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画像:純水素型燃料電池「H2 KIBOU」新製品

2023年4月24日

製品・サービス / プレスリリース

工場からのニーズが強い三相三線に対応

純水素型燃料電池 5 kWタイプのラインアップに新製品を追加

高発電効率を維持し、コストダウンを実現

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社(以下、パナソニック)は、高純度の水素と空気中の酸素との化学反応で発電する純水素型燃料電池の新製品を2023年6月1日に発売します。

当社は、2021年10月1日に、5 kWの純水素型燃料電池「H2 KIBOU※1」を発売しました。
また、2022年4月15日より、純水素型燃料電池と太陽電池を組み合わせた自家発電で、当社滋賀県草津拠点内にある燃料電池工場の製造部門の全使用電力を100%再生可能エネルギー※2で賄うことができる「RE100ソリューション」実証施設「H2 KIBOU FIELD」を稼働し、燃料電池、太陽電池、蓄電池の3電池連携・制御による最適な電力需給運用に関する技術開発および検証を行っています。

「H2 KIBOU FIELD」での実証を進める中で、ご見学に来られる多くのお客様から、工場での導入促進にあたり、動力電源として三相三線の対応が必要とのご意見や、設置コストの低減を求める声をいただきました。

今回発売する新製品は、現行の5 kWの純水素型燃料電池をベースとし、ご要望の多い三相三線への対応を可能にしました。
また、プログラマブルロジックコントローラ(以下、PLC)を用いることで、最大250台までの純水素型燃料電池の連結を実現。高出力化により工場のRE100化などをサポートします。
加えて、熱処理を製品本体のラジエーターによる個々の処理から、熱回収装置でのまとめ処理に変更。排熱を工場で有効に利用することも可能です。これにより、大規模連結においてトータルでの設置費用の削減にも繋がり、工場等への導入が進むものと期待しています。

パナソニックでは、今後も現場のニーズにきめ細かく対応し、カーボンニュートラル社会に向けて推進していきます。さらに、グループが掲げる「Panasonic GREEN IMPACT」に基づき、再生可能エネルギーの導入拡大に向けて、水素の本格活用という新たな選択肢の提案を通じて、脱炭素社会への実現に貢献していきます。

<特長>

1. 最大250台まで連結でき、お客様に合わせた発電量の設定が可能

2. 三相三線200 V、エネルギーマネジメントシステム(EMS)への対応が可能

3. 高発電効率を維持し、トータルコストダウンを実現

※1:H2 KIBOU および H2 KIBOUのロゴは、パナソニック株式会社の商標として登録されています。
パナソニック製 純水素型燃料電池には「H2 KIBOU」という愛称を継続使用していきます。
※2:環境価値証書の活用を含む再生可能エネルギーにて生成されたグリーン水素を活用することでRE100に対応可能、
実証時は再エネ由来の水素を用いるものではありませんが、将来的には再エネ由来の水素を使用したRE100化を目指しています。

【参考】
2021年10月1日 プレスリリース「純水素型燃料電池 5 kWタイプを発売」
https://news.panasonic.com/jp/press/jn211001-3
2022年4月15日 プレスリリース「純水素型燃料電池を活用した実証施設「H2 KIBOU FIELD」稼働」
https://news.panasonic.com/jp/press/jn220415-1

【お問い合わせ先】

エレクトリックワークス社 電材&くらしエネルギー事業部
電話:06-6908-1131(代表 受付 9:00~17:30)

【主な製品特長】

1)最大250台まで連結でき、お客様に合わせた発電量の設定が可能

PLCを用いることで、最大250台まで本製品を連結させることができ※3、高出力で工場のRE100化などをサポートします。
また、5 kW単位の足し合わせで発電量の設定ができ、お客様の様々なニーズや設置場所・条件に対応します。

※3:大規模連結をPCで制御するためには、専用の制御ソフト(大規模連携PCアプリ)が必要です。

画像:大規模連携PCアプリの画面例

大規模連携PCアプリの画面例

2)三相三線200 V、エネルギーマネジメントシステム(EMS)への対応が可能

工場での導入に際し、要望の多い三相三線200 Vへの対応が可能になりました。
また、PLCと当社開発のエネルギーマネジメントシステム(以下、EMS)により、「H2 KIBOU FIELD」で実証している、3電池連携の制御が可能になります。お客様がお使いのEMSともサーバー連携ができるので、当社EMSとの併用運用も可能です。

画像:エネルギーマネジメントサービスの概念図

エネルギーマネジメントサービスの概念図

画像:当社開発のEMS画面の例

当社開発のEMS画面の例

3)高発電効率を維持し、トータルコストダウンを実現

基本性能である発電効率は、55%(LHV)と高い値を維持しつつ、熱処理を製品本体のラジエーターによる個々の処理から、熱回収装置でのまとめ処理に変更することで、設置工事を含めたイニシャル費用のコストダウンを実現しました。

【仕様概要】

  現行機種
(PH1、単相三線)
追加機種
(PH1+、三相三線)
プロダクトネーム H2 KIBOU
燃料電池種類 固体高分子形(PEFC)
品番 FC-5KLR1HS FC-H50MJD1P
発売年月 2021年10月 2023年6月(予定)
デザインパネル 付属 別売品
形態 モノジェネ/コージェネ自動切替 コージェネ(外部水冷方式)
制御コントローラー PC(最大10台まで)※4 PCアプリ(付属) 燃料電池PCアプリ(付属)
PC+PLC(最大250台まで)※5 大規模連携PCアプリ(別売品)
PLC+当社開発EMS リモート監視制御(Cloud)
自立起動対応 可能(抵抗器ユニットと起動用電源が必要)
環境 ガス種 純水素(水素濃度99.97%以上)
ガス供給圧力 50 kPa±10 kPa
電源種別 1Φ3W AC200V 50Hz/60Hz
1Φ2W AC100V 50Hz/60Hz
3Φ3W AC200V 50Hz/60Hz
設置環境温度 -10℃~40℃(常時通電前提)
設置可能高度 標高500 m以下
設置 本体寸法 W834 mm×D417 mm×H1766 mm
(デザインパネルを含む)
W795 mm×D396 mm×H1797 mm
本体乾燥質量 200 kg
(デザインパネルを含む)
170 kg
設置離隔距離
(メンテスペース)
前面 600 mm 前面 600 mm
背面 600 mm 背面 600 mm
上面 1000 mm 上面 600 mm
左右側面 600 mm 左右側面 600 mm
基本性能 発電出力 5000 W(停電時出力2500 VA) 5000 W
出力電圧 単相三線式200 V
(自立出力時は単相二線100 V)
三相三線式200 V
発電時間 最長120時間
消費電力 通常最大時 155 W以下 165 W以下
凍結予防ヒータ 578 W 234 W~330 W
無負荷時
(待機時)
30 W以下
ガス消費量 定格発電時 49.6 NL/min 50.5 NL/min
最大時 51.6 NL/min
熱出力 排熱回収温度 約60℃
定格発電時熱出力 3480 W
効率 発電効率(LHV/HHV) 56%/47.3% 55%/46.4%
排熱回収効率(LHV/HHV) 39%/32.9%
起動時間 約1分(定格出力開始までは約7分)
通常停止時間 約30秒 約20秒
ドレン排水量 約1.2 L/h
定期メンテナンス 通電時間、発電時間に応じて設定 発電時間に応じて設定

※4:アプリをインストールするPC(操作用PC)はお客様でご準備が必要です。操作用PCと燃料電池ユニット間はLAN接続が必要です。
※5:アプリをインストールするPC(操作用PC)はお客様でご準備が必要です。操作用PCとPLC間、PLCと燃料電池ユニット間はLAN接続(HUB中継)が必要です。

本リリースの製品は開発中のものであり、仕様は予告なく変更される場合があります。

記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

配信元:
パナソニック株式会社

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画像:純水素型燃料電池「H2 KIBOU」新製品 正面
画像:純水素型燃料電池「H2 KIBOU」新製品 右側
画像:純水素型燃料電池「H2 KIBOU」新製品 左側

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