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画像:フルデジタルCO2/MAG溶接機「YD-500NR1」を発売

2026年9月11日

製品・サービス / プレスリリース

高出力と新溶接法で高品質溶接を実現、簡単操作で生産性向上に貢献

フルデジタルCO2/MAG溶接機「YD-500NR1」を発売

品名

インバータ式CO2/MAG溶接用直流電源

品番

YD-500NR1

溶接法

CO2/MAG/ステンレスMIG

希望小売価格

オープン価格

発売日

2026年9月14日

パナソニック コネクトグループ(グループCEO:ケン・セイン、以下、当社)は、溶接品質の安定化、人手不足や環境負荷低減といった製造業の喫緊の課題に対し、高出力と新開発の溶接法を組み合わせた、厚板溶接に最適なフルデジタルCO2/MAG溶接機「YD-500NR1」を2026年9月14日より発売します。本製品は、アークの追従性向上による高い溶接性能に加え、新開発のローヒート溶接法により、高品質かつ効率的な溶接を実現します。また、直感的な操作性と充実したサポート機能により、初心者から熟練者まで幅広いユーザーが簡単に扱えるよう設計されています。

■新製品開発の背景

自動車・造船・鉄骨・建機・車両などモノづくりの現場で不可欠な「溶接」において、テクノロジーの急激な発展に伴い、進化するモノづくりに合わせて溶接工法も大きく変化しています。特に大電流を必要とする鉄骨や造船などの厚板溶接においては、製品の安全性と耐久性を確保するために、きわめて高い品質基準が求められますが、製造現場では以下のような3つの課題に直面しています。

第一に、厚板溶接における品質安定性の確保と生産効率の両立です。多層溶接が一般的な厚板溶接では、過剰な入熱がビード垂れや熱影響部の脆化を招き、再加工や検査コストを増大させます。また、従来の溶接機では高電流域でのアーク不安定性やスパッタ多発、溶け込み不足が発生しやすく、後処理作業の増加と生産性低下を招いていました。これらの品質と効率の課題は、生産現場の大きな負担となっています。

第二に、溶接技術者の不足と技能継承の困難さが挙げられます。溶接技能は長年の経験と勘に頼る部分が多く、熟練技能者の高齢化と若年層の不足が深刻化しています。新人溶接工が複雑な操作や専門知識を習得するには長い年月がかかり、日々の業務を通じた技術習得だけでは限界があるため、品質のばらつきや生産効率の低下を引き起こしています。

第三に、環境負荷の低減と持続可能性への対応です。カーボンニュートラル社会の実現に向け、製造業においてもCO2排出量の削減や省エネルギー化が喫緊の課題となっています。同時に、長期的な視点での設備の運用効率化やメンテナンス性向上も求められています。

当社は、1957年の溶接事業展開以来68年間にわたってフルデジタル溶接機を発売するなど、業界をリードしてきました。これらの製造現場における課題を解決するため、フルデジタル溶接機の高精度波形制御技術をさらに進化させるとともに、使いやすさにこだわり、そしてサステナブルな新世代型溶接機を開発しました。

<主な特長>

1.「高品質溶接」

アークの追従性向上、全電流領域で安定した溶接を実現。
ローヒート溶接法により、ビード垂れや溶落ち防止に効果を発揮。

2.「簡単操作」

ベストセラー機の操作性を継承した直感的な使いやすさと、初心者もサポートする板厚指令と溶接ナビ、溶接コンシェルジュ機能。熟練技能者から初心者まで使いやすい物理ボタン+3.5インチカラー液晶ディスプレイ。「入熱量測定機能」で管理業務の効率化をサポート

3.「サステナブル」

最先端の制御技術でCO2排出量最大28%(※1)削減することで環境負荷を低減。
USBによる機能拡張やメンテナンスしやすい設計、『iWNB』(※2)による稼働状況や溶接情報の一元管理による生産性向上で、持続可能なモノづくりに貢献。

【特長の詳細】

1.「高品質溶接」

画像:高品質溶接 炭酸ガス(CO2)溶接

CO2溶接にて「マルチモードリアクトル」(※3)によりフルソフトウェアで溶接電流波形を制御することにより、アークの追従性をさらに向上させました。これにより、ウィービングや突出し長さが変化した場合でも素早くアークを安定させ、高品質溶接を実現します。また、幅広い電流域の溶接電流波形をコントロールすることが可能となり、低電流域から高電流域まで幅広く高品質溶接が実現できます。
新たに加わったローヒート溶接法は、初期溶接、本溶接、クレータ溶接、溶接停止をあらかじめ設定した時間で繰り返すことで、入熱量をコントロールし、立ち向かい溶接でのビード垂れやギャップ溶接時の溶落ちを抑制。美しい仕上がりと安定した溶接品質に貢献します。

画像:高品質溶接 混合ガス(MAG)溶接
画像:高品質溶接 溶接性能(ローヒート溶接)

2.「簡単操作」

画像:簡単操作 液晶表示

直感的な操作ができるユーザーインターフェース(UI)と分かりやすい情報表示で、溶接機の操作や条件設定の操作性および視認性を格段に向上しています。

経験が浅い方や初心者の方にも安心なサポート機能も充実。溶接作業の推奨条件を自動選択する『溶接ナビ』は、溶接継手などの情報がイラストで表示されることで作業者は実際の作業をイメージしながら簡単に設定でき、溶接条件出しの時間を短縮します。『溶接コンシェルジュ』は、現場の作業状況や作業者の課題を液晶表示に従って入力していくことで経験や専門知識が必要な溶接パラメータ調整をわかりやすくサポートします。

画像:簡単操作 板厚指令、溶接ナビ
画像:簡単操作 溶接コンシェルジュ
画像:簡単操作 入熱量

これまで鉄骨や橋梁などの溶接現場では、品質管理のために溶接技術者とは別に記録管理者が立ち会い、各数値を記録して入熱量を計算するのが一般的でした。「入熱量測定機能」は、こうした管理業務の効率化をサポートします。本機能は、事前に「溶接長」を入力して溶接を行うだけで、従来は手計算していた入熱量を自動で算出し、カラー液晶画面に表示します。これにより、作業者自身がその場で入熱量を確認することが可能になります。さらに、あらかじめ入熱量の上下限値を設定しておくことで、測定値が基準値から外れた場合に接点出力でお知らせする機能も備えています。これは、作業者が溶接品質を確認しながら作業を進める上で有効な補助機能となります。これらの機能により、入熱量管理に掛かる工数を削減し、現場の生産性向上に貢献します。

3.「サステナブル」

画像:サステナブル 省エネ性能、メンテナンス性、高い冷却能力

最先端のインバータ制御技術により、CO2排出量を削減し、省エネに貢献します。設計面では、冷却ファンを脱着可能、防塵区画を保護した状態で両側板が取り外せる構造を採用し、メンテナンス性がさらに向上しました。

画像:USBイメージ

また、USBで溶接特性やソフトウェアを追加で機能拡張できるポートを完備。1台の溶接機で新素材・新工法への対応力が向上します。

今後、溶接施工の前後工程も含めた溶接関連情報のプラットフォームである統合溶接管理システム『iWNB(※2) for Welding Machines』に対応予定です。他社製含めて1台から1,000台まで接続可能な『iWNB for Welding Machines』との接続によって、溶接機の情報を収集、蓄積、分析することが可能となり、生産性向上・品質向上・トレーサビリティ強化を実現します。溶接現場の見える化が推し進められることで、工場全体の生産性向上および品質の改善に貢献します。

▼統合溶接管理システム「iWNB for Welding Machines」について
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_welding/products/iwnbforwm

※1 現行サイリスタ機YD-500KR2との比較。算出条件:稼働日数260日、溶接4時間/日、待機4時間/日、当社測定方法に基づく。電力削減率は使用環境・条件により異なる場合があります。

※2 Integrated Welding Network Boxの略。iWNBへの接続には別途通信ユニットが必要です。

※3 マルチモードリアクトル:溶接中のアーク切れ防止とスパッタ抑制という異なる要求を満たすことが可能なリアクトル構成です。

YD-500NR1は、これらの厚板溶接業界が抱える多岐にわたる課題に対し、高出力と新溶接法による「高品質」、直感的な操作性とサポート機能による「簡単操作」、そして省エネ設計とデータ連携による「サステナブル」な製品として、厚板溶接現場の未来を切り開きます。

■新世代型溶接機「Nシリーズ」について

2000年に発売を開始した「フルデジタル溶接機」は、業界に先駆けて溶接波形をデジタル制御することにより精密な波形調整を実現して、高品位・高品質な溶接を追求した溶接機としてお客様に支持されてきました。その後さらなる進化を遂げ、「高い溶接性能」と「多彩な機能」を高次元で融合させることで、高度化・多様化するお客様のご要望にお応えしてきました。
新世代型溶接機Nシリーズは、【Comfortable(使いやすく)、Capable(溶接性能の向上)、Connectable(つながる)】を3つの開発コンセプトとして、これまでのフルデジタル溶接機からモデルチェンジを行い、新しいフルデジタル溶接機シリーズとして展開しています。

当社は、本製品を通じて、今後より一層高度化する「モノづくり」に貢献できるフルデジタル溶接機のラインアップ拡充を図ることで、溶接プロセスで社会をつなぎ、世界の暮らしを豊かにします。

▼フルデジタルCO2/MAG溶接機「NR1シリーズ」製品ウェブサイト
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/welding_machine/lineup/semiauto-nr1

▼パナソニック コネクト 溶接・ロボット・レーザ事業 ウェブサイト
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_welding

【パナソニック コネクト株式会社について】

パナソニック コネクトグループはパナソニックグループのB2Bソリューションの中核を担う企業集団です。グローバルで約29,100名の従業員を擁し、売上高は1兆3,803億円(2025年度)を計上しています。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパス(企業としての存在意義)として掲げ、製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションや高度に差別化されたハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメントのお客様をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいます。また、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」の実現を目指しています。
また、「人権の尊重」と「企業競争力の向上」を目的に、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)推進を経営戦略の柱のひとつに位置づけ、多様な価値観を持つ一人ひとりがイキイキと力を発揮できる柔軟性の高い企業文化の改革に取り組んでいます。

▼パナソニック コネクト株式会社 ウェブサイト
https://connect.panasonic.com/jp-ja/
▼パナソニック コネクト Newsroom
https://connect.panasonic.com/jp-ja/newsroom
▼パナソニック コネクト DEI(Diversity, Equity & Inclusion)
https://connect.panasonic.com/jp-ja/about/sustainability/dei

【お問い合わせ先】

パナソニック コネクト株式会社 溶接プロセス事業部 お客様ご相談窓口
フリーダイヤル:0120-700-912
受付時間:平日 9:00~12:00、13:00~17:00(土日、祝日、年末年始、パナソニック コネクト所定の休日を除く)

パナソニック コネクト株式会社 FA、溶接 ご相談窓口
https://industrial.panasonic.com/cuif2/jp/contact-us?field_contact_group=13

記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更などにより、最新の情報と異なる場合がありますので、ご了承ください。

配信元:
パナソニック コネクトグループ

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フルデジタルCO2/MAG溶接機「YD-500NR1」イメージ
YD-500NR1 1
YD-500NR1 2
炭酸ガス(CO2)溶接
混合ガス(MAG)溶接
溶接性能(ローヒート溶接)
液晶表示
板厚指令、溶接ナビ
溶接コンシェルジュ
入熱量
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