【お知らせ】

Adobe Acrobat Readerの特定のバージョンに、一部のPDFが開けないバグが発生しております。PDFが開けない場合、お使いのAcrobat Readerを最新版へアップデートの上お試しください。

画像:Neuron(TM)ロゴ

2024年1月9日

製品・サービス / プレスリリース

パナソニックASアメリカ社が、ソフトウェアディファインドモビリティの未来に向けてNeuron™ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)を発表

インフォテインメントとeCockpitシステムのグローバルリーダーであるパナソニック ASアメリカ社のHPCアーキテクチャは、優れたモビリティパフォーマンス、拡張性、アップグレード可能なモジュール設計を提供します。

2024年1月8日(米国時間)― 本日、CES 2024において、Tier1サプライヤーであるパナソニックASアメリカ社(以下、PASA)は、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)システムを発表しました。Neuron™と名付けられた革新的なシステムは、ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)の進化に伴い急速に進化するモビリティのニーズに対応します。

自動車のソフトウェア依存性の高まりにより、車両システムは、長期のライフサイクルにわたりソフトウェアのアップデートをサポートする必要があります。自動車は、運転支援機能に対応するために、ハードウェアとソフトウェアのコンピューティングプラットフォームを活用しています。Neuron™ HPCは、ソフトウェアのアップグレードだけでなく、プラットフォームのライフサイクル全体にわたるハードウェアのアップグレードも可能にします。

Neuron™ HPCは、複数のECUの機能を集約して、冗長なコンポーネントを削除することにより、車両のコストと重量を削減し、統合による複雑さを軽減することができます。このHPCシステムは、高性能かつ大量データの入力処理機能を備え、アップグレード可能で拡張性があり、進化する車載プラットフォームに対応できる将来性を備えています。

Neuron™ HPCのアーキテクチャ

ハイパフォーマンスコンピューティング・アーキテクチャは、ECUの数を最大80%削減し、リアルタイムで機能横断的な通信を行うための高速なクロスドメイン・コンピューティングを可能にします。Neuron™ HPCの設計は、内燃機関(ICE)、ハイブリッド(HEV)、電気自動車(EV)を含むあらゆる車両プラットフォームに適しています。

PASAのCTO、Andrew Poliakは「OEMと協力して、運転体験をテクノロジーとともに進化させるために、業界最大規模の中央コンピューティングプラットフォームを設計し、課題に対応しました。」と述べています。「Neuron™は、消費者の自動車所有期間全体にわたって、性能、安全性、革新性を最大化し、OEMがこれからのモビリティニーズに対応するために必要な、将来性のあるSDVプラットフォームを提供することを可能にします。」と続けています。

主要システム

合理化された設計により、Neuron™ HPCは、複数のECUを1つに統合し、自動運転、ADAS、シャーシ、ボディ、およびインフォテインメント機能を処理します。

技術的なメリット

  • 統合ユニット:Neuron™は、優れたビジュアルを実現するGPUや、AD/ADAS、セキュリティなどのユースケースに対応するAI向けのニューラルプロセッサ/アクセラレータなど、さまざまな専用コンピューティングプロセッサを1つのユニットに統合できます。
  • 処理能力*1:Neuron™ HPCは、車両全体に分散処理を提供することを可能にし、現在市販されている最先端の車載コンピューティングコアの約10倍の性能をサポートします。
  • 放熱設計:最大1000 Wの消費電力に対応できる水冷システムを統合します。
  • 接続性とスピード:Neuron™ HPCアーキテクチャ設計は、新しい技術や標準規格が車載向けに利用可能となった際に、それらを容易にアップグレードすることを可能とします。
  • SDV向けソフトウェア:Neuron™は、業界標準の仮想デバイスインターフェースVirtIO、ドメイン間の通信をサポートするソフトウェアフレームワークを提供します。
  • サイバーセキュリティ:VERZEUSE®は、サイバー攻撃に対抗するために安全性、堅牢性、拡張性を提供するパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社のサイバーセキュリティ技術・サービスです。VERZEUSE®は、仮想化プラットフォームが制御するネットワークやストレージの通信データを監視したり、信頼された領域からセキュリティ監視機能のチェックを行う多段構成を取ることで、車両内におけるセキュリティ監視機能を堅牢化します。
  • クラウドネイティブ:パナソニック オートモーティブは2023年11月、クラウドベースの開発プラットフォーム、Virtual SkipGen™(vSkipGen™)を発表しました。vSkipGen™は、仮想デバイスインターフェースVirtIOによって仮想化を行い、最新のコックピットシステムの開発に必要な自動車周辺機器とセンサーシミュレーションをサポートしています。vSkipGen™により、クラウド上で開発したソフトウェアが、Neuron™コックピットシステムボード上での動作が可能となり、市場投入までの時間を短縮し、ソフトウェアの品質を向上させます。

*1:本システムでは、1600K DMIPS対応

パナソニックASアメリカ社について

パナソニックASアメリカ社は、パナソニック ノースアメリカ株式会社の一部門であり、自動車インフォテインメントおよびコネクティビティシステムソリューションの世界的なリーディングサプライヤーです。同社は、ジョージア州ピーチツリーシティに本社を置き、ミシガン州ファーミントンヒルズで営業、マーケティング、エンジニアリング拠点を保有しています。パナソニックASアメリカ社の詳細については、https://na.panasonic.com/us/automotive-solutionsをご覧ください。

パナソニック ノースアメリカ株式会社について

北米ニュージャージー州ニューアークを拠点とするパナソニック ノースアメリカ株式会社は、持続可能なエネルギー、没入型エンターテインメント、統合サプライチェーン、モビリティソリューションの革新を通じて、B2Bのお客様を支援し、より良い生活とより良い世界の実現に取り組んでいます。同社は、大阪に本社を置くパナソニック ホールディングス株式会社の主要な北米子会社です。Interbrandの2022年のトップ100のベストグローバルブランドの1つであるパナソニックは、世界中の企業、政府機関、消費者から、先端技術のパートナーおよびインテグレーターとして認められています。パナソニックのアイデアとイノベーションについては、以下のウェブサイトhttps://na.panasonic.com/usをご覧ください。

記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

配信元:
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社

画像ダウンロード

Neuron(TM)ロゴ

注目ニュース