パナソニック株式会社は、創業100周年を迎える2018年までに、国内・海外の全製造拠点を強くする「MIT-2018」活動を開始しました。
当社は、20世紀型の大量生産から軽くて速いモノづくりを目指し、様々な生産革新活動を展開してきました。具体的には、セル生産革新を進化させロスのないモノづくりを実現する"アドバンスドNextセル"生産革新、理論原価を徹底的に追求するイタコナ活動、人材育成を目的とした実践スクールや留学制度など時代環境に即しながら継続して活動に取り組んできました。
このたび、過去の活動の中で蓄積してきたノウハウ、手法、ソリューション、人材育成などを集大成した "MIT(Manufacturing Innovation toward)-2018"全社活動を2014年度から開始、2015年度より本格的に展開していきます。"MIT-2018"活動は、「最速」、「最安」、「高品質」なモノづくり現場を実現するとともに、そのための人材づくりにも取り組んでいきます。2018年までに、すべての製造拠点を「強い拠点」とすることを全社目標としています。
本MIT-2018活動では、全社共通指標として、①モノづくりアセスメントが平均4点以上、②モノづくりKPIが年々改善されていること、カンパニー指標として、③事業特性に基づく「差別化」と拠点特性に基づく「自立化」の実現、の3つを「強い拠点」の要件として設定し、拠点ごとに目指す姿を明確にして取り組んでいきます。
本活動は、パナソニック全社のモノづくり戦略を策定するCMO会議傘下に、MIT-2018推進委員会を設置し推進します。生産技術本部内のモノづくり強化センターが事務局となり、社内4カンパニーの推進体制、パナソニック・アジアパシフィックとパナソニック・チャイナ内の海外サテライト部隊と連携して進めます。
具体的には、モノづくりアセスメントをベースに自律的な改善サイクルをまわすモノづくりアセッサを育成し、約200の全拠点に配置します。各国や地域の中で、カンパニーを越えての交流を行い、スキルやリーダーシップ力を向上していきます。また、優秀な事例については、アセスメントの項目ごとにデータベースを構築し、事例を共有し展開していきます。
あわせて、ウェアラブル機器やIoTなどを活用し、セット系、B2B系、デバイス系の3つのモノづくり形態において、トップランナーと言えるスマート・ファクトリー工場(ショールーム工場)づくりを進め、それらの横展開を図っていきます。
【お問い合わせ先】
- パナソニック株式会社 生産技術本部 企画部
- 電話:06-6905-4530
以上