ホームの乗降監視用映像にAI画像解析技術を活用して運転業務のさらなる高度化に取り組む実証実験を2024年2月1日（木）より実施します

東急電鉄株式会社（以下、東急電鉄）とパナソニック コネクト株式会社（以下、パナソニック コネクト）は、テクノロジーを活用したオペレーション変革の1つとして、東横線の都立大学駅、多摩川駅ホームの乗降監視用映像にAI画像解析技術を活用した、運転業務のさらなる高度化に取り組む実証実験（以下、本実証実験）を2024年2月1日（木）より2024年3月31日（日）まで実施します。

本実証実験は、デジタル技術を活用したお客さまサービスの高度化とさらなる安全性の向上を目指し、ワンマン運転を行う運転士のドア閉扉判断補助として、ホームで介助が必要なお客さまのご案内を行う際の合図（以下、バリアフリー合図）を送る駅係員をパナソニック コネクトの提供するAI画像解析技術により検出するものです。

東急電鉄は、少子高齢化による将来の労働力不足をはじめとした環境の変化に柔軟に対応できるよう、テクノロジーを活用したオペレーションの変革を推進し、「安全・安心」な事業基盤の強靭化を目指しています。事業構造変革の一環として、2023年3月18日より、東横線でワンマン運転を実施しています。

現在、ワンマン運転における、乗降時に介助が必要なお客さまのご案内は、ホーム上での対応開始時に、赤い手袋と反射ベストを着用した駅係員が運転士に両手を交差させるバリアフリー合図を送り、対応終了時には片手をあげる終了合図を送って行います。そして、駅係員の合図を車内モニタで確認した運転士が、対応開始時、対応終了時ともに、マイク放送で認識した旨を駅係員に伝え、相互確認を行うといった安全を確保したオペレーションで実施しています。

本実証実験では、駅係員のバリアフリー合図の視認性をさらに高めることを目的に、ホーム上の乗降監視用映像内で、バリアフリー合図を送る駅係員をパナソニック コネクトが提供するAI画像解析技術により検出し、運転士が確認する車内モニタに「手合図検知」の文字を表示します。

今後は、本実証実験で得られた知見を活用し、運転士の閉扉判断に影響のある駆け込み乗車などのその他の事象の検出も検討していきます。デジタル技術を活用したお客さまサービスの高度化とさらなる安全性の向上を目指し、テクノロジーを活用したオペレーションの変革を推進します。