2024年11月1日
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パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社(代表取締役社長:永易 正吏、本社:神奈川県横浜市)の後席48インチディスプレイシステムが、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)の「Lexus LM」(2023年6月発売)に採用されました。
後席ディスプレイシステムは、リアシート乗員のためのエンターテインメントシステムです。リアシートでテレビやラジオを楽しめる他、HDMI端子やWi-Fiに接続することによりパソコンやモバイル端末との接続も可能で、車室内の快適性向上に貢献するものです。
当社は、後席ディスプレイシステムにおいて1997年にカーメーカーに純正採用されて以来、現在まで豊富な経験と技術力を有しています。自動運転の普及・発展により、今後より一層重要視される車室空間の領域において、後席ディスプレイシステムで培ったディスプレイ技術を含んだ車室空間ソリューションをカーメーカーへご提案することで、安全・安心で快適な移動時間の実現に貢献してまいります。
画面サイズの最大化のため、液晶パネルメーカーと協業し、後席ディスプレイシステム内の意匠パネル/表示部の固定構造を、従来の液晶パネル周囲固定方式から背面固定方式へ変更することで狭額縁化を図りました。車載部品に求められる強度への影響を考慮しつつ最適設計し、従来品より額縁幅を42%削減。これにより、車両デザインを損なうことなく、従来品2枚分の画面サイズとなるPillar to Pillarの48インチディスプレイの搭載を可能にしました。
【従来後席ディスプレイシステムとの比較】
アスペクト比32:9という横長ディスプレイの特徴を活かし、センター1画面モード(FHD)、左右別ソースを表示できる左右2画面モード(FHD×2)、さらに32:9の横長1画面モードと後席乗員の用途に応じた画面切り替えを可能としました。また、左右2画面モードでは、ワンタッチで左右画面の入れ替えも可能としました。HDMI端子も2系統搭載し、エンタメだけでなく、車室内で仕事をするユースケースにも適応できます。
本プロジェクトは、当初現行同等の26インチで開発をスタートしましたが、さらなる大型化の要望に応えるため、新規ディスプレイモジュールの開発に挑戦しました。そのため、その大型ディスプレイ開発や車両としてのシステム制約を突破するための関連部品との調整など、通常よりも短期間での開発が必要となり、品質担保に加え開発リードタイムの短縮が求められました。そこで、かねてより検討していたマネジメント手法であるCritical Chain Project Management(以下、CCPM)をトライアル導入しました。プロジェクトをタスクごとに分解し、プロジェクト日程への影響度からタスクの優先順位を明確化します。プロジェクト全体の進捗業況は赤/黄/緑の状態で可視化し、今やるべきこと(やらなくてもよいことの明確化)に集中することで全体最適を図り、2.5カ月のリードタイム短縮に成功しました。
【CCPM概念(タスクの優先順位)】
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 企画センター コーポレートコミュニケーション室
e-mail:press-pas@ml.jp.panasonic.com Tel:045-939-6103
記事の内容は発表時のものです。
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