
2026年10月14日
- 技術・研究開発
- プレスリリース
- テクノロジー
- モビリティ
- 共創
- 地域・まち
Adobe Acrobat Readerの特定のバージョンに、一部のPDFが開けないバグが発生しております。PDFが開けない場合、お使いのAcrobat Readerを最新版へアップデートの上お試しください。

2026年10月14日
技術・研究開発 / プレスリリース
欧州の主要花粉アレルゲン12種を選定
欧州を代表するアレルギー・臨床免疫学の専門家チェッキ博士との共同研究
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、欧州を代表するアレルギー・臨床免疫学の専門家であるロレンツォ・チェッキ博士との共同研究により、欧州で主要とされる花粉アレルゲン6種(※1)に対し、ナノイー(帯電微粒子水)技術による抑制効果を実証しました。さらに、ナノイー(帯電微粒子水)技術を照射した花粉アレルゲンを用いたIgE抗体反応検査において、アレルギー反応の抑制(※2)を確認しました。
近年、欧州では花粉アレルギーが社会課題となっており、欧州環境庁(EEA)は、欧州人の約30%が花粉アレルギーの影響を受けていると報告しています。(※3)また、気候変動の影響により花粉シーズンの早期化・長期化や飛散量の増加が指摘されているほか、花粉は衣類への付着や換気などによって室内に持ち込まれることが知られており、花粉対策の重要性が高まっています。(※4)花粉アレルギーは生活者のQOLに影響を及ぼすだけでなく、医療費の増大や労働生産性の低下にもつながるなど、社会・経済活動への影響も報告されています。(※5)(※6)
今回、パナソニックはチェッキ博士の知見をもとに、欧州の花粉症患者の多くがアレルギーを有する主要な花粉アレルゲン12種を整理・選定しました。そのうち、これまで検証していなかった6種(※1)を新たに評価した結果、すべてでナノイー(帯電微粒子水)技術による抑制効果を確認しました。これにより、過去の検証結果と合わせて、選定した全12種の花粉アレルゲンにおいて抑制効果が確認されました。更に、この12種の中から、飛散期間が長いアレルギー性花粉の代表的な種類4種を対象に、ナノイー(帯電微粒子水)技術を照射した後、イムノブロット法によりIgE抗体反応を評価したところ、反応の減少が確認されました。尚、本検証は後述の試験条件で試験機を用いて行った結果であり、実使用空間での効果を保証するものではありません。また、本検証は症状の原因となる花粉アレルゲンに対する効果を検証したものであり、花粉症やその他のアレルギー症状に対する効果を示すものではありません。
パナソニックは、安全で安心な空間の提供を通じた社会への貢献を目指し、今後もナノイー(帯電微粒子水)技術を進化させるとともに、その可能性を追求し続けていきます。
近年、欧州では気候変動や環境変化に伴い、花粉への曝露パターンが大きく変化しています。これまで特定の地域に限られていた花粉が広範囲で確認されるようになり、花粉シーズンの長期化も報告されています。花粉アレルギーへの対策は、屋外での曝露を避けることに加え、室内環境に存在する花粉アレルゲンへの対応に関する研究が重要です。今回の検証は、欧州で課題となる主要花粉を対象に、ナノイー(帯電微粒子水)技術の作用を評価したものであり、IgE抗体反応検査ではアレルギー反応の抑制が確認されました。今後、さらなる検証を通じて、花粉アレルゲンに対する本技術の生活空間での適用可能性について、より詳細な知見が得られることを期待しています。
※パナソニックから依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
図1 検証1試験概要図
図2 検証2試験概要図
図3 ナノイー(帯電微粒子水)照射による花粉アレルゲンの抑制
※各花粉において 左:自然放置 右:ナノイー(帯電微粒子水)照射
ナノイー(帯電微粒子水)照射、非照射の自然減衰と比較するとバンド色強度の低下が見られた。この結果から、ナガハグサ、カベイラクサ、西洋ハシバミ、モミジバスズカケノキ、ホソムギ、イトスギの花粉アレルゲンのタンパク量が低減したことを確認。
図4 ナノイー(帯電微粒子水)照射によるアレルギー反応の抑制
※各花粉において 左:自然放置 右:ナノイー(帯電微粒子水)照射
ナノイー(帯電微粒子水)照射、非照射の自然減衰と比較するとバンド色強度の低下が見られた。この結果から、カベイラクサ、オオアワガエリ、シラカンバ、ヨモギのアレルギー反応の抑制を確認。
図5 ナノイー(帯電微粒子水)発生装置
霧化電極をペルチェ素子で冷却し、空気中の水分を結露させて水をつくり、霧化電極と向き合う対向電極の間に高電圧を印加することで、OHラジカルを含んだ、約5~20 nmの大きさのナノイー(帯電微粒子水)が発生(図5)
※1 ナガハグサ、カベイラクサ、西洋ハシバミ、モミジバスズカケノキ、ホソムギ、イトスギ
※2 IgE抗体の反応
※3 参考:Climate Change, Air Quality, and Pollen Allergies—State of the Art and Recommendations for Research and Public Health, Jobst Augustin, Stefan Gilge, Heike Appel, Claudia Traidl-Hoffmann et al., Allergy (2025)
※4 参考:Pollen | Health impacts | European Climate and Health Observatory Climate-ADAPT(https://climate-adapt.eea.europa.eu/en/observatory/topics/health-impacts/pollen)
※5 参考:Impact of Rhinitis on Work Productivity: A Systematic Review, Olivier Vandenplas et al., Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice (2018)
※6 参考:Impact of allergic symptoms on work productivity in allergic rhinitis: A MASK-air direct patient data study, Rafael Jose Vieira et al., Allergology International (2025)
パナソニック株式会社
ビューティ・パーソナルケア事業部 デバイスビジネスユニット
TEL:0749-27-0485
受付:9:30~17:00(土日、祝日除く)
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますので、ご了承ください。