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画像:静岡工場_空撮

2023年9月14日

企業・経営 / プレスリリース

長く安心してお使い頂くためのこだわり「Panasonic Quality」を追求

パナソニック静岡工場 操業50周年 日本の洗濯文化をけん引

パイロット工場としてものづくりのDX化に挑戦

パナソニック株式会社の静岡工場が、操業50周年を迎えました。日本初の全自動洗濯機専門工場として竣工して以来、水流制御による洗浄力の向上や世界初となるヒートポンプ式乾燥、洗剤自動投入など新たな技術で使いやすさと環境性能を両立する洗濯機が静岡工場から誕生。日本の洗濯文化をけん引してきました。

静岡工場は、2槽式洗濯機が全盛期を迎えていた折に、女性の社会進出増加などの社会変化を先取りし、全自動洗濯機の専門工場として1973年6月より操業を開始しました。1968年、創業者の松下幸之助は、「過疎地解消のために、人目減少の地城に新工場を展開する」という方針を打ち出し、全国各地に工場建設を進めました。静岡工場の竣工は、この方針に沿うものであり、静岡県ならびに袋井市からの誘致に加え、昔からものづくりが盛んで東海道の中心に位置する遠州という土地柄により、建設地に選定しました。

静岡工場は、
(1)最高品質の製品づくりと高効率なものづくりの達成
(2)人材育成と人間性豊かな職場づくり
(3)地域社会に愛され親しまれる工場運営
の3つの方針を柱に運営を開始しました。中でも力を入れたのは、最高品質を担保した高効率なものづくりです。プレス部品や樹脂部品など主要部品の内製化により品質の均一化を図ったほか、長さ100メートルにおよぶ自動検査ラインを2ライン備え、全数サイクルテストを実施して、お客様に最高品質の洗濯機をお届けしてきました。

さらに、当時最先端の生産システムを導入し、部品の検収から保管、組立工程への搬送をコンピュータ管理化。搬送業務の低減に加えて、生産機種の切り替え時におけるロス削減の効果も生み出しました。この思想は現在も引き継がれており、RFタグを用いた部品管理、データ管理・分析により工程ロスの要因を瞬時に特定して生産工程にフィードバックする組立工程のDX化など、お客様の需要に応じてフレキシブルに生産して供給するものづくりへと進化。パナソニックグループにおけるものづくり改革のパイロット工場としてチャレンジし続けるとともに、活動成果は国内外の生産拠点へ展開していく予定です。

2022年6月には、ドラム式洗濯機の専門ラインを新設し、生産能力を従来の1.5倍に増強。ドラム式洗濯機の生産に最適化した工場へと刷新しました。今後も、時代の変化を先取りし、静岡工場から新たな洗濯文化の価値を提供するとともに、お客様により長く安心してお使い頂く製品を生み出すものづくりのこだわり「Panasonic Quality」を進化させていきます。

<静岡工場の特徴~匠の技とDXの掛け合わせ~>

静岡工場は、主要部材をつくる源泉工程から組み立てまで行う一貫生産体制となっています。これは、主要部品を内製化することで部品レベルでのバラつきを低減し、より高品位なものづくりを実現するという操業開始当時の思想を、今に引き継ぐものです。

洗濯機としてはごく当たり前の「水漏れを防止しながら、洗濯槽を安定して回転させる」という機能を安定して生産するためには、非常に高いものづくり力が求められます。例えば、振動を低減するためには、材料の金属板を正確な円形に加工し、かつ、少しのズレもなく円の中心に回転軸を配置しなければなりません。それを支えるのが、50年にわたって培ってきた「匠の技」であり、静岡工場の競争力のベースになっています。

そして、操業100年に向けた静岡工場の新たな挑戦が、ものづくりのDX化です。これまで静岡工場のものづくりを支えてきた「匠の技」を未来へと受け継ぎ、さらに進化させる活動を展開。生産工程のさまざまな情報をデータで集積・分析することによって、工程で不具合が発生した場合でも瞬時に原因を特定し、工程にフィードバックする仕組み構築に取り組んでいます。さらに、流通と連携した実需連動SCM(Supply Chain Management)を構築し、DXの取り組みと掛け合わせたオペレーション力の強化により、お客様が必要な時に、必要なタイミングでお届けする体制を実現。即納率:94%※1、在庫日数:1/3削減※2という効果が出ています。

※1 2023年3月時点
※2 2023年3月時点、取り組み前との比較

生産工程のデータを集約・分析

「匠の技」をデジタル化したドラム加工

<静岡工場の主な変遷>

1972年 静岡県袋井市に新工場の建設を決定、着工
1973年 日本初の全自動洗濯機専門工場として操業開始(月産10,000台)
1976年 乾燥機の生産を開始
1985年 プレス加工後平板で塗装を行う画期的なPCM工法を導入
1988年 全自動洗濯機の需要増に対応して増産体制を構築(月産100,000台)
1991年 QRA棟竣工(品質・性能検査体制の拡充)
1993年 ステンレス製洗濯槽の生産ラインを増築(従来の樹脂製からステンレス製へ変更)
2003年 ドラム式洗濯乾燥機の生産を開始
2006年 全自動洗濯機にセル生産を導入
2008年 ドラム式洗濯乾燥機にセル生産を導入
2020年 部品受入れ棟竣工(部品受入物流の整流化)
2022年 ドラム式洗濯乾燥機の専門ラインを新設
2023年 操業50周年

<静岡工場の概要>

画像:静岡工場_建屋
  • 操業開始:1973年6月
  • 所在地:静岡県袋井市新池1131番地
  • 敷地面積:68,500 m2(約21千坪)
  • 生産品目:ドラム式洗濯乾燥機、縦型洗濯乾燥機、衣類乾燥機

記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

配信元:
パナソニック株式会社
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