2024年9月30日
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パナソニック株式会社は、CO2機器の普及で先行する欧州市場において、新たに小型店舗やプレハブ冷凍・冷蔵庫に対応した、CO2冷媒採用のノンフロン冷凍機1.6kW(2馬力相当)2仕様(標準/耐重塩害仕様)を開発し、2017年5月より販売を開始します。
当社は日本市場で初めて、自然冷媒であるCO2冷媒を採用したスーパーマーケット向けショーケース用冷凍機システムを開発し、2010年9月に発売を開始しました。2017年3月末までに、日本全国のコンビニエンスストア、スーパーマーケットなど約2,200店舗に、約5,800台のノンフロン冷凍機を納入する見通しです。今般、この日本市場で培った経験を生かし、Fガス規制など環境対応において先行する欧州市場向けに新製品を投入し、新たな事業展開を目指します。
新製品は、長年日本で信頼を得ている当社独自のCO2二段圧縮ロータリーコンプレッサーと冷媒回路(スプリットサイクル)を搭載し、高COP※1の冷凍サイクルを実現しています。代替フロンであるHFC冷媒採用機種に比べ、年間消費電力量を約30%※2削減でき、さらに欧州市場で求められる様々な規制に対応しています。
欧州市場は環境に対する意識が高く、EU域内ですでに約8,700店舗※3にCO2機器が導入されています。大型店舗では大出力集中型のCO2ブースター式冷凍機(ラックシステム)が広く普及していますが、小型店舗においては未導入の割合も高く、小出力分散型機器のさらなる需要拡大が見込まれています。本製品の発売により、当社は、欧州市場においてコンビニエンスストア、小型スーパーマーケット、ガソリンスタンドの併設店舗のような小型店舗、またプレハブ冷凍・冷蔵倉庫にも、ノンフロン冷凍機の提供が可能になります。
当社は、まずノルウェー、デンマーク、スウェーデン、ベルギーの4カ国で販売を開始し、初年度で300台以上の導入を目指します。今後はドイツ・オランダなど各国への展開も視野に入れており、2020年には欧州市場で10億円の事業規模を目指します。
2016年10月にルワンダ・キガリで開催されたMOP28(モントリオール議定書第28回締約国会合)において、先進国においては2036年までに段階的にHFCを基準年(2011-13年)の85%に削減することが合意され、脱フロンに向けた世界的な動きがより一層活発化されると予想されます。当社は、地球温暖化防止と環境配慮型店舗の実現に向け、今後もCO2冷媒に対応した機器の開発を積極的に推進していきます。
品名 | ノンフロン冷凍機 | ||
---|---|---|---|
標準仕様 | 耐重塩害仕様 | ||
品番 | OCU-CR200VF5 | OCU-CR200VF5SL | |
呼称出力 | 1.6kW | ||
電源 | 単相 220V/230V/240V 50Hz | ||
使用冷媒 | R744 | ||
使用周囲温度 | -15℃ ~ +43℃ | ||
蒸発温度範囲 | -45℃ ~ -5℃ | ||
定格冷凍能力 AT32℃、ET-10℃ | 3.5/3.5/3.5 kW | ||
圧縮機 | 方式 | 二段圧縮ロータリー | |
駆動方法 | DCインバーター | ||
外形寸法(幅×奥行き×高さ) | 900mm × 437mm × 930mm | ||
製品質量 | 70kg |
以上
記事の内容は発表時のものです。
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