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2016年11月30日
製品・サービス / プレスリリース
長寿命と大容量の電流供給を実現
産業機器や自動車のバックアップ電源回路に対応
パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、ストレージ機器やスマートメーターなど長寿命が要求される産業機器のバックアップ電源回路や自動車のバックアップ電源回路に適した業界初2000時間保証の「巻回形 電気二重層コンデンサ[1] HLシリーズ」を製品化、2017年1月から量産を開始します。
IoTやスマートグリッド化の拡大により、スマートメーターやストレージ機器などでは、停電発生時にデータを瞬時に通信したり、保存するバックアップ用電源の需要が増加しています。これらの産業用バックアップデバイスには、長期間交換せずに使用できる長寿命化と瞬時に大容量の電流を供給する高出力化のニーズがあります。また厳しい環境下での屋外設置への対応や電源回路の小型、軽量化も合わせて要求されています。当社では独自の電解液の開発により、巻回形[2]で業界初の2000時間保証で長寿命化を実現するとともに、大容量の電流供給が可能で-40℃の低温環境でも使用できる「電気二重層コンデンサ」を製品化しました。
サーバー、ストレージ機器(SSD)、スマートメーターなど産業機器のバックアップ電源、モーター、アクチュエーターなどの駆動アシスト電源、自動車の各種システム(緊急ブレーキ、ドアロック解除など)のバックアップ電源、太陽電池の補助電源などの回路
産業機器のバックアップ電源用の電気二重層コンデンサには、長期間使用が求められています。また、自動車の緊急ブレーキ、ドアロック解除システムなどのバックアップ電源用では、長期間使用に加えて電源回路の小型軽量化の要求があります。当社では、独自の電解液を開発することで静電容量の減少や内部抵抗の増大などの特性の劣化が少なく、巻回形で業界初の2000時間保証を達成、長寿命化を実現しています。電源回路の初期設計時に必要となるコンデンサの員数を少なく設計することが可能です。
産業機器のバックアップ用途では、瞬間的に大容量の電流を放出する必要があります。従来のコンデンサは、電解液の電導度が高いため、内部抵抗が高く流せる電流が小さく、大電流での急速放電が難しいという課題がありました。本製品は、独自の電解液の開発により、電導度の向上を図り、非アセトニトリル(AN)系[4]でありながらアセトニトリル(AN)系同等以上に内部抵抗を低減、流せる電流が大きくなり産業・車載用途に求められる急速充放電に対応します。
産業機器は厳しい温度環境下での使用が増えつつあり、特にスマートメーターは寒冷地での屋外設置が想定され、バックアップ電源用コンデンサにも低温対応が要求されています。一般に低温下では電解液の電導度が低下し、内部抵抗が増大するなど特性の劣化が生じるため、当社の巻回形の電気二重層コンデンサは、低温保証は-25℃が限界でした。本製品は、独自の電解液の開発により、-40℃保証を実現、米国のANSI規格[5]に対応できます。スマートメーターなどの屋外設置機器や寒冷地での自動車用途に適しています。
サイズ(直径φ×高さ) | 直径8×20mm 直径10×20mm 直径10×30mm 直径18×50mm 直径18×70mm |
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耐久性 | 70℃(65℃) 2000時間 |
カテゴリ温度範囲 | -40℃~+70℃:直径8×20mm、直径10×20mm、直径10×30mm -40℃~+65℃:直径18×50mm、直径18×70mm |
定格電圧範囲 | 2.7 V.DC |
静電容量範囲 | 2.5F~100F |
内部抵抗(ESR) | 10 mΩ~70 mΩ (1kHz/20℃) |
以上
記事の内容は発表時のものです。
商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。