社のENY feedbackを導入しています。
本ソリューションは、スポーツスタジアム、リテール店舗、複合施設、イベントなどの現場への来場者が実感した顧客体験や感性価値を、ボタンひとつでリアルタイムに収集・計測できるIoTサービスです。通常は把握が困難とされている「ライト層、ライトカスタマー」にあたる顧客体験も比較的収集しやすく、得たデータをもとにサービス改善を実施し来場客数の増加、顧客満足度アップの実現に貢献します。

ボタンには高効率の発電技術が搭載されており、来場者が「ボタンを押す力」によって発電。ワンアクションでアンケートの回答が即時にクラウドに収集され、デジタルマーケティングのために分析・活用することができます。この自己発電の仕組みによって、設置後の電池交換や無線通信のための工事も不要。簡単に導入・現場運用できるのもメリットです。
当社はこのソリューションをボタン本体のほか、データをサーバーに蓄積する「サービスプラットフォーム」、蓄積データを分析・結果表示する「デジタルUI」と合わせ、ワンパッケージで提供しています。また、当社のVieureka(ビューレカ)プラットフォームと連携してAIカメラを活用すれば、ユーザー属性(年代等)を推定する機能も追加できます。

シリコンバレーでデジタルマーケティングソリューションへと進化

このENY feedback のアイデアが生まれたのは2015年のこと。当時は、「電池レス無線スイッチ」として住宅のIoT化を叶えるスマートホームデバイスとして、日本のベンチャー企業と協働で開発されました。翌2016年には米国の展示会等で市場の反応を確認しつつシリコンバレーに持ち込み、現地のテクノロジーベンチャー企業とブラッシュアップ。IoTソリューションとして洗練させるとともに米国での事業開発を推進し、2018年に複数の州で提供を開始しました。

写真:米国の店舗で導入されたENY feedback
写真:米国の店舗で導入されたENY feedback

米国の店舗で導入されたENY feedback

貴重なファンの声を観戦体験の価値向上につなげたい

米国で高評価を重ねた本ソリューションは、2021年現在、日本においてもJリーグ、Bリーグ、プロ野球の複数のチームで導入、または導入に向けた実証実験が進められています。
サッカーJ2リーグの水戸ホーリーホックでは、スタジアム来場者の声を知ることで、より良い観戦体験をお届けし、より多くのファンの方々に来場して欲しい、との思いから、ENY feedbackを使って「誰と来場したか」「サッカー観戦以外の週末は何をしている?」等、マーケティングに活用するためのさまざまなアンケートを展開しています。

写真:2020年12月、試合会場に用意されたアンケートコーナー

2020年12月、試合会場に用意されたアンケートコーナー

写真:飲食店舗の支払い方法についてのアンケート

飲食店舗の支払い方法についてのアンケート

写真:AIカメラ「VIEUREKA」と組み合わせ、来場時間と共に推定属性データ(年齢等)も取得

AIカメラと組み合わせ、来場時間と共に推定属性データ(年齢等)も取得

ENY feedbackの導入により、記入やデータ入力に手間のかかる紙のアンケートや、後日に送信するメールでのアンケートに比べ、来場者の生の声をより集めやすくなり、ある試合では観客数1,660人のうち1,463件の回答を得ることができました。

サッカークラブとしては、コアなファンはもちろんのこと、来場回数の少ないライト層のファンにもリピーターになってもらうことが重要。ENY feedbackで収集された貴重な声をもとに、より快適で楽しい観戦体験の提供、ファン数の拡大を目指しています。

インドの社会課題から生まれたSeekit

ENY feedbackに続いて水戸ホーリーホックで実証実験を進めているのが、Crowd GPSによる位置情報サービスSeekitです。この製品は2018年、紛失防止タグソリューションとしてパナソニックのインド イノベーションセンターが開発し、インド市場に向け発売されました。
インドでは、駐輪バイクの盗難や置き引きのほか、子どもの連れ去りも深刻な社会問題となっています。Seekitは、大切な我が子の安全を常に確認したいという親御さんのニーズに対応。Bluetooth™発信タグとスマートフォンアプリとの連携で位置情報を確認できるソリューションとして、インドで今も実績を重ねています。

Seekitのトラッカーを持った子どもが、親のいる場所から半径約30メートル以上離れると、追跡機能が作動。スマートフォンにインストールしたアプリによって、子どもの位置情報を確認できます。

Seekitのトラッカー。画像左:四角い「Seekit Edge」。画像右:円形の「Seekit Loop」。

Seekitのトラッカー。四角い「Seekit Edge」と円形の「Seekit Loop」の2種類を展開。

トラッカーは防塵防滴仕様で、天候や気温などインドの厳しい環境下においても耐えられる設計となっており、コイン電池式なので、日々の充電は不要。また子どもが持ち歩くことを考慮し、誤飲防止など、モノとしての品質面でも妥協のないデザインとなっています。

見守り用グッズとして展開し地域へ貢献

水戸ホーリーホックは「人が育ち、クラブが育ち、街が育つ」をミッションとし、地域社会への貢献を重視しています。地域に根差したサッカースクールも運営しており、インドで生まれたSeekitを、水戸の子ども達の見守りに活用できないかと発案。トラッカーにクラブのロゴをつけてグッズとして提供することで、スクールに通う子どもの居場所を家族やコーチがアプリを通して確認できるサービスの導入を検討中です。今後は、サポーター同士の連携、さらには自治体、教育機関との連携を視野に、安心・安全なまちづくりに寄与することを目指しています。

写真:水戸ホーリーホックのサッカースクールの生徒たち

水戸ホーリーホックのサッカースクールの生徒たち

このSeekitのソフトウェアは、IoT機器や他のスマートフォンアプリに搭載させることも可能です。ドアフォンやセキュリティカメラなどの住宅設備に組み込むことで、Seekitアプリを入れたスマートフォンと同様、トラッカーの位置追跡機能を持たせることができます。さらに、家電管理アプリ等にSeekitのソフトウェアを組み込むことで、Seekitアプリと同様の機能を持たせることもできます。

今回ご紹介したENY feedback、Seekitのみならず、当社は引き続き、いくつものイノベーションのタネをグローバル規模で育み、さまざまな形の共創に挑戦していきます。そして、お客様一人ひとりに寄り添ったソリューションへと進化させ、くらしの価値向上に貢献していきます。

CES 2021のオンライン開催に合わせ実施された「CES 2021 Panasonic in Tokyo」では、2021年3月31日(水)までアーカイブコンテンツをご覧いただけます。
ENY feedback、Seekitについてもセミナーのアーカイブ視聴が可能です。
https://www.panasonic.com/global/corporate/exhibition/ja/ces2021.html#seminar

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発表年月
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